このページは,塾の様子や教育に関すること,その他,
世の中の出来事について,塾長が思うがままに雑記しています。
16年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
16/12/31(土)
今年最後の買い物に出掛けた。今年最後の夕日を見ながら最初は業務スーパーに行った。ここはいつもはそれほど混んでいないのだが,さすがに大晦日ともなるとお客さんでいっぱいだった。駐車場もたくさんの車が停まっていた。買い物を終えると「来年もよろしくお願いします」と声を掛けられた。続いて二件目は大きめのスーパーだ。これまた人・人・人だらけだった。値引きが早いようで元日まで保つものを買った。三件目はドラッグストアーだが,ここは目当てのものがすべて売り切れていたので,何も買わずに出てきた。売り切れるのが早く,少し焦って四件目に向かった。いつも行っているスーパーだ。ここもすでに品薄になっていたが,豆腐やモヤシはかろうじて残っていた。帰る頃にはすっかり日も沈み,夜の様相となった。一年を振り返る暇もないまま過ぎてしまった気がする。それでも思い起こせば今年は平穏ながらも,まずまずの年だったように思う。来年はどんな年になるのだろうか。
16/12/30(金)
年の瀬にはじめて会員制倉庫型スーパーに買い物に行った。いわゆるコストコだ。ここが会員制であることを知ったのは一年ほど前のこと。いま現在,会員ではないのでそのことを教えてくれた人と年末の買い物に行った。駐車場は混雑していた。駐車場内に入ってからは,ひたすら空いているところを探すしかなかった。このあたりのサービスは一般のスーパーと違うところか。カートはあり得ないほど大きい。それだけたくさんの買い物をする人が多いということだろう。けれども,大きい割には動かしやすく,180度回転するときも楽々出来る。店内は倉庫型というだけあって,天井が高く大きいカートが通れるように通路が広い。売っているものはどれも量が多いのが特徴だ。コッペパンが36個入っている袋もあれば,寿司はどれも40貫くらいはあるものが飛ぶように売れていた。肉はタコひもで巻かれたものが,1kgを超すものが軒並み並んでいる。詰め替え用のシャンプーは3kgなどと表示され,普通の感覚ではなかった。お菓子類はものすごく大きな袋に入っていて,甘いものを食べない人間にとっては,一生掛かっても食べきれないだろうと思った。買い物客は家族連れが目立ち,この店で買い慣れているのだろうか,楽しそうに店内を回っていた。マネキンも一般のスーパーとは比較ならないほどいた。気づいただけでも8人は居た。買った品物は炭酸水500mlを24本と煮干し250gだ。炭酸水は安かったが,煮干しはいつも買っている業務用スーパーと同じくらいだろうか。どこも競争で大変ということか。レジはベルトコンベアー式で,レジ袋は一切ない。一応レジでバッグは売っているが,買っている人は見かけなかった。みな,バッグを持ってきているか,車に直接乗せるのだ。レジの外では飲食をする場所があり,ピザやホットドッグを食べている人たちでいっぱいだった。ここで食べるものもボリュームがあるらしい。駐車場へ続くエスカレーターはスロープ式でゆっくり移動する。大きなカートが滑り落ちないようになっていた。上るあいだにどんな仕掛けか探ってみた。傾斜によって動かなくなるのかと思いきや,カートのタイヤの溝とエスカレーターの床の溝がかみ合って止まる仕掛けだった。いろいろと考えてあるのだと感心した。日が沈み少し暗くなりかけた頃,はじめてのコストコでの買い物は終わった。
16/12/29(木)
八王子教室の忘年会は朝まで続いた。冷え込む早朝に解散をして自宅に帰ったのは午前6時半になる少し前だった。暖かいものを軽く胃の中に流し込み布団に潜り込んだ。日が差し始める頃だ。連日のたくさんの面談と授業,それ以外にもたくさんの仕事を抱えていたため,睡眠不足で忘年会を迎えた。その反動だろうか,起きたのは日がすっかり沈んだ午後6時を過ぎた頃だ。11時間ほど寝ていたことになる。これほどまとめて寝たのはずいぶん久しぶりだ。夜になってこたつに足を入れテレビをぼんやり見ているとまた眠くなってきた。あれほど寝たのにと思った。
16/12/28(水)
冬期講習も今日で一段落した。授業が終われば毎年恒例の忘年会が始まる。けれどもその前に片付けなければならない仕事が多くかなり焦っている。授業が終わった生徒に話をしたり,今回始めて受講した生徒に成績表を渡したり,忘年会に来た先生に教材を渡すなど,次から次へとやることが襲ってくる。飲む前からすでに目が回っているような感じだ。師走とはよくいったものだと感じつつも,手伝って貰えることは忘年会に来た先生達にもお願いをした。さて,宴を始めよう。
16/12/27(火)
期末面談のピークもようやく今日で終わった。授業をしているよりもはるかに長い時間を面談に充てている。面談での生徒の様子は,ふだん授業を受けているときとは違うこともあり,生徒の別の一面を見ることが出来るのは毎度のことだ。考えられないようなリアクションをとる生徒もいて,思わず椅子から転げ落ちそうになったりもする。暗くずっとうつむいてしまう生徒,兄弟姉妹のように仲の良い親子。さまざまだ。
16/12/26(月)
講習中は出勤前に食事を買うようにしている。余裕があるのならば,一度仕事場に出てから買い物に出掛けるのもいい。一日中建物の中に居るよりも,気分転換に外に出るのも悪くない。けれども,予定外のことが入ると出掛ける時間がなくなる。その結果,夜遅くまで食事をとることが出来ないこともある。授業と面談が続くこの時期,食事抜きでは厳しい。それゆえ,やはり出勤前に買い物をする日が増えている。
16/12/25(日)
今日からまた,冬期講習が始まった。この時期も高校2年生が中心だ。八王子教室では講習後に期末面談を行っている。今日は講習初日かつ面談ピークの日でもあった。担当授業は午後2時30分に終わった。そこから面談がスタートだ。予定では途中少しの休憩が取れるはずだったが読みが甘かった。予想外に長引いてしまうこともあり,結局ほとんど休みを取ることも出来ずに,夜の10時近くまで続いた。次から次へと面談があったので,その都度集めた成績表や資料,面談内容などが机の上に積まれていった。今日のすべての面談を終え,一旦は座ったがすぐにそれらの整理を始めた。面談は明日も続く。
16/12/24(土)
講習が連日続いていた生徒達が,ようやく翌日が休みとなった。「明日は塾が休みだー。おうちでご飯が食べられる」と嬉しそうに言った。部活動が終わってから夜に授業を受けに来るので,連日のコンビニエンスストアや,ファーストフードの食事に飽きたようだ。それにお母さんがつくるご飯がやはり一番美味しいのだろう。塾に来なくてもいい,ということよりも,家で食事が出来る楽しみの方が先に出てくるのがよかった。時には休息も必要だ。
16/12/23(金)
水中と陸上の両方で生活できるカエルも,冬眠するときは土の中だ。ところが水中で冬眠するカエルが居る。シンクロナイズドスイミングのように,水中に逆さまに入り,足を水面に浮かべる。若いカエルが逆さまになったカエルの口元に行き,水かきで逆さまガエルの前の水をかき回すのだ。すると逆さまガエルは体を180度回転させ岸側に向く。岸側の温かい水でそのまま冬眠に入るのだ。そんなバカな,と思った人は正しい。これ,実は今朝見た夢だ。起きたときに変な夢を見たものだと思いながらも,そんな変な物語を夢で作ってしまう自分もどんなもんだかと感じた。そんな休みの日の寝起きだった。
16/12/22(木)
今日は東中野教室で面談を行った。学校PTAがあった日なので,今回の期末面談で最も多い日となった。初めはPTA前の12時からで,その後PTAが終わったすぐあとの2時半から午後8時過ぎまで続いた。二学期で挽回して,良い結果を出した生徒が居る一方,今回の結果次第ではかなり厳しいことになった生徒も居た。悲喜こもごもの期末面談ではあったが,今が大事な生徒を多く抱えるので,甘い予測に委ねて日和ったり,単に頑張りなさいなどの忠告ではなく,厳しいことも発しなければならないこともある。一年後,笑って欲しいからだ。
16/12/21(水)
明大中野八王子校の高校3年生の登校日が今日だった。そして今日が正式に明治大学への推薦許可が出される日だ。内定の電話を貰ったのが,11月末だったので,おおよそ三週間後の今日,きちんと推薦されたことになる。これからは出された課題をこなし,大学での面接を経てようやく合格の通知を貰う。登校日の帰りに数人の生徒が寄ってくれた。ホッとしたのか,ひと月半ほど前の緊張感はもはや欠けらも見られなかった。それだけ大変な時期を過ごしてきたのだから,のんびりしてもいいだろう。推薦された学科により,出された課題に差がある。文学部や商学部は複数の書籍を読み,それをノートにまとめなければならない。書面では1冊読むように書かれているが,実際は課題図書すべてを読んでおかないと,大学での面接時にいい顔をしてくれないらしい。そのため,事実上は統べたの本を読まなければならないと,ぼやいていた。時間はたっぷりあるのだから,ゆっくり読書を楽しむのもいいだろう。たとえそれがあまり興味を持てない本であろうとも。
16/12/20(火)
冬期講習の最初の四日間が終わった。この期間は主に高校二年生が中心だったが,他学年の授業も若干あった。今日は中学三年生の数学の授業だ。事前に保護者と相談の上,今回は高校の先取りをすることにした。まだ四か月近くも先のことと思うかもしれないが,三学期は学校でも高校の内容に入ることだろう。それに受験して明大中野高校や明大中野八王子高校に入学してくる生徒も,塾では高校の内容を教えているところも多いようだ。そのくらいのレベルの内容を学ばなければ,この両校に合格するのは難しいのだろう。いずれにしても決して早すぎることはないのだ。
16/12/19(月)
年末年始に休みを取るために,今のうちにやっておかなければならないことがある。年明けに発送する郵便物の準備とか,コピー用紙や事務用品の注文など気が抜けない。早めに準備をしていても何かしら抜けてしまうことがある。仕事でもそうなのだから,個人的なことなどもっと危ない。もっとも仕事は別として,個人的な用件はあまり年末年始を意識しないようにしている。12月の次が1月で,今月ももうそろそろ下旬に入る,といった塩梅だ。ところでこの『塩梅』という字は『案配』でもいいことは知っているだろうか。実はいま初めて知った。日本語変換機能で,『あんばい』と入力すると同音異義語が並ぶ。その中に「塩梅は案配と記すのも可」とあった。ちなみに『あんばい』は他に『按配,按排,安倍,安陪』がある。うしろ2つは人名だ。
16/12/18(日)
スーパーで買い物をしていると,まったく知らない食材に出会うことがある。それは魚介類に多く見られる。築地にある魚だけでもかなりの種類の魚があると聞いたことがある。海に囲まれた日本だからこそだろう。聞いたこともない食材に,どう調理するのかを店員に聞いても分からない場合がある。やはり聞くのなら魚をさばく人でないと分からないのかもしれない。
16/12/17(土)
今どきの高校生の連絡手段はLINEが主流だ。メールで連絡しても返信はないが,LINEだと即座に返ってくることもある。仕事でも個人的にも未だに連絡はメールが多い。やはり仕事となるとメールの方が未だに多いだろうが,この先いったいどうなるのだろうか。LINE派が多くなるのか,あるいはもっと別の通信方法が台頭してくるのだろうか。ネットを巡る環境は目まぐるしい。一時期は多くの人が使っていたmixiも,今やどのくらいの普及率なのやら。LINEのスタンプで盛り上がっている高校生には想像しにくいかもしれないが,10年後には別のモノが取って代わっているのかもしれない。
16/12/16(金)
今日から冬期講習が始まった。この期間は高校2年対象の,明大推薦・統一学力テスト対策ゼミが中心だ。高校1年生以下の授業が入ることはほとんど無い。特に,明大中野校は期末試験が終わったばかりなのでなおさらだ。それでも高校2年生が講習を受講するのは,年が明けてすぐに試験があるからだ。推薦に関わる重要な試験で,たった一日の試験でふだん勉強している一教科・一年分の成績に相当するものが3つもある。一年間コツコツと予習・復習をし,宿題や課題をこなし,定期試験を年間で5回も受ける教科と同等の評価が60分から80分の試験1回だけで行われるのだ。だからこそ高校2年生のこの時期は重要になる。それを理解していない生徒が居るのは確かで,そして悲しい。危機管理が足りていないのか,あえて考えていないのか,あるいは鈍感なのだろうか。失敗したら取り戻せない傷を負う。もちろん今日から講習を受けている生徒には慢心はないだろう。
16/12/15(木)
東中野教室の冬期講習用の教材をファイルに入れ,所定の棚に入れた。講習時はいつもそうしている。新課程になり数年が過ぎたので,ほとんどの単元の教材は揃った。けれどもあくまでも『ほとんど』であって,全部ではない。今回も高校二年の化学の教材で,少し足りない部分が出てしまった。どちらかというとマイナーな内容で,先生によっては飛ばしてしまうかもしれない。けれども,もし今回やらないにしても,一度作っておけば今後のためにもなる。それに予習用の教材を作るのは好きな方だ。あとはどこで時間が取れるかだ。
16/12/14(水)
長いことモノを使っていると徐々に劣化していくのは仕方ない。金属製の製品なら塗装が取れ,徐々にはげていく。水回りのものはくすんでしまったり,透明感が失われたりする。うっかりしてしばらく放置すると,持った瞬間ぬめっとした感触がある。それでもきれいに洗って再び使えるのなら問題ない。気がかりなのは,そのまま使用していけるかが微妙なときだ。自分でどうにか修繕もしくは手入れ出来るのならばそれもする。けれどもそれがままならない場合はどうするか。お金を掛けても修復するか。新品を買ったときとの代金と比べるのが一般的だろう。修理代が半分を超えたら新しく買い換えるのがふつうか。どのあたりが一つの基準になるのだろうか。もちろんそれは,その人の思い入れ加減に依るのかも知れない。
16/12/13(火)
毎年冬の面談は高校2年生が対象となる。例年なら終業式以降,成績表が出てから面談が始まるのだが,今年は何人かの生徒は先取りで面談をしている。冬の面談は塾長面談で行っている。一人ですべての生徒の面談を行うには,どうしても日を分けてやるしかない。けれども冬休みは年末年始も含むため,実際に面談が出来る日が限られる。そのための策として,早めに面談を行っても良いと判断した生徒の面談が昨日から始まった。ただ,そうした対象の生徒でも,成績が出てからの面談を望む生徒・保護者もいる。そうした場合にはもちろん希望通り,成績発表後に面談日を移動する。どんなに成績が良くても心配はつきないのが現実だ。
16/12/12(月)
新年度が始まる時期に毎年,自分で作成したものや郵送された書類,学校の配布物などを紙のフラットファイルに仕分けして整理している。「講習等資料」とか「進学資料」などといった具合だ。調べ物があり,その中の昨年度の「事務・経理」ファイルを開いたところ,ボールペンが挟まっていた。ふだん仕事で最もよく使うゲルインク系の黒のボールペンだ。最もよく使うので,何本も併用している。それゆえなくなったことさえ気づかぬまま放置されていたようだ。モノがなくなったとき,まずは自分を疑え,が如実に表れたケースだ。すぐさっきまでそこにあったモノがなくなったのなら,すぐさま身の回りを慌てずに探すに限るが,焦ってしまう気持ちもよく分かる。
16/12/11(日)
どんなに忙しくても週に何度かの晩酌はやめられない。それがひとつの目標という訳ではないが,楽しみとして飲んでいる。酒の肴として定番なのが刺身だろう。特に冬場は魚が美味しい時期だ。日曜日の夜に近所のスーパーに買い物に行くと,刺身の割引販売がたくさんある。人よりも遅い時間帯で生活しているので,こういったときにはメリットがある。20~30%引きは当たり前で,半額になっているのも決して珍しくない。ところで,刺身の盛り合わせは3点盛り以上になるとマグロが入っている確率が相当高いことは知っているだろうか。5~6点盛りともなると2つ入っていることも珍しくない。それだけ日本人はマグロ好きなのだろうか。
16/12/10(土)
冬の空は東京でも澄んでいることがあり星空がきれいだ。東中野教室で夜遅くまで仕事をしていた。夜食を買いに外に出てみると,少しばかりメタボ気味の半月を過ぎた月が上空にあった。ちょうど中空の高い位置にあったので,ビルの谷間からも見ることが出来た。郊外や開けた場所でならもう少し星も見ることが出来たのだろう。この時期には条件さえ良ければ月のすぐそばにくじら座のミラが見えるかもしれない。424光年の光は,地球上の誰もが生まれる前の光だ。長い旅ののちの光を想うよりも,いま現在はどうなっているのだろうか。そう考えてしまう。そんなに急いでも,仕方ないじゃないか。忙しく過ぎ去る日々の目の前の出来事にだけに追われている自分に,生まれる前の光は,急ぐなよ,もうちょっとゆっくり進めよ。そう言っているのかもしれない。
16/12/09(金)
明大中野校の期末試験が昨日から始まった。八王子校よりも2日遅れで始まったので,ほんの少しだがタイミングがずれてくれ,教える方としてはスケジュール的には楽だった。今日から3日間は東中野教室での授業が続く。どちらの生徒にも共通しているのは,試験中は寝不足の生徒が目立つことだ。特にその日の試験に暗記科目が多い日は,無理してでも覚えようとするために睡眠時間を削ってしまうようだ。塾の授業は試験が終わってすぐなので,厳しい状態の生徒も居る。それでも明日の試験のために眠気に負けじと問題に取り組む生徒達だ。
16/12/08(木)
試験対策用のプリントを作っていると,試験問題を作成している先生により特徴が出る。問題傾向はもちろんのこと,書式設定や配列の仕方など,問題用紙を見るだけでどの先生が作ったのかが分かることがある。中には年度こそ違えども,そっくりな問題を出題している先生も見受ける。大学の試験では,担当教授の過去問を解いておけば大丈夫だということはたまに耳にするが,私立学校の場合も先生の転勤が少ないがゆえ,似たようなことが起こるのかもしれない。公立学校との違いがそこにある。もちろん中には過去問をあてに出来ないように問題を替えてくる先生も居る。さまざまだ。
16/12/07(水)
明大中野八王子校は先週の水曜日に明治大学への推薦許可の連絡があった。その後,登校日がありさまざまな指導が行われている。これまでのクラスとしてではなく,推薦される学部ごとに分けられて指導される。推薦を貰いホッとしている生徒の声を聞きつつ,今年の推薦状況がどんなだったかを知るために,昨日から推薦を獲得した生徒に電話をしている。どの生徒も嬉しそうな声で出てくれる。これまで頑張ってきたのだから,さまざまな束縛や苦労からここで解放されるのは当然の権利だろう。登校日に学校に行った生徒に,今年の推薦状況を聞くと,いくつかのドラマがあったことが分かってきた。学部ごとのボーダーラインを知り,推薦枠の増減や昨年度までとの違いなど,やはり生の声は大切だ。彼らの後輩達の期末試験が始まり,さまざまな仕事が飛び込んでくる忙しい最中だが,それでも時間を割いて聞く価値がある内容だ。次はこの情報を後輩達に活かす番となる。
16/12/06(火)
八王子教室の自習室には,直径15cmほどの半球状のお椀がある。その中にはお菓子が入っていることがある。数学特訓のおやつで余ったお菓子や,先生方が買ってきてくれたものが入れられることがある。生徒もそれが楽しみで,自習しながら時々お椀の中をのぞき込んだりする。先日,自宅でバナナが残ってしまった。個人的にはこの手のものはまず食べないので(ならば何故自宅にあるのかと突っ込まないで欲しい。ちょっとした理由があるのだ),持ってきてお椀の中に入れた。2本だ。それに気づいた生徒も先生も「何でバナナがあるんだ」と,声に出す人出さぬ人。物珍しそうに眺めていた。『遠慮の固まり』ではないが,しばらくバナナは誰も手を付けないでいた。けれども授業をしている間にいつの間にか1本が消えていた。もう1本も次の日には誰かが食べたようだ。
16/12/05(月)
年賀状の作成をした。とりあえずは生徒宛のものだけだが,今日一日で一気に作成から宛名印刷をし,本文の印刷もした。他にも急ぎの仕事があったのだが,他を差し置いて作成したのには訳がある。先生方に担当している生徒へメッセージを書いて欲しいからだ。期末試験が終われば,ほとんどの先生は来なくなってしまう。その前に作成し終わらなければならないのだ。イラストを来年の干支に替え,文面も新たなものを考えて作り直した年賀状を見ながら,来年はどんな年になるのだろうかと,ほんの少しだけ思った。
16/12/04(日)
あと一ヶ月で大学入試センター試験がある。この試験は数学を除く教科では4~5択問題が多い。例えば「本文に合致していないものを次の中から選びなさい」といった感じだ。まぐれ当たりすることもある。もっと大げさいえば,すべてをでたらめに選んでも,運が良ければ40~50点を取ることも決して不可能ではない。もちろんかなり希ではあるが0%ではない。そう,受験者数が50万人を超える大学入試センター試験なら,確率的にも一人や二人,高得点をたたき出しても決して不思議ではない。そんな一人になるかも,といった思いは,いくら神っていると言われた今年でさえも,運だけで乗り切れると考えている受験生はまずいないだろう。宝くじのように受験は行かないのだから。
16/12/03(土)
高校3年生の推薦許可が出たばかりだが,彼らの下級生たちの試験がもう始まろうとしている。いつものことだが,塾にはひとつの区切りらしいものが学校ほどない。教える側は余韻に浸っている時間はあまりない。特に高校2年生にとっては期末試験が終わればその一ヶ月後には明大推薦・統一学力テストがある。早くも次の戦いは始まっているのだ。
16/12/02(金)
生活時間帯を少し変えたいと思っている。10年ほど前と比べてもおそらく一日の行動を始める時間帯が遅くなっているのではないかと思う。一番の原因は寝る時間が遅いこと。最近は午前5時より前に寝ることがほとんどなくなった。以前もそうだったかも知れないが,もう少し早く寝ていたように思う。3時台とか4時台とか。最近は6時を過ぎたり,ひどいときは7時台に寝ることもある。世の中が動き出す時間帯だろう。何をどう改善すればいいのか,そろそろ真剣に考えた方がいいのだろうか?
16/12/01(木)
明大中野八王子校の明治大学への推薦許可の連絡が昨日あった。毎年この時期に,担任の先生から電話で連絡がある。毎年この時期,と記したが今年は微妙に電話連絡の日が遅れた。家庭学習日が一日多くなり,登校日も一日遅れた。それだけ推薦を決める会議が難航したのだろう。200人以上の生徒の推薦を決めなければならないのだから,その大変さは想像以上のことだろう。さて,待ちに待った連絡は昨日の午後3時頃から始まった。生徒からはメールやLINEで徐々に報告があった。ぎりぎりの成績で推薦の行方が心配だった生徒からの連絡は,授業が始まる少し前に電話であった。元気よく「決まりました!」の声に,思わずおめでとう!!と大きな声で返した。長い間待たされてすっかり疲れ切ってしまった生徒や保護者も居たようだ。良い知らせが立て続けにあって,生徒同様待ち疲れていたことなどすっかり忘れてしまった。
16/11/30(水)
豪徳寺は招き猫が有名だ。境内の中程の招猫観音にこれでもかというほど招き猫が陳列されている。本来なら「祀られている」が正しいのだろうが,こうまでたくさんあると「陳列」の方がしっくりする。言い伝えによると,鷹狩り帰りの藩主が,寺の飼い猫に手招きされ一休みした。寺の住職からお茶の接待を受けているといつの間にか空模様が悪くなり雷雨になった。藩主は「猫が招いてくれたおかげでずぶ濡れにならずに済んだ。これは縁起がいい」と喜び,それが縁で藩主はこの寺の菩提寺となった。藩主の院号に「豪徳」という文字が含まれ,これにちなんで寺の名前を豪徳寺と改めたらしい。紅葉を楽しみに来た人も居れば,招き猫の大群を見に来る人も多数居るようだ。誰もが立ち止まり,招き猫たちをじっと見ては写真に収める。それもそのはずで,おそらく豪徳寺を訪れるほとんどの人は一度にこれだけの招き猫を見たことなどないだろう。かく言う自分もそうだ。招き猫は寺社で売られている。大きい物で10号(一尺)なので,おおよそ30cmほどの大きさだ。塾にも生徒がたくさんきて欲しいという願いがあるので2つ買った。一つは6号だ。なぜ6号にしたかというと,6という数字が完全数だからだ。性格の強い数字は,それだけで何かパワーがあるように思う。その力を生徒にも分けてあげたい。そんな願いから6号にした。この招き猫は東中野教室に置くことにした。もう一つは「豆」というサイズで,手のひらに載るくらいの小ささだ。こちらは八王子教室用だ。三重塔を右手に,豪徳寺の門をくぐり再び来た道を戻った。東急世田谷線の線路沿いに豪徳寺駅まで商店街をゆっくり歩くと,今回の“旅”も終わりだ。急がない旅は時間がゆったりと進む。帰りの小田急線も速い電車に乗り換えることもなく,ゆったり座って帰った。
16/11/29(火)
松陰神社をあとにして,次に向かったのは今回のもう一つの目的地の豪徳寺だ。世田谷線で山下駅まで戻った。そう,小田急線の豪徳寺駅のある場所だ。実は出掛ける前に下調べはしてあったが,それは主に松陰神社近辺だった。豪徳寺に関してはさほど調べていなかった。というのも,豪徳寺駅の近くに当然豪徳寺があると思っていたからだ。ところがそうで無かった。豪徳寺駅のすぐ近くに豪徳寺は無かったのだ。予習の甘さが出てしまった形になった。小田急線の豪徳寺駅にある地図を見て唖然とした。豪徳寺は世田谷線の山下駅の隣駅の宮の坂駅にあった。けれども世田谷線には乗らずに歩くことにした。普通の電車なら一駅分を歩くとなると相当時間が掛かるが,そこは世田谷線。それほどの距離はない。駅前の商店街を線路沿いに歩いてみた。昔ながらのスーパーや美容室もあれば,コーヒースタンドもあった。松陰神社で降り始めた雨はすぐに収まっていた。傘はたたみ,はじめての商店街を楽しんだ。やがて豪徳寺を示す案内板があった。直角に折れ曲がった矢印を頼りに歩を進めた。するといつの間にか隣駅に辿り着いてしまった。地図では宮の坂駅の手前に豪徳寺はあるはずだった。通り過ぎたのだ。歩いてきた道を戻ると,右側に大きな寺があることに気づいた。塀伝いに歩いて行くと豪徳寺があった。想像していたよりもはるかに大きな寺だ。門をくぐり寺社内に入った。するとそこには艶やかな紅葉が目の中に飛び込んできた。極彩色の葉もあれば,ほんのり色づいている葉もあった。同じ場所なのにほんの少しの季節感の違いを感じさせる風景が豪徳寺にはあった。木々のもっさりした葉の景色は,小さなカメラの中にはなかなか収まりきれないものだったが,構図をあれこれ試しながら一枚に収めてみた。(つづく)
16/11/28(月)
東急世田谷線は二両編成の小さな電車だ。乗車口は前方と後方の二箇所で,運転手と車掌がチェックする。車内は地元の人たちが多いのだろうか。楽しげに話をしている人たちが目立った。駅間は比較的短く都電のそれと同じくらいかもしれない。途中,「世田谷駅」があった。世田谷線の世田谷駅が本当にあったんだ。そんな思いで駅名のプレートを眺めた。最初に訪れたのは「松陰神社」だ。その名の通りの「松陰神社前」駅で降りた。昼時だったので先に昼食をとった。瀟洒な喫茶も兼ねた小さな店だ。店内はテーブル席が5つをほどで,ひとつ一つのテーブルがすべて異なっていた。古い小学校の木机のようだった。昼食を済ませ,松陰神社へと向かった。曇り空の中来た道を戻り,世田谷線の駅を超え歩くこと数分で松陰神社が見えてきた。大鳥居を見渡すと,都心とは思えないほど閑静で,広い空が広がっていた。この神社は言わずと知れた吉田松陰を祀る神社だ。神社内には松下村塾を模した建物や,松下村塾烈士の墓所がある。神社内の掲示板に依れば,吉田松陰はわずか30歳でこの世を去った。何度かの投獄の末に死刑に処された。驚いたのは,萩で投獄されているときにも,獄中の人々にそれぞれの得意分野を活かし勉強会をし,生きていく希望を見いだしたということだ。神社に行けば当然おみくじを引く。「吉田松陰先生 御言葉みくじ」と書かれた深緑色のおみくじをひとつ引いた。そこに書かれている言葉が分かりやすかった。おみくじの中身は,難しい言葉で記されていることが多く,いったい何を言いたいのかしら?と思うことがある。けれども松陰神社のおみくじは違った。願望には「動き出したらそのまま突き進むこと」とあり,学業には「安心せずに勉強はそのまま積み重ねて,次の目標を定めて出発せよ」と記されている。さすがは松陰先生。分かりやすい言葉だ。境内でおみくじを読んでいると,ぽつりぽつりと雨が降り出した。(つづく)
16/11/27(日)
先日,休みの日に以前から行きたいと思っていたところに行ってきた。学生時代に一度一人暮らしをしていた頃を除けば,ずっと小田急線沿線に住んでいる。小田急線を利用している人ならば誰でも知っている駅に「豪徳寺」がある。急行も準急も止まらず,各駅停車のみ止まる,新宿に近い駅の中では目立たない駅の方だろう。けれども豪徳寺駅を通過するときに,小田急線の架線の下に見える東急世田谷線が気になっていた。今年の夏乗った都電同様,都心のローカル線のような世田谷線にこれまで一度も乗ったことが無かった。それに乗るべく,勤労感謝の休みの日は午前中に起きた。天気予報では気温は下がる傾向にあり,近日中に11月にも関わらず雪が降るかもしれない,そんな予報が出ていた日のことだ。豪徳寺駅へは急行で成城学園前駅まで行き,そこから各駅停車に乗り換えた。小田急線には数え切れないほど乗ってきた。そんな中,記憶を辿ってみても豪徳寺駅で降りるのははじめてのことだった。祝日の豪徳寺駅は,それほど人影は多 くなかった。少し長いエスカレーターを降りると,よく見かける風景がそこにあった。改札を出て,徒歩30秒ほどのところに東急世田谷線の山下駅があった。駅といっても改札も無くそこに線路がなければ電車が通っていることさえ見逃してしまうかもしれない。そんな小さな駅だ。プラットホームは全長30mほどで券売機もなければ改札も無い。どこで乗車券を買えばいいのかと迷っていると,ホームには乗車時に支払うことが書いてあった。少しずつだが,都電と違った様相が飲み込めてきた。待つこと数分。二両編成の小さな電車がやって来た。ワクワクしながら乗り込んだ。小さな旅の始まりだ。(つづく)
16/11/26(土)
塾の暖房は主にエアコンと石油ファンヒーターだ。東中野教室の講師室だけはガスファンヒーターを使っている。学校の暖房は今やエアコンが当たり前のようだ。その昔,昭和の時代の小学校は石炭のストーブを使っていた。ストーブの回りには安全のために囲いがあり,石炭当番なるものがあった。石炭を用務員室に行って貰ってくる係だ。今どきの高校生は,さすがに石炭ストーブを使ったことはないだろうと訊いたところ,一人だけ居た。かなり稀な方だろう。生徒の親の世代はどうなのだろうかと思った。50代なら使ったことがあるかもしれないが,果たして40代はどうだろうか。住んでいた地域によっても異なるだろう。少し気になったので,生徒に『宿題』として,親に石炭ストーブを使っていたか訊いてくるように言った。
16/11/25(金)
明大中野八王子校の高校3年のPTAが今日あった。学年末試験が終わり,その結果発表と明治大学への換算点が全て出揃い,成績発表も同時に行われた。推薦基準の最低ラインは決まっているが,ここ数年はその年によってボーダーラインが異なっているため,これだけ取っておけば大丈夫だという保証はない。文系と理系でも異なる。推薦基準に達していても,希望の学部・学科に行けるか否かはこれから決まっていく。今は結果が分かっただけで,推薦の行方はもう少しあとにならないと分からない。明大中野校の方はさらに待たねばならない。
16/11/24(木)
起きてみると外が少しいつもと違った様子であることを感じた。昼の割には暗く,自宅の天窓から差し込む光が弱かった。雪が降ったのだ。雪が降ったとき特有の,外の雰囲気が伝わってきた。庭を見ると木の枝には雪がかなり積もっていた。近所の屋根にもうっすらと積もっていた。ちょっとイヤだなあ,と思い反対側の窓を開けて見ると,意外なことに路面にはほとんど雪が積もっていなかった。このあたりが真冬との違いなのだろうか。学校の対応は二分した。明大中野校は通常通り授業を行ったが,明大中野八王子校は休校だった。そのため,八王子教室の授業の調整が忙しかった。結果的に交通機関にほとんど影響が出ていなかったので,通常通り授業を行うことにした。ほとんどの生徒はきちんと授業を受けに来ていた。
16/11/23(水)
まるでジェットコースターのようなこの一週間の気温だ。20度を超える日があるかと思えば,明日には雪が降るかもしれないという予報が出た。東京で11月中に初雪が降れば,53年ぶりのことになるらしい。53年前の映像をテレビで見ると,白黒の映像には時代を感じさせられる。ただ,その時代でも寒いにも関わらず,足をさらしている女性の姿があった。時代に関係なく,そういった光景はあるものだと思った。
16/11/22(火)
個人的な用件で,銀行に行かなければならないことがある。時間にすればほんの10分くらいで済むのだが,その時間がなかなか取れない。出勤時に立ち寄れる場所にあるのだが,タイミングが悪く寄れないのだ。自宅を出る時間をわずか10分早めれば済む話なのだが,保留したまま半月ほど過ぎた。それを気に掛けている時間を思うと,さっさと済ませてしまうのがいいのだが。仕事ならばすぐにそうするのだが,個人的なこととなると,往々にしてそんなものかもしれない。
16/11/21(月)
高校2年生の数学の授業では,ちょうど今日学校で勉強したことを塾でも扱った。学校の先生はまだ比較的若い先生らしく,生徒から聞く話では苦労している様子がうかがえる。はっきり言ってあまり評判はよくないようだ。実際,学校の授業で一時間掛けてもよく分からなかったことを,塾ではものの数分で生徒は理解していた。生徒からは「学校の先生になるつもりは無いのですか」と言われた。学校の授業よりも分かりやすいのだという。けれどもそれは正しいのだろうか?学校の数学と塾や予備校での数学の授業では,その役割が大きく異なるのだ。学校数学では,定義をきちんと教え,公式の導き方やグラフの書き方など,原理原則を教えることが多い。一方,塾では問題解法を中心としたものとなる。数学の問題を解き,正解に達したときの喜びは誰しも味わえるものだ。それゆえ塾の授業には達成感があり,その結果「分かりやすい授業」と生徒は感じるのだろう。けれども,定義の説明を聞かされたり,如何にして公式を導くかの内容は退屈に感じてしまう傾向にある。もちろん,それを魅力的に説明する方法も無くはない。こうしたことは,現役の生徒にはなかなか理解してもらえないものだ。もちろん,もっと技術を磨き,授業の向上を図るべきでは無いかと思われる先生も居るのは事実だ。プロフェッショナルとしての自覚と反省を持たなければ,生徒はすぐに見抜いてしまう。「この先生の説明は聞いても無駄だ」と。
16/11/20(日)
夢をよく見る人とほとんど見ない人が居る。どちらかと聞かれれば,前者であると自負できる。毎晩とまでは言わないが,かなり高い確率で夢は見る。それを覚えていることも多々ある。いい夢よりも悪い夢の方が多い気がする。あるいは悪い夢とまでは言えないが,どちらかというと寝覚めにはよくない方の夢が多い。まあ,多くの人がそうでは無かろうか。夢に出てくる人たちは,知っている人,まったく知らない人。昔知っていた人,亡くしてしまった人などさまざまだ。夢の記憶の残像率は,高い方かもしれない。
16/11/19(土)
高校3年生の試験が終わり,ホッとひと息付けそうだと思ったのも束の間,次から次へと授業が決まっていく。毎年のことだ。一番大変な学年が終われば,次は高校2年生が最高学年となる。その学年は今,数学の授業で「三角関数」の勉強をしている。その中で角度に関する問題があり,出た答えがちょうど一周分=360度異なる答えが出てしまうことがある。たとえばある問題の答えを「-120度」と導き出した場合,それに360度を加えた角度,すなわち240度が正解となる。一周回れば同じ角度を表すのだ。それはあたかも今の高校2年生がちょうど一年後に,一学年上の先輩たちと同じ状況になるのと似ている。一年後には笑顔でいて欲しい。3年生が終わったばかりだが,そんな来年への思いから始まるのだ。
16/11/18(金)
先日,自宅でサラダを作っていたときのこと。まず最初にペティナイフでキャベツを千切りにした。次に山芋を切り,生椎茸ともやしは電子レンジで温めた。最後に小玉の玉葱を四等分にしてスライスした。ペティナイフは関孫六で,非常に切れ味がよく重宝している。玉葱は最初のうちは調子良く切れていた。しかし最後の方になると徐々にバランスが悪くなり切りにくくなる。もう一度だけ包丁を入れようと,最後に刃を入れると,ペティナイフは滑り,ヌメッという感触があった。断っておくがヌルッ,ではなくてヌメッとだ。切った!と思い恐る恐る左手の薬指を見た。まだ血は出ていないし痛みも感じない。よく見てみると薬指はまったく切れていなくて,代わりに爪がかなりえぐり取られていた。もっとも爪の白い部分だけで済んだので傷はきわめて浅かった。ヌメッという感触は,堅いながらも弾力性のある爪に食い込んだためだったのだろう。すんでの所で難儀を逃れた左手の薬指を見て思った。爪がこれほど大切なもので,指を守るために機能するものなんだと。そして感謝した。
16/11/17(木)
メールソフトを自宅で使っているものと,仕事場も同じものにしようと思っている。これまでは基本的にマイクロソフト社のメールソフトを使ってきたが,OSが変わるたびに変更をさせられてきた。ブラウザーソフトもそうだ。そのたびにインターフェースが変わったり,パソコンのスペックによっては環境がまちまちだった。そうした状況を打破したかったのと,アドレス帳をどこに居ても同じ環境にしたいと考えたのだ。最近はパソコン回りの環境をあまり変えていないので,久しぶりにあれこれしてみるのもいいかもしれない。
16/11/16(水)
水曜日は生徒が帰ったあとの時間帯は,教材作成に集中するここ最近の流れだ。これまで放置してしまったものや,今回の高校3年生の試験問題をもとに手直しするなど,ここ数年出来なかったことをしている。東中野教室の場合,車で通勤しているので帰りの時間を気にせずに仕事が出来る。そのため,妥協することなく教材をつくれる。思う存分出来るのは気持ちいいし,ストレスが溜まらない。もともとそんな性分なのだが,さらに解放している気がする。自分の思うがままに仕事に打ち込めるのは幸せなのかも知れない。他人からは物好きに見えるかも知れないが,そんなことは一切気にならない。
16/11/15(火)
明治大学付属校の高校1年生対象に,駿河台校舎で「特別進学講座」が今日行われた。明治大学の概要が説明されるのと共に,各学部長から学部の特色や研究内容,就職状況などの講演が行われる。毎年この時期恒例の高大連携の行事だ。付属校の高校1年生は,年明けの1月に2年生での文系・理系のコースの選択をしなければならない。そのひとつの目安となるのが今日行われた進学講座だ。高校1年の後半で自分の進む道が文系なのか理系なのかを決めなければならないことは,生徒によってはかなり難しい注文かもしれない。明らかに文系とか,将来の職種を考えると理系の選択しかあり得ない。そういった生徒は進む方向性がはっきりしているから楽だ。けれどもどっちつかずの生徒にとっては,この早い時期での決断は悩ましいだろう。自分の10年後の姿を思い描いてみるのもひとつの方法だ。
16/11/14(月)
明大中野高校のラグビー部が東京都の予選を勝ち抜き全国大会への出場権を獲得した。休みの日曜日にテレビで観戦した。試合は明大中野校が花園常連の國學院久我山高校を押していた。ノーサイド直前も明大中野校がトライまであと数十センチのところまで攻めたものの,久我山の必死の守りにゴールラインを超えることは出来なかった。ラグビーの場合ロスタイムを除けば延長は無く引き分けとなる。結果的に19-19の引き分けとなり,両校優勝が決まった。さて,全国大会に進めるのは一校だけで,抽選で決めることになっている。すぐに抽選をするのかと思っていたら,先に表彰式が行われた。両校のキャプテンに賞状や盾が渡された。その間うしろで待つ選手たちは,抽選の行方が気になるのだろう。優勝したにも関わらず,喜びがあまり見られない。やがて抽選の時間が来た。抽選はグラウンドから控え室にキャプテンだけが行って行われた。プロスポーツとは異なり,淡々と抽選は行われていった。しばらくしてキャプテン2人がグラウンドに戻った。表情は硬く見えた。するとグラウンド内に,明大中野校が抽選の結果全国大会に出られることがアナウンスされ,明大中野校の部員が歓喜の声を発していた。27年ぶりの出場だとアナウンサーが言っていた。27年前にはすでにこの仕事に就いていて,その当時も明大中野生に教えていたのだが,その当時の情景がどうにも思い出せない。
16/11/13(日)
食パンには耳の他に何があるか?そんななぞなぞがある。三択だ。「目,口,足」。さてさて,どれか分かるだろうか?正解は食パンを手でちぎって見れば分かる。うまく切れた人はそれが『正解』だ。うまく切れなかった人は,食パンを90度回転させてから切ってみると納得するだろう。きれいに切れるはずなのだ。そう,食パンは作るときにタネの状態から発酵するときに縦に伸びていき,焼くときにさらに縦に伸びていく。それゆえその方向に切ればきれいに切れる。正解は自分でやってみればそれが目か口か足かはすぐに分かるので,お試しあれ。
16/11/12(土)
高校3年の文系生徒対象に,学校の過去問から作った試験対策問題を解かせた。過去の試験問題は,生徒の予想に反して少し難しかったかもしれない。問題量も多く,授業時間内ですべての問題を解くのは困難だ。試験が3日後に迫っているが,仕上がり具合はまちまちだ。文系の生徒なので,数学が苦手な生徒もそれなりに居る。同じ問題でも解くのに要する時間には個人差がかなりある。それでも試験まではあと3日あるので,今日解いた問題を元に,これから最後の追い込みをする生徒も出るのだろう。高校生活最後の試験はいよいよ来週に迫った。
16/11/11(金)
修学旅行に行ってきた高校2年生のお土産が,東中野教室の講師室に置いてある。沖縄の旅行なので,定番のちんすこうだ。『べにいもたると』と箱には書いてある。100%沖縄産の紅芋を使用し,優しい甘さと食感に仕上げました,と能書きがある。授業でお腹を空かした生徒が特別に,先生からそれを貰った。元来は先生へのお土産なので,生徒には遠慮して貰っているのだが,先生の計らいだ。それを食べた生徒が「これ美味い。もっと貰おうか」と言った。そう言った生徒も高校2年生だ。おいおい,お前らも沖縄に行ったんじゃないのかと突っ込みを入れると,「俺はひたすら試食だけで済ませました」と言う生徒が居た。修学旅行客のお土産屋はこうした曲者に苦労する日々を送っているのだろう。大変だ。
16/11/10(木)
高校3年生は学年末試験のこと以外にも気がかりなことがある。それは進学希望の学部・学科選びだ。例年,明大中野校は試験前に最終の進路志望調査書を提出してしまう。それゆえ提出後は試験勉強に集中できる。一方,明大中野八王子校は,学年末試験後に調査書を出すようになっている。そのため,どこの学部・学科を選ぶべきかで悩む生徒も多い。自分の成績でどこに行けるのか,どの学科を選んで,どの学科は書かないでおいた方が良いのか。そんな駆け引きが見え隠れする。同級生の希望学部が気になり,人気の学部・学科を書くべきか,書かざるべきか。ハムレットのような気持ちなのかもしれない。一度しか通過しない生徒に不安があるのは分かるが,ここは経験者の意見を素直に聞いて欲しい。他人の希望は不確かなもので,その探りをしてもどうこうなるものではない。こうと決めたあとは,試験勉強にただひたすら集中して欲しい。
16/11/09(水)
東中野教室は建物の半地下にあるために比較的室内の温度が高めになる。それゆえ冬場は外から入ってくると,案外暖かく感じることが多い。けれども今日,授業を受けていた生徒から「足下が寒いので,暖房を入れて欲しい」と言われた。それもそのはずで,東京では今日,木枯らし一号が吹いた。そんな話題が出ると,何をもって木枯らし一号になるかに話題は移った。気象庁の定義では「10月半ばから11月末にかけて西高東低の冬型の気圧配置になった時,北よりの風速8m/s以上の風が吹くと,その風を木枯らしと認定する」とある。「10月半ば」とか「北よりの風」という表現が少し曖昧に感じる。それはともかく,やはり木枯らしが吹く季節は,自然と寒さを感じるのだろう。今シーズン初めて,石油ファンヒーターを点火した。
16/11/08(火)
試験まであと一週間と迫った高校3年生だが,未だに試験範囲がきちんと決まらない科目がある。試験勉強をする上で,どこまでが範囲かが決まらないと,生徒も目標を立てづらいだろう。試験範囲で無い単元はやりたくないのは道理だ。やるべきことがたくさんあるのに,範囲になるかならないかのところを勉強しなければならないのは負担が重くなるだけだ。けれども,もしそこが試験範囲になってしまったならばと考えると不安になるのは当たり前だ。前回の試験では,試験前日にようやく試験範囲が終わった科目があったと聞いた。先生都合でそうなってしまった感がある。生徒に目標達成を促すならば,まずは教える側が襟を正すべきでは無かろうか。
16/11/07(月)
高校3年生の学年末試験まであと一週間となった。この学年だけは試験が早い。今回の試験が高校での最後の定期試験だ。気になるのは試験準備ばかりでは無い。これ以降の試験が無くなるので,授業の消化を試験までにしなければならない。自分で担当している授業は何とか消化できそうだが,他の先生方のことが気がかりだ。授業を残してしまうと,『そのあと』がないだけにあまり歓迎できない状況となる。高校3年生を担当している先生すべての進捗状況を睨みつつ過ごすこの時期だ。
16/11/06(日)
八王子教室で高校3年生対象の数学特訓を行った。この学年は今日で最後の数学特訓となる。いつもだと他学年も一緒の特訓だが,この時期のは高校3年生だけは試験日が早いために,今日は高校3年生のみの特訓だった。そのためいつもよりは静かな特訓だった。それでも初めから終わりまで黙々と問題に取り組むことは無理な注文で,それなりに雑談の時間帯もあった。試験が始まるまで,あと一週間と少しだ。
16/11/05(土)
今年の春に大学を卒業し,4月から社会人となった卒業生から電話があった。年末調整のために,塾で働いていた期間の源泉徴収票が必要だというのだ。3月までは塾の講師としてアルバイトをしていたので,その分の収入を就職先の会社に提出しなければならないのだろう。この手のものは会計事務所に頼んであるので,そのことを告げ月曜日に郵送すると伝えた。仕事は順調にいっている様子ではあったが,一年目なのでさまざまな出来事に遭遇したに違いない。そんなことをゆっくり話しているほどお互いに時間的な余裕は無かった。彼は仕事中かもしれないし,こちらも何かと忙しい時間帯であった。それでも可能ならば忘年会に顔を出して欲しいとひと言添えた。
16/11/04(金)
自宅の近くに美味しいラーメン屋がある。それなりに有名な店で,遠方から食べに来る人も居るらしい。二ヶ月に一度くらいの割合で食べに行く。店内はカウンター席だけで,いつ行ってもお客でいっぱいだ。けれども,ラーメンなので回転も速くそれほど待たされたことはない。ほどよい混雑さがいい。自宅でもインスタントではなく,出汁をとったスープのラーメンをたまに作る。それなりにいい出来だと自画自賛することがあるが,ここの店のラーメンを食べるといつも打ちのめされる。当たり前なのだがレベルが違いすぎる。盗める代物ではないし,その店でしか味わえないものだと割り切るしかない。だからこそ出向いて食べる価値があるのだろう。プロとはそういうものだ。店内には近日中にテレビでその店の主人を取材した番組が放映されることが書いてあった。グルメに関する番組ではなく,主人の人と柄がメインテーマであるようだ。
16/11/03(木)
晴れの日の特異日である今日は,文化の日だ。年間の中でもかなり高い確率で晴れになるこの日は,昨日の曇りがちの空を一掃した晴れの日となった。晴れの特異日といえば,1964年に開催された東京オリンピックの10月10日が有名だ。けれども,確率的には今日11月3日の方が晴れることが多い。むしろ10月10日はそれほどでもないようだ。もっとも,10月10日が祝日であった記憶は,昭和生まれの人たちが中心で,平成生まれにはピンと来ないかもしれない。ハッピーマンデー法で強制的に月曜日に移動させられた祝日は,やはり元来の日の方がしっくりくる。11月3日は明治天皇の誕生日であったことを,どれくらいの日本人が知っているだろうか。明治・大正の人たちに,昭和の人間はどれだけ知っているのか?そう言われそうだ。
16/11/02(水)
通勤途中のラジオでは,リスナーから今年一年頑張ったことを募っていた。それが仕事や勉強,資格である人も居たし,昔から目標にしていたことを達成した人も居た。さて,自身に問うとどうか?今年頑張ったことはあるのだろうか。振り返ったものの思い当たる節は無い。あえて探し出せば,今年も波風を立てずに無事過ごしてきたことだろうか。授業をはじめとする仕事は滞りなくやって来た。病気もせずに相変わらず休まずに仕事をした。この雑記帳も毎日記している。毎日の地味な積み重ねくらいしか思い当たらない。そうなると,今年に限ったことでは無いので,特に今年頑張ったことは無いということか。リスナーの中にも同様の人が居た。残り二ヶ月で頑張ったと言えることをしたい,という前向きな女性だった。
16/11/01(火)
11月になったばかりだが,高校3年生においてはすでに次の試験が間近に迫ってきている。今週末には明大中野校も明大中野八王子校も学年末試験の時間割が発表される。期末試験ではなく,学年末試験だ。高校生活最後の定期試験で,この試験をもって明治大学への推薦がすべて決まる。創立記念日で学校が休みの今日も,最後の試験勉強対策で自習しに来た生徒が居た。その一方で次の準備も始まっている。冬期講習の組み込みをし,案内を作成していかなければならない。高校3年生が終盤を迎える頃,次の学年の始まりがやって来る。その繰り返しだ。今年はいったいどんな結末が待っているのだろうか。一か月も経たないうちに結果はやって来る。
16/10/31(月)
秋は修学旅行のシーズンでもある。明大中野校の中学3年生と高校2年生は先週が修学旅行だった。楽しい時間を過ごしてきたことと思う。明大中野八王子校も同じ学年が,来週に修学旅行を控えている。高校2年生においては,事前に荷物を送ることになっている。その手続きのために授業に遅れてきた生徒が居た。必要な荷札に不備があったようだ。その話の中で,荷物を送るのは個人個人ですることを初めて知った。これまで,学校に荷物を集めて一斉に送るものだと思っていたのだが,生徒が個別にホテルに送ることになっているとのこと。何でも訊いてみないと分からないことがあるものだ。
16/10/30(日)
複数のパソコンで同時に使っているLINE@は便利である反面,不安定だ。1対1トーク画面に入るとき,パソコンによってすんなり入れるものもあれば,何度試しても入れないパソコンもある。原因を探ってみるものの,決定打がない。最も疑わしいのはノートンだ。ノートンをインストールしてあるパソコンでうまくいかないことが多い。けれども,それも必ずしもそうでないこともある。そういったトラブルに,LINE@はあまり前向きでないように思う。その意味では,まだまだ発展途上のシステムなのだろう。国内では一種の寡占状態であるから,悠々としていられるかもしれないが,他に使い勝手のいいものがあれば乗り換えられてしまうかもしれない。パソコンやスマホを巡るさまざまなサービスは淘汰されやすい。十年一日がごとく。他山の石ではないが,授業をはじめとする塾のあり方も時には省みる必要もあるだろう。
16/10/29(土)
先生や生徒への連絡手段としてLINEを活用し始めた。個人で使うLINEではなく,企業向けのLINE@の方だ。複数のパソコンで同時にアクセスできるので便利だ。今どきの中学生・高校生はメールをほとんど見ない。電話での連絡もままならないことの方が多いし費用がかさむ。時の流れか,いま現在はLINEがベストな選択だろう。LINEとLINE@は使い勝手にいくつかの違いがある。LINE@は複数のパソコンで使えるが,グループによる会話は出来ない。同時に同じ連絡があっても,個別に送るしかない。まあ,それでも用件が済ませるのならば構わない。不便なこともある。元来スマホなどモバイル機器を主として使われているLINEは,パソコンにはまだまだ厳しい環境に感じる。トラブルが多いのだ。それらに関する情報を得ようと検索してみると,LINEに関するものばかりがヒットしてしまい,肝心の欲しい情報がなかなか得られないのだ。(つづく)
16/10/28(金)
加筆・修正をしようと思っていた教材が,長いこと溜まったままになっていた。主に試験対策問題だ。この種のプリントは,ここ最近では極力試験直後に直すように心掛けているが,2・3年前のものが直せないまま過ぎてしまったのだ。それを直すのだが,やはり時間経過による影響は大きく,どこをどう直せばいいのか思い出すのに時間が掛かる。まだ思い出せればいいのだが,中にはどこをどうしたかったのかさえ思い出せないこともある。仕事の優先順位も大事だが,時間的観点からすれば,大変でもそのときにしておくべきことはそのときに処置するべきなのだろう。あとに残すことによって,そのあとの時間が無駄に費やされてしまうのは,時間の大いなる損失だと思う。
16/10/27(木)
野菜の値段が急騰していることを先日この雑記帳で記した。スーパーで買い物をする前に100円コンビニに寄った。キャベツが半分で108円だった。ラップで包まれたそのキャベツを持ってみるとしっかりとした重みを感じた。中身が詰まっているようだ。けれどもそのキャベツは買わずにすぐ近くのスーパーに行ってみた。野菜売り場のキャベツは半分のもので160円ほどだった。こちらの方が高いな,と思いつつ持ってみるとスカスカだった。軽く中に空気が入っているのを感じた。再びコンビニに戻り,茨城産のキャベツを持ってレジに行った。ほとんどの商品は,ふだんスーパーの方が安いが,今この時期は必ずしもそうではないようだ。100円が売りなだけに野菜高騰の煽りを受けているのかもしれない。本来なら4分の1で売りたいのが実情だろうが,それが難しい用件があるのだろうか。いずれの事情は分からないが,消費者にとってはありがたいことではある。
16/10/26(水)
思いついたアイデアは,そのときすぐに書き留めておかないと,あとで思い出せなくなり残念な気持ちになる。何か用件があり,席を立ったものの,何を取りに来たのか分からなくなる。そんな経験は誰しもするものだろう。パソコンで仕事をしているときにもたまにある。必要があってフォルダーを開こうとする。その後メールが来たりして,先にそのメールをチェックしたあと再び開こうとしたフォルダーの画面を見ながら,はて?何を開こうとしていたのかしら。そんなことがある。開きかけていたフォルダーを閉じ,下の画面に残っていたものを見て思い出す。こんな経験は誰にでもあるものなのだろうか?
16/10/25(火)
中間試験が終わったばかりだが,高校3年生はどんどん授業を進めていっている。この学年だけは次の試験が早いので,先を見越して準備を進めている。おおよその試験範囲は決まっているので,出来るときに先取りの予習をして,生徒が自分で問題に取り組んでいけるようにしている。高校3年生の次の試験は学年末試験となる。明大中野校と明大中野八王子校は共に同じ11月15日にその試験が始まる。今日でちょうど三週間前となった。
16/10/24(月)
だいぶ寒くなってきた。暖房器具の登場もそろそろだろう。自宅のこたつをいつ出そうかと思案している。ネットでも,こたつを出す時期はいつが適しているか,そんなことを論じているサイトがいくつもある。北海道や東北地方ではすでに出している家庭が多いことだと思う。東京ではどうだろうか?寒さの感じ方は人それぞれだし,仕事をしていると出すヒマがないまま過ぎてしまうかもしれない。ひとつの目安として,最低気温が15度を切る日が出始めるとこたつを出す人が増えるようだ。今週がそれに当たる。もう一つの目安は立冬で,今年は11月7日だ。徐々に冬支度が始まる季節となった。
16/10/23(日)
9月の晴れの日が少なかったことが影響しているのだろうか,野菜の値段が高騰している。少し前までは100円台で買えたキャベツが200円台後半からついに400円近くまでになった。キュウリも5本で200円を切るときもあったのに,今では1本100円を超えるスーパーも出ていると聞く。ブロッコリー,ピーマン,ほうれん草,小松菜。どれを買おうとしてもちょっと迷ってしまう値段だ。そんな中,休みの日にいつも買い物に行く業務用のスーパーで玉ねぎがたくさん詰め込まれていた袋を発見。298円と値札には書かれていた。迷わず買い物カゴに入れた。買ったあと数えてみると14個あった。1個20円ほどだ。小玉ではあるが今の時期にしては安い。日持ちもするし,出汁と醤油で煮込んでおけば,さまざまな料理に応用できる。野菜は確かに高いが,もやしやキノコ類はいつもとさほど変わらない値段で売られているのはありがたい。こういった食材と玉ねぎのナムルも悪くない。
16/10/22(土)
中間試験を終えて自習しに来た生徒が居た。試験結果がどうだったか訊いた。芳しくない教科があったので,問題と自分の答案を出させた。ちょうどその教科担当の先生が居たので,一緒に解き直しをするように指示した。解き直しは早めにした方がいい。どこで躓いたのか,理解不足はどこにあったのか。何をやっておけばもっと良い結果が得られたのか。などが反省点として出てくるからだ。今日の解き直しを望んで自習しに来たわけではないかもしれないが,今後のためには有効な時間の使い方になったはずだ。
16/10/21(金)
明大中野校高校2年生の中間試験後の最初の授業を行った。最初といっても,この学年は来週は修学旅行で授業変更をする。高校生活の中でも特に大きなイベントである修学旅行。生徒がソワソワしてしまうのも仕方ないことなのだろう。持ち物のことや,行った先での行動など話していた。すぐ隣の教室では,自習している3年の先輩が居た。ちょうど一年後の今頃,後輩たちも同じ環境になっていることだろう。これから一年間の大変な時間を前にした修学旅行。思う存分楽しんで,想い出作りをしてくるといいだろう。
16/10/20(木)
野球部の生徒が授業前に弁当を食べていた。部活の練習はかなり厳しいようでカロリー消費もそれなりに凄いようだ。食べ盛りでもある。何を食べているのかとのぞき込むと,弁当箱の大きさに驚いた。台所で料理をしたあとに冷蔵庫に保存するときに入れるタッパーウェアと同じ大きさだった。普通の人ならきっと食べきれないであろうその大きな弁当箱は,あまりの珍しさに他の先生も続々と『見学』しに来ては「凄いな」と言っていた。当の生徒もさすがに全部食べきるのは大変な様子だった。部活のコーチにたくさん食べるように指導されている。毎日の食べる分量の指示を出されている。体を作るために必要なものらしい。気のせいか,その生徒と会うたびに,背が伸びているように感じる。
16/10/19(水)
今日は八王子教室での授業をしてから東中野教室に移動した。中間試験中の明大中野八王子校に対して,明大中野校はすでに試験が終わっているので,早めに帰れると予測していた。けれども,予定外のことは発生するもので,いくつものことをやらなければならなくなった。結果的に終電ギリギリまで仕事をすることとなった。長い一日となった。
16/10/18(火)
明大中野校より一週間遅れて,明大中野八王子校も中間試験が始まった。試験中に体調を崩してしまう生徒は結構居る。無理をしたり緊張感でそうなってしまうのだろう。それに加え,今日はこの時期としては極端に暑くなった。しばらくつけていなかったエアコンのスイッチを入れた。もちろんそんなことなど関係ないと言わんばかりに,いつも元気な生徒も居る。実力をきちんと発揮して試験を受けて欲しいと願うばかりだ。
16/10/17(月)
明大中野八王子校の高校生は明日から中間試験が始まる。夜遅くまで自習をしていた生徒が,「先生,古典の問題を出してください」と言ってきた。おいおい,ちょっと待てとすかさず言った。数学や物理の問題ならいくらでも出せる。けれども古典ははるか昔,高校のときに勉強して以来まったく離れてしまっていた。どうやって出すのかと生徒に問えば,古文を見ながら現代語訳を言うので,それをチェックして欲しいと言うのだ。それならそう言えばいいのに,出題して欲しいとはなんともはや。古文は『源氏物語』で有名な話のようだ。けれども生徒の現代語訳を聞いていても,話の筋がいっこうに見えてこない。訳は学校の授業で先生が言ったもののようだが,話の筋がまったく分からないのだ。そこで生徒にどんな話なのかを聞いて初めてあらすじが理解できた。訳文に句点が少なすぎたようで,やたらと一文が長いのが難点だった。
16/10/16(日)
今日は休日出勤をした。数学特訓や担当する授業はなかったが,自習する生徒のために教室を開放する日だったのだ。当番制で開けるようにしているのだが,今日がその日だった。授業がない分,集中して教材作成に勤しんだ。日曜日だと電話もほとんど無く,たまに質問に来る生徒以外には,作業を中断するものはなかった。そのため教材は何の妥協もせず,いつもより念入りに作ることが出来た。時間に追われないで作る問題は楽しい。休日出勤もたまにはいいのかもしれない。
16/10/15(土)
試験前に臨時で授業を組んで欲しいという生徒は案外多い。普段は英語と数学だけ受講しているけれども,試験前だけ古典をやって欲しいといった具合だ。その場合,たいていの生徒は1講座か2講座でまとめて欲しいと希望を出す。教える側からすればきちんと理解して貰うために,もう少し受講回数を増やして欲しいと思う。けれども受ける生徒の事情もあるだろう。自分の苦手な問題や理解が不十分と感じているところを補うようならばそれもいい。回数が少ないのならそれなりに準備をしておけば,臨時授業も活かされるはず。けれども中には「はじめから全部お願いします」などと言う強者もいる。ふだんから取り組むことと事前の準備。それだけで少ない時間でも得ることはたくさんあるはずだ。
16/10/14(金)
電車に乗るとき,その後の行動は大きく二つに分けられる。座席に座るか立っているかだ。電車内が空いていれば,たいていの人は座るだろう。空いている座席が二割程度ならばどうだろうか。座るか座らないかはその人の性格やそのときの心理状態,あるいは体調に依るだろう。空いている座席が視界の中でひとつしかない場合はどうだろう。競ってその座席を目指す人も居れば,目の前で席を立たれてもそのまま立ち続ける人も居るかもしれない。さまざまだ。座席かいっぱいで座れない場合はどこに位置するだろう。ドア付近か車中に入るか,これも人それぞれだろう。それほど混雑していない場合,右へ行くか左へ進むか。人の選択は無限だ。そんなことをぼんやり思いながら,電車内で人の行動の観察をするのもたまには面白い。液晶画面ばかり眺めている人には,決して発見できないことも世の中には多いのだ。
16/10/13(木)
明大中野校は今が中間試験中で,明大中野八王子校は来週に中間試験が始まる。そんな中ではあるが,次の準備をしなければならない。次の第5期の案内を作り,授業料を計算し請求書を作成し,学年によっては講習案内も必要になる。今のことをやりながらも,次の準備もする。同時進行でやるべきことはある。今のことは日々の中で直近のものから片付けるしかない。とりあえず次の準備の最低限のことはした。大仕事ではないが,小さな仕事をひとつずつ終わらせていかなければならない。
16/10/12(水)
出勤前に振り込みの用件を片付けた。支払いは郵便局のATMで済ませた。支払額は3000円に満たないそれほど大きな額ではない。それはさておき,数学特訓の授業料は生徒が現金で持ってくることがある。ふだんの授業料は振り込みがほとんどだが,数学特訓だけは現金で支払う生徒も居る。保護者の心遣いだろう,多くの生徒はおつりが出ないように持ってきてくれる。ありがたいことだ。その結果,数学特訓が終わったあとは小銭が大量に残る。さてさて,日々の残金を数えるときに,小銭が多いと数えるのが大変だ。そこで振り込みのときに,この小銭で支払おうと試みた。はじめは数えながら投入していたのだが,そのうちにいくら投入したかが不確かになった。そうこうしているうちに,ATM硬貨投入口が閉まり現金を数え始めた。液晶画面にはそれまでに投入した額と合計金額が表示された。さらに財布からありったけの小銭を投入しようとした。意図せずに再び投入口が閉まった。再びそれまでの投入金額が示された。まだ振込額は満たされていないようだったので,財布に残っているすべての小銭を一気に投入した。すると振込金額が満たされたことを示すのと同時に手続きがされている機械音が響いてきた。待つこと1分弱。領収書とおつりが出てきた。129円だった。小銭の上限があると思い,途中それまで投入した硬貨が返却されるのではないかと恐れていたが,すべてを受け入れてくれたのは助かった。メタボ気味だった財布の腹はスッキリとして気持ちよさそうだった。
16/10/11(火)
明大中野校の中間試験が今週から始まった。試験中は毎回できる限り学校の過去問から題材を取るようにしている。同じ先生だからといって同じ問題が必ずしも出題される訳ではないが,似通った問題が出る先生も居る。それゆえ生徒も気になるところだろう。準備で最も時間を要することのひとつは問題選びだ。出題されたどの試験問題から選ぶのがいいのか,これが難しい。今担当している生徒の力量や,授業時間,これまでに解いてきた問題の質と量。こうしたことを総合しながら試験対策問題を作っていく。明大中野八王子校の試験は来週から。化学担当の先生から「試験対策の問題,お願いできますか」とリクエストがあった。試験までには間に合わせると返事した。
16/10/10(月)
試験前の連休だが,今回は珍しくも二日間とも休みが取れた。要因のひとつとして,今回は東中野教室,八王子教室共に,土曜日に数学特訓が出来たことがある。通常は日曜日に行う数学特訓だが,学校が土曜日の休みのためそれを利用できた。一方,試験直前の日曜日は自習を希望する生徒が居るため,当番制で出勤して生徒に教室を開放している。その当番が連休中でないことも休めた要因だ。連休は体も休めることが出来てよかった。明日から始まる連勤に備えられる休みとなった。
16/10/09(日)
昨日の数学特訓のあとに打ち上げをした。毎度のことで,これを楽しみにしている先生もいる。午後4時頃から始まり日が沈む頃にはだいぶ盛り上がってくる。朝早い時間帯に始まる数学特訓だが,どの先生も皆元気だ。話はその日の特訓のことから始まり,プライベートなことまで多岐にわたった。趣味に関すること,数学に関することなどさまざまだ。翌日が休みであるということもあり,打ち上げは思わぬ時間まで長引いてしまった。疲れが抜けるには少し時間が掛かりそうだ。
16/10/08(土)
八王子教室で数学特訓を行った。いつもは日曜日に行うことが多い数学特訓だが,今回は学校が代休のために土曜日に行った。そのため土曜日に行う今回の数学特訓は,勘違いしてしまう生徒が居ないか気がかりだった。はじめの20分で来ない生徒が居たのだが,その後徐々に来はじめて,10時過ぎた頃には予定していた生徒全員が揃った。
16/10/07(金)
先日,仕事帰りの車中で聴いていた深夜のFM放送で,1分でチャレンジするというコーナーがあった。お題は「かけ算九九」だ。1の段から9の段まですべてを間違いなく1分間で言っていく。それを聴いていて,1分あれば楽に言えるのではないかと思った。ラジオのパーソナリティも楽勝だと軽く言っていた。彼が言うには,かけ算九九はメロディーを付けて覚えたという。しばらくしてパーソナリティの挑戦が始まった。1の段は滞りなく進めた。ところがだ,2の段になると少しテンポが狂い,途中「2・8が14」などと間違った。その後もいくつか間違いながらも何とか進んでいった。聴いていて,こいつ遅いなあ,と思った。案の定,6の段の途中で終了した。彼の敗因はメロディーを付けたことだろう。本人もそう言っていた。来週までには頑張ります,と最後は締めていた。さて,ここはやはり自分でもやらざるを得ないだろう。運転しながらナビゲーターの時間表示が切り替わったところでスタートした。もちろん運転には注意を払いながら。最初は順調なのだが,4の段や7の段で少し躓いた。その結果,8の段の真ん中あたりで1分が過ぎた。悔しい。そう思い少ししてから再チャレンジした。けれども,2度目も8の段の途中で時間切れになった。案外難しい。これは運転しながらでは無理だろう,そう思った。「我こそは」と思う向きは是非お試しあれ。
16/10/06(木)
高校3年生の明大推薦・統一学力テストが今日,実施された。去年と同様に河合塾の「全統マーク模試」が用いられた。試験を終えた生徒の様子はさまざまだ。この試験を乗り越えなければ先に進めない生徒,ある程度の結果を残せばこの先の目処が立つ生徒,すでに推薦枠内に入っていて波風立てなければ問題のない生徒などだ。試験問題は回収され,今のところは自己採点のみで自身の結果を測るしか術はない。悲喜こもごもなのはいつものことなのだが,この試験が終わると中間試験がすぐにやって来る。振り向いている時間はない。先を見つめて乗り越えて欲しい。
16/10/05(水)
教材は生き物だ。学校教育の課程はおおよそ10年ごとに改訂される。教科書もその度に新しくなる。それまでに無かった単元が追加されたり,突然削除されてしまったりする単元もある。最近では数学Cにあった「行列」が削除された。数学を教えている者にとっては衝撃的だった。大学でも理工系の多くの先生が驚いていることだろう。高校物理では「熱力学」が旧課程よりも手厚くなった。その分困っているのが試験対策問題作成だ。基本的には学校の同じ先生の過去問から題材を取る。けれどもそれがほとんど無いのだ。新課程の「熱力学」と同等の内容は,旧課程のさらに前の課程まで遡らないとない。ベテランの先生ならば20数年前の問題から引き出すことも出来るが,若い先生だとそうも行かない。同じ学校の試験問題なので,大きく違うことはあまりないが,心情としては同じ先生の問題を生徒は解きたいだろう。そんな気持ちを汲むことを考え,さまざまな思案をしながら中間試験対策問題の準備に追われている。
16/10/04(火)
高校3年生対象の明大推薦・統一対策ゼミが今日ですべて終了した。試験日は明後日・木曜日だ。受講してきた生徒においてはやるべきことはやって来た。あとは自信を持って試験に臨んで欲しい。多少の不安はこれまでやって来たことを考えれば吹き飛ばせるはず。ふだんの力を十分に発揮して欲しい。涼しくなったかと思えば,急に暑くなったりと,体調面だけが心配だが,それもはねのけるくらいの勢いがあってもいいじゃないか。
16/10/03(月)
休みの日にテレビを見ていたところ,炭酸水ダイエットなるものを知った。炭酸水を飲むことによってダイエットが可能だという。知っている人,すでに実践している人も多いことだろう。このダイエット法の原理は次の通り。炭酸水を飲むと炭酸ガスが発生し,胃を膨らませるため満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防ぐ効果がある。ただし飲み方を間違えると逆に太ってしまうというテレビの内容だった。間違った飲み方とは,飲むタイミングや炭酸水の温度などだ。詳しく知りたい人は「炭酸水ダイエット」と検索すれば,驚くほどヒットするのでそちらを参照願いたい。さて,一応は『正しい』飲み方をしているつもりなのだが,現状は食欲を抑えるよりはむしろ空腹を感じる度合いが増した気がする。やはり何か間違っているのだろうか。試験が近づいているため,きちんと調べる時間も気力もない。今はひたすら信じて続けることにしよう。
16/10/02(日)
半月ぶりの車は,カビだらけの運転席とハンドル,シフトノブだけを拭いてからディーラーへと向かった。メンテナンスを頼むのだが,当然最初にカビの件を伝えた。馴染みの修理担当者と営業が車内を見て驚いていた。そして男3人が頭を突きあわせて,カビが生えてしまった原因を考えた。その結果,9月の天候の悪さが一番の原因では無いかという結論になった。9月の東京はまともに晴れた日が2日くらいしか無く,日照時間は例年の20%程度しかなかったらしい。ここ50年で最も少ない日照時間のようで,カビが生えても仕方なかったのだろうか。それ以外には今回修理して貰うことになっていた助手席側のパワーウインドウが完全に閉め切っていなかったのかもしれないと言っていた。2日後にメンテナンスが終わり取りに行くと,愛車は内外共に綺麗になっていた。これからはもう少し頻繁に走らせようかと思った。
16/10/01(土)
定期的なメンテナンスに出すために,自宅の車庫の停めてあった車を半月ぶりに出した。車は好きな方で,ふだん通勤で使用している車と,休日などで遠出するときに乗る,いわゆるレジャー用の車がある。昔はよく旅行や遠くまで出掛けたのだが,ここ最近はそういった機会も減り,乗る回数が激減した。走行距離は減ったものの経年劣化があるので定期的にディーラーでみて貰うことにしている。さて,車庫に停めてあった車に乗り込もうとしたとき,一瞬目を疑った。座席の縁やハンドル,シフトノブまで白くなっていた。ホコリにしては多すぎるし,密閉された車内にそこまで入るわけがない。その正体はカビだ。半月ほど乗っていないだけで,ここまでカビに侵食されたのだ。けれども冷静に思い起こしてみると,もっと長期間乗らない時期もあったが,これほどカビが付いたことはなかった。(つづく)
16/09/30(金)
明日は東中野教室の数学特訓がある。数学特訓は準備までが大変であることは以前にも記した。案内を作り生徒に配布をし,郵送したりする。出欠の確認,それに教室作りがある。そして教材の印刷だ。当然これらは前日までにすべて終えなければならない。ところがだ,大変なことが起こってしまった。教材を保存してあるUSBを自宅に忘れてしまったのだ。いつもだと数学特訓の教材をメールでやりとりすることがあり,それが残っていればそこから教材を起こすことができるが,不幸なことに今回はそのやりとりがなかった。東中野教室の自らの担当はなく,他の先生に任せてある。結果,特訓当日に印刷して貰うこととなった。申し訳ないが,それしか手がない。せめてもの措置として,可能な限りひとつのpdfにまとめるしかなさそうだ。
16/09/29(木)
八王子教室で使っていた電子レンジが突然故障してしまった。具合が悪くなったのはドアのラッチの部分だ。緩くなりきちんと閉まらなくなった。それが原因だろうか,まったく作動する気配が無い。製造年月を見ると2010年とあった。約6年間使ったのだが,電子レンジの寿命としては短いように思う。直らないかと何度か試みたのだが,簡単にはいかなさそうだった。電子レンジ自体は弁当類を温められればそれで十分に要件は満たされるので,かなり廉価なものを買った記憶がある。おそらく6000円前後だったと思う。電子レンジが無いのは日常困るので,すぐにヨドバシカメラのサイトで八王子支店に在庫があり,かつこれまでと同等レベルの電子レンジを探した。お目当ての品が有ったので,授業の入っていない先生に買いに行って貰った。今回は電子レンジの代金は7430円だった。
16/09/28(水)
自習していた生徒から突然「何か面白い駄じゃれありませんか」と訊かれた。それこそふだんはくだらない駄じゃれを言っているのだが,急に何かないかと言われるとむしろすぐには出てこない。なぜそんな事を訊いたのか問えば,部活の卒業用の印刷物に必要らしい。それ以外にもいくつかの項目があるようだが,生徒自身が言うようにどうでもいいことが多いらしい。確かにそんなものかもしれない。残っていた同級生や先生からも駄じゃれを募って,なんとか決まったようだ。
16/09/27(火)
高校2年生の授業で「三角関数のグラフ」を教えた。高校で学ぶグラフとしては比較的複雑な方だ。いわゆる正弦曲線というグラフで,上下に何度も波打つグラフになる。実際に書いてみると面白いのだが,数学が苦手な生徒には決して楽しい作業でないかもしれない。基本となるグラフから変化させるのだが,その過程が単純ではない。横に平行移動したり,伸ばしたり縮めたり。そんな感じで出来上がったグラフは,きちんと書ければそれなりに楽しい。実際,文系の生徒でも,授業の終盤では書けるようになり少しだけれども,グラフを書く喜びが分かって貰えた。理系の中には「条件を付ければ絶対に2次関数みたいなグラフになる!」と言い張る生徒が居た。それは間違っているのだが,手書きのグラフではなかなか違いが分かりにくい。そこで,授業後にグラフ作成ソフトでそのグラフを作りプリントアウトして渡した。こんなグラフになるんだ,と言って納得していた。何事も疑問を持つことは大切だし,その姿勢は尊重し間違いは正す。それが正しい指導だと思う。
16/09/26(月)
暑さがぶり返してきた。今月は日照時間が極端に少ないようで,ソーラーバッテリーで動くが街中の時計が電池切れで止まってしまったというニュースがあった。昨日の予報は一時晴れでだと出ていたが,結果的にはあまり日差しは見られなかった。むしろ今日の方が晴れか気がする。けれども八王子では夕方,猛烈な雨に見舞われた。いわゆる集中豪雨で,降っていた時間はほんの20分程度だった。例年ならば10月の初めまでは暑い日があったりするが,今年はその気配が無かった。それが今週にやって来そうだ。ここでまた暑くなると体調を崩す生徒も出そうだ。徐々に中間試験が近づいて来ているだけに気がかりだ。
16/09/25(日)
このホームページの引っ越しを自宅でした。煩わしいと思っていた引っ越しも,実際やってみたら簡単だった。はじめは2時間くらい掛かるだろうと覚悟していたのだが,プロバイダーの手引きの順にやってみたら15分ほどで済んだ。ただ,引っ越してからホームページを見たら表示がおかしくなっていた。左側の目次が重複して表示されてしまうのだ。この問題はすぐに解決できるのだろう。まずは今日の雑記帳をアップロードしてから試してみよう。約 30分後。さて,雑記帳を再び記し始めた。日に二度書き直すことは珍しい。無事引っ越しも済みアップロードしようとした。するとアップロードするためのFTPの設定が間違っていたためにアップロードできなかった。プロバイダーの「FTPの設定方法」のページを見ながらあらためて設定し直した。ホスト名はメールで知らされていたのですぐに分かった。苦労したのがリモートフォルダー名だ。結果的にはプロバイダーの設定方法の説明をもっときちんと読んでいれば何とかなったのだが,どうせならメールでこれらの設定の仕方を全部知らせて欲しかった。プロバイダー都合でURLの変更を余儀なくさせられるのだから。引っ越しよりもFTPの設定の方が時間を要してしまった。
16/09/24(土)
通信関連で苦労しているもう一つの原因はLINEだ。LINEはスマホを主としたパーソナル使用をするのが主のようだ。今の時代,ほとんどの生徒はLINEでコミュニケーションを取る。メールで連絡をしても,返事が来ることは皆無に等しい。生徒ばかりでは無い。学生の先生もメールよりもLINEが主流だ。それゆえ,塾からの連絡もLINEに切り替えざるを得ない。ところがこのLINE,個人向けのソフトであるため使い勝手が悪い。会社単位で使うとなるとハードルが高いのだ。それでも世の流れか,企業向けのサービスも始めた。LINE@というもので,ひとつの企業でアカウントが複数取れるシステムになっている。早速第一教育センターとしてメインスタッフ分のアカウントを取得した。スマートホンで使えるのは当然として,パソコンでも複数のアカウントからアクセスできるようになっている…。はずなのだが,それがスムーズで無いのだ。1回でログインできることは希で,何度か試みないとログインできない状況が出てしまった。メールやフェイスブック,ツイッターなどと比べると不安定きわまりない。LINEを使うしかないから我慢しているが,そうで無ければおそらくすぐにでも捨て去られるだろう。そんな不必要な時間を強要された昨日と今日だった。もっと使いやすいインターフェースと環境を整えて欲しい。少なくとも企業向けに作るのなら,現状はお粗末すぎる。他の使い勝手のよい新しいツールが出来ればすぐに凌駕されるだろう。それだけネットの世界は未だに不確定要素が存在するのだから。
16/09/23(金)
今日は通信機器関連のトラブルで,かなりの時間を割いてしまった。まずは電話の不具合だ。塾にやって来た生徒の一人が,何度電話してもお話中だという。そんなワケが無いと始め思っていたのだが,念のため塾宛に電話をすると案の定お話し中だった。すぐに原因を探った。考えられるのはルーターや電話の主装置の不具合だ。こういったときはこれらの電源を入れ直すのがひとつの方法だ。いわゆる再起動のようなもの。電話やネットに関連するすべての装置の電源を落としてみた。少し時間を置き電源を入れ直す。その後電話をする。けれどもお話中の状態は変わらなかった。電源を落とす順番を変えたり,モジュラーケーブルやLANケーブルを外したり,考えられることすべてをやってみた。けれどもどうにも繋がらない。発信が出来ても受信が出来ない。ネットで検索を掛けて,対策を見つけようとした。中にはひかり電話やIP電話は不安定だから仕方ない,という意見もあった。受信できないのはまずいので,最後の手段として唯一受信の出来る,ひかり電話とは別回線のファックス専用の番号に転送セットすることにした。転送はNTTのボイスワープのサイトでインターネット経由で設定できる。アクセスしてまずは東中野教室の電話を八王子教室のファックス番号に転送セットした。次に八王子教室の電話を八王子教室のファックス機に転送するべく手順を踏もうとした。そのときにはじめて八王子教室の電話が転送セットされていることが発覚。日中に一度転送解除したはずが,何の弾みかは分からないが,転送になってしまっていた。すなわち東中野教室と八王子教室でお互いに転送をしあっていたワケだ。東中野の電話は八王子に転送され,その電話は再び八王子から東中野に転送されていたのだ。その結果,回線がふさがりお話中の状態になっていた。それがことの顛末だ。(つづく)
16/09/22(木)
昨日・一昨日とパソコンに関することを記してきた。その中でこのホームページを作成しているソフトを変えることを昨日書いた。新しいソフトを使うのはやぶさかでは無い。けれども新しいソフトを使ってみて,今のソフトと比べるといわゆるセンスの悪さを感じてしまうのだ。新しいソフトはまだそこまで使い込んでいないので,断言するまでには至らないが何となく野暮ったさを感じるのだ。今現在使っているのは,アドビのソフトでかなり古い。今後使い続けるために方法がないものかと勘案している。だからといって新しいソフトを使わない訳では無い。これまでのホームページとは違った形のサイトを作るのも悪くない。もしそうなったら,そのときに使うかもしれない。それとも,結局のところ時代の流れに勝てず,古いソフトを捨てることになるのだろうか。自分でも分からない。
16/09/21(水)
塾のホームページの引っ越し期限があと一週間ほどに迫った。手続きをしなければならないのは分かっているが,それよりも優先順位の高い仕事もある。引っ越しだけならばまだいいのだが,それと同時にホームページ作成のソフトを変えようかと考えている。いま使っているソフトは古く,Windows10で使い続けるには難しくなってきたからだ。使い続けられない訳ではないが,塾で使用しているパソコンのうち,正常に動いてくれるものが東中野教室で二台,八王子教室では一台,あとは自宅で使っているパソコンだけだ。慣れ親しんだソフトから新たなソフトは,最初はそれなりに学習しなければならない。いつまでも学ぶことは必要だと悟ろう。
16/09/20(火)
長らくパソコンのトラブルには見舞われていなかった。Windowsも7あたりからだいぶ安定しているということだろう。けれども久しぶりに嫌な予感がする。Windows10はAnniversaryというバージョンアップがあった。試しに一台,バージョンアップしてみた。大きなトラブルはなかったが,ネットへの接続は余儀なくさせられた。トラブルのあったのは自宅のパソコンだ。今朝,急に症状が現れたためまだどれくらい深刻なのかは分からないが,ネットで調べる限り重症かもしれない。それ以外には,トラブルではないがホームページの引っ越しをしなければならなくなった。プロバイダーの都合によるもので,今月中には引っ越さなければならない。それがどれくらい面倒かはやってみなければ分からない。
16/09/19(月)
人の歳の数え方は『数え』と『満』がある。今現在は満年齢が一般的だろう。その観点からすると,第一教育センターは昭和48年4月に創立したとしたならば(何月に始まったかは,今となっては調べるのが困難なので)現在43歳となる。今年で指導は44年目に入ったことになる。そうなるとこれまでのビラに印刷されている『明大中野生指導○○年』は長い間1年短く表示していたことになる。実際,昔のPTA用ビラを見ると間違っていた。一番最初に作ったものを元に,毎年前年度のものを順次使い回してきたのだから間違い続けたのも仕方ない。次のビラからは正しい年数に直そう。
16/09/18(日)
第一教育センターの創立は昭和48年だ。はじめは中野区の中野駅近辺にあったらしい。「らしい」というのも,当然その当時にはまだ第一教育センターに関わっていなかったからだ。その後東中野に移転をした。八王子教室が出来たのは昭和60年だ。塾が始まったのが43年前,八王子教室は31年前だ。それなりに歴史を刻んできた。ところで塾の案内のひとつに,学校のPTAのときに配るビラがある。その中に東中野教室は「明大中野生指導42年」,八王子教室は「明大中野八王子生指導31年」とある。先日,メインスタッフの先生と塾の案内を見てふと年数をあらためて見直してみた。するとPTA時のビラの年数が1年ずつ短いのでは無いかと気づいた。『2016-1973=43』で『2016-1985=31』だ。なぜこんなことが起きたのだろうか?(つづく)
16/09/17(土)
金曜日の飲み会は,結局土曜日の朝まで続いた。正確には深夜だろうか。二人とも酔いつぶれていつの間にか寝てしまったのだ。生徒としてきていた頃の話,先生としてきていたときの話など,たくさんのことが聞けた。就職活動での苦労話や,専門の化学のことあるいは他愛のないことも語り合った。大勢で飲むことが多いので,こうしてサシで飲むのは珍しい。それゆえ,かなり突っ込んだ部分まで話が及んだ。そういう時間も大切だ。
16/09/16(金)
卒業生と飲む約束で出勤した。いつもだと車で出勤するところを電車で通勤した。滅多にないこの出勤は決して悪くはない。授業をしつつも夜の飲み会が気になる。そんな思いを抱きつつ,実際の夜の飲み会となった。
16/09/15(木)
梅雨の季節のように雨が続いている。しばらく月を見ていない,そう思っていた折の帰り道,西の空に雲がうっすらとかかった月が見えた。今日は中秋の名月だ。久しぶりに見た月に,徐々に涼しくなってきた秋の夜を感じた。次々に襲ってくる台風に辟易している人もだろう。不安定な天気の中で見ることの出来た月。明日もその姿を現すのだろうか。
16/09/14(水)
東中野教室で使っているホチキスのひとつが調子悪くなった。ふつうのホチキスではなく,30枚ほど留めることの出来る大きめのホチキスだ。レバーを押して留めるタイプだ。最初見たときには,針が詰まっているように見えたので,ラジオペンチで引っ張り出そうとした。けれどもどれだけ力を入れても取れる気配がしない。どうやらホチキスの部品のようだ。ネットで故障時の対処法を調べたが,元来ホチキスは単純な構造なだけにほとんどすることがない。あらためて件のホチキスを眺めてみると,押し戻す仕組みとなっているバネの部分が縮まった状態のように見えた。そこでドライバーで持ち上げてみると,カチッという音とともに跳ね上がった。どうやらバネが錆びついていて,縮んだ状態で止まっていたようだ。こういうときはやはり556だろう。スプレーしてしばらく放置していたら,バネはきちんとその機能を回復し,ホチキスも再び使えるようになった。道具は手入れが大事だ。使えなくなったらすぐに捨てて買い換えるよりも,一度は直らないものかと試みることが大切だと思う。
16/09/13(火)
行方知れずの通帳のことを考えた。自分以外に誰も持ち出さないのだから,自分の行動の中に答えがあるはずだ。時系列的に追ってみると,土曜日の午後に銀行に記帳しに行っていた。その後仕事場に戻り,いつも置いている場所に戻した。帰宅時には鞄に入れたはずだ。そこから消えるはずがない。そこで鞄に一緒に入れたモノは何かと考えてみた。いつも持ち歩いているクリアーファイルや手帳。ケータイや財布などだ。するといつもは鞄に入れていないあるものを思い出した。それはB5の紙ファイルだ。東中野教室で使おうと思い,3冊ほど鞄に仕舞い込んだ。そのファイルは移動するために車の中に置いてあった。すぐに車の後部座席にあったファイルを取り出した。するとファイルとファイルの間からするりと通帳が落ちてきた。こうして事なきを得たのだが,今回は少し焦ってしまった。
16/09/12(月)
八王子教室の預金通帳が見当たらなくなった。管理は一人でしているので,他の人が手にすることも目にすることもほとんど無い。その通帳が見当たらなくなったのだ。気づいたのは今日,八王子教室に入る前に銀行で記帳をしようとしたときだ。仕事場に置き忘れたのだろう,と思いすぐに八王子教室に向かった。けれどもあるはずべき場所にはなかった。そもそも土曜日の帰りには月曜日に記帳しようと思い持ち帰ったはずだ。それが無いとなると,残された場所は自宅だ。土曜日に鞄から出して,それを仕舞い忘れたのだろうと推測した。さて,仕事が終わり帰宅した。ふだん鞄を置く場所に通帳があることを期待しつつ。ところが無かった。さらに自宅内の思い当たる場所を探したが出てこなかった。さすがにこれはまずいな,と焦り始めた。(つづく)
16/09/11(日)
季節ものの案内が届くと,今年ももうそんな時期なのか,と思ってしまう。それと同時に,業者の早い動きに戸惑ってしまう。9月の声を聞くと来年のカレンダーの作成案内が届いた。今年もまだ3分の1も残しているのにもう来年だ。もっともカレンダーの配布時期が12月から始まることを考えるとそれも致し方ない。コンピューターは年末には2017春バージョンなどといった売り出し方をする。季節感のかけらも感じない気がする。先取りを表現したいのかもしれないが,冬に春といわれてもピンと来ない。
16/09/10(土)
授業後,自習をしていた生徒がいつの間にか寝入ってしまった。無理もない。朝から学校で授業を受け,その後塾で3講座受講したのだから。学校の授業時間で数えれば,合計10時間におよぶ。しばらくすると起きて,過ぎた時間を知り慌てた。帰るべき時間が迫っていたのだ。長時間の勉強で仕方ないのだが,高校3年生は正念場なのだから仕方ない。
16/09/09(金)
毎年のように教えている科目は,授業準備に関わる時間は実際少なくて済む。特に明大推薦・統一学力テスト対策の数学は,テスト自体が大学入学センター試験の模擬試験なので,その内容は比較的平易でしかも毎年同じような試験問題なので準備も楽だ。一方,数年ぶりに教える内容となるとやはり準備が必要だ。それが物理であったり,化学であったりして,しばらく教えていないとそれなりに準備を要する。久しぶりに教えたのは物理の「万有引力」の単元だ。理系の生徒対象なので,深く掘り下げて教えることにした。実際に問題を解いてみると,以前の感覚を取り戻してくる。さらに難しい問題に突き進んでいくと,こんな内容もあるのだと知ることがあり楽しくなっていく。そのうちにエスカレートしていき,大学入試問題まで手をつけてしまう。実際は学校の試験でそこまでのレベルの問題はほとんど出ないし,もっと基礎的なことに授業では重きを置いている。ただ,そこが理系の性(さが)なのだ。より難しい問題,興味の持てる問題に挑みたくなる。
16/09/08(木)
しっかり準備をして,これでよし!としたにも関わらず,その準備したものを丸ごと忘れてしまった,という経験をしたことはないだろうか?ここ最近,それをしてしまった。どちらかというと忘れ物はしない方の性格だと自分では思っている。世の中には忘れ物の多い人と,滅多に忘れ物をしない人が居る。実際,塾内に忘れ物をする生徒は居るが,同じ生徒が何度も忘れ物をすることが多い。やはり性格なのだろう。さて,今回は八王子教室で準備した教材や,経理関連の書類,あるいは先生方の授業予定表をプリントアウトしたものをごっそり忘れてしまった。東中野教室でそれに気づいたときには愕然とした。持ってきたと思ったものがきれいさっぱり無いのだからショックだった。その日に無くてもなんとかなるものや,あらためてプリントアウトすれば済むものの類いだったからよかったが,これがそうでない書類だったとしたら,そう考えたらぞっとした。時間に余裕がないとこうしたミスは起こりやすい。気をつけよう。
16/09/07(水)
今年もまた訪れてしまった。台風による授業変更だ。今日の段階で,明大中野八王子校の木曜日の休校が決まった。毎度のことながら学校の対応は早い。午後9時前にはすでに生徒には連絡が行っていた。それに伴い,明日の授業をどのようにするかの対応に追われた。予報では昼過ぎから午後に掛けて,東京の空に影響が出そうだ。学校サイド的には,登校よりも下校時に問題が出ると判断したのだろうか。もし,下校時に問題があるのならば,塾の授業に影響が出る時間帯だ。判断が難しい。ある程度の予測を立て,明日の応対をメインスタッフには伝えた。あとは明日の状況次第だ。一方,明大中野校は当日の朝,登校かあるいは時間を遅らせて始めるか,休校にするかを決めるらしい。都心と郊外の違いがこのあたりに現れる。
16/09/06(火)
塾では先生方が授業で行った内容や,生徒の出席表つける「講師ノート」がある。八王子教室でその設置場所を少しだけ移動した。講師ノートが増え,それまで置いてあった場所では手狭になったからだ。もっとも移動したといっても,ほんの数十㎝だ。文具類を入れているトレイの上から,そのすぐ横にあるスチール製の棚の上段に移動した。移動した直後に,きっと何度か以前有った場所に講師ノートを取りに行くだろうな,と自分の行動を予測した。そう意識したせいか,移動した日には間違いもせずに新しい場所に取りにいった。ところがだ,週が変わって今週,昨日今日と何度か元の場所に向かってしまった。そうした行動を取るたびに,歳のせいなのか性格的なものなのかと考えてしまう。
16/09/05(月)
学校の授業の進度は,いわゆる『切り』がいい方が生徒にとっては助かる。学期末の試験範囲が多少多くても,そのときに学んでいる単元の終わりまでが試験範囲の方がいい。単元の最後の方が少し残ってしまうと,次の試験でまたその単元の勉強をやり直さなければならない。学校の先生が,あえて生徒に復習をさせる狙いでそうするのならそれもひとつの手法だろう。明大中野八王子校の高校3年・文系の数学では,一学期の「数列」が少し残ってしまった。文系の生徒,特に数学を不得意とする生徒にとっては苦労して終えた内容を,夏休み明けにまたやらなければならない大変さしか感じないかもしれない。けれども,それもひとつの試練だ。
16/09/04(日)
夏の講習後最初の日曜日は,そのほとんどを自宅でゆっくり過ごした。講習中の不規則な生活リズムが抜けきらないのか,必要も無いのに早く起きては,今度は逆にふだん寝ない時間帯に寝てしまったりしている。どうにもちぐはぐだ。もとに戻るにはもう少し時間が必要そうだ。
16/09/03(土)
新学期が始まって3日目。まだ生徒の体は夏休みの状態のままなのだろうか,眠そうだったりだるそうだったりする。授業中にうつらうつらしたり,自習用の机に突っ伏してしまう生徒の姿があった。時差ぼけならぬ夏休みぼけか。早くいつもの生活の時間帯に戻ってほしいものだ。
16/09/02(金)
使用しているブラーザーソフトをFirefoxに切り替えている。これまではInternet Explorerを使ってきて,Windows10になってからはEdgeに変わった。毎度思うことは,どうしてそこまでインターフェースを変えてしまうのだろうか,ということだ。その必要性が理解できない。結局はユーザーへの負担になってしまう。それゆえ,長くつきあうには安定したブラウザーソフトにするのがいいと考えた。アドインもあれこれと豊富なのでさまざまな『遊び』も出来そうだ。仕事場の自分で使っている2台のパソコンと,自宅の仕事用のパソコンをすべてFirefoxにした。今日で東中野教室のパソコンの設定もほぼ済み,これですべての環境が同じようになった。自宅のMacだけはSafariだが,比較的環境は似ている。もっとも,こんなに長いことパソコンを使っていて,今更ながらという感もある。
16/09/01(木)
新学期が始まった。今日は学校が始業式のため短縮の時間だったので,塾の授業も時間を繰り上げて行ったり,他の日に移動して行うなどして対処した。そんな状況の中で授業を受けに来た生徒は,まだ夏休みの生活習慣が抜けないのか,もっと休みが欲しいと嘆いていた。大人の目から見れば,十分すぎる夏休みだと思うのだが,欲求に底はないということだろうか。もちろん,部活で日々忙しく過ごしてきた生徒も居るワケで,そういった生徒はむしろ学校が始まった方が安定した生活時間帯を送れるのかもしれない。学校行事の多いこの二学期には,どんな展開が待っているのだろうか。
16/08/31(水)
長かった今年の夏の講習も今日で終了した。明日から新学期が始まる。夏休み最後の日,生徒もそれぞれがそれぞれの過ごし方をしていることだろう。塾に来て授業を受けている生徒,部活に勤しんでいる生徒,ディズニーランドに遊びに行っている生徒,宿題に追われている生徒。さまざまだ。何があっても明日になれば新学期が始まる。夏に想い出を作った生徒も,ダラダラ過ごしてしまった生徒も,みな新しい季節を迎える九月になる。
16/08/30(火)
心配していた台風も,東京にはほとんど影響が出なかった。台風が来る前の予報やニュースでは「過去に例を見ない」とか「観測史上最大級の」といった形容で注意が何度も繰り返された。あくまでも予報だし,備えや注意喚起は必要ではあるが,毎年のように聞いていると危機感が薄れるのではないかとむしろ危惧する。実際,今回も逸れてしまうか,関東地方に来るまでに勢力が衰えてしまうのではなかろうか。そんなふうに思ってしまう人もいるだろう。もちろん軽く捉えてはいけないことは分かるのだが,同じ警告の繰り返しはやはり「オオカミ少年」になってしまわないか。そのあたりの加減が難しいのは分かるが,そこを予測してこその専門家ではなかろうか。毎度思うのは,予報円の半径が大きすぎること。スーパーコンピューターを持ってしても,精度を上げる難しいのだろうか。
16/08/29(月)
この夏最後の平日の休みを過ごした。この夏最後でもあるが,しばらくは平日の休みはなさそうだ。それゆえ貴重な平日の休みだった。だからといってそれほど特別な過ごし方はしなかった。部屋の片付けや,録画してあったものの整理,近所へ買い物に行く,車の整備にディーラーに寄るなどなどだ。日曜日との違いはいつもだと待たされる信号がスムーズに通れたり,スーパーの駐車場の屋上が閉まっていたことくらいだろうか。テレビでは頻繁に台風の状況が報道されていた。まだ夏の講習が残っている明日の天気が心配だ。
16/08/28(日)
長かった夏の講習も今日で一応終了した。『一応』と記したのは,期間外にも講習があるからだ。心配なのが明後日の授業だ。台風が接近しているために,場合によっては授業が行えなくなるかもしれない。全部で10講座ほどある。通常授業ならば後日補講が出来る。あるいは夏の講習であっても他の日への振り替えは可能だ。けれども明後日は30日。そう,夏休みも残すところ一日となってしまう日だ。とても「他の日で補講」という訳にはいかない。何とか逸れて欲しいと願うばかりだ。
16/08/27(土)
出勤時,改札口を出る直前のこと。うしろから「先生」と声を掛けられた。何度か塾の手伝いを頼んだことがある,卒業生の女の子だった。何年生になったかと訊くと,大学4年生とのこと。もう卒業の学年だ。いつも思うのだが,年月が過ぎるのは早く感じる。卒業してもうそんなになるのかと感じるのだ。乗り換えで別のホームに向かう途中だったので,ほんのひと言ふた言しか話せなかったが,きちんと就職が決まったことと,これからバイトであることが聞けた。大手の一般職に決まったようだ。一度遊びに来て欲しいことを伝えて別れた。ほんの短い時間だったが,卒業生の『その後』を知ることが出来てよかった。
16/08/26(金)
夏の暑さもなかなか衰えない。日中,外出すると陽射しの強さが厳しいのが分かる。そんな日,高校の男子生徒がかなり遅れてやって来た。理由は電車の遅れだ。小田急線で線路に異常が見られたため遅れが出たのだ。授業に遅れないようにと振り替え輸送のバスに乗ったところ,満員状態になり冷房が効かなかった。すると今度は熱中症の乗客が出て救急車を呼ぶことになった。他のバスに乗り換えて,やっとのことで塾に到着したのは昼近かった。災難としか言い様がない状況の中,それでも昼休みは同級生と昼食を買いに出掛けた。お疲れさま。
16/08/25(木)
昨日は講習中日で休みだった。休みにも関わらず午前の比較的早い時間に起きてしまった。普段なら昼過ぎまで寝ているのだが,今年の夏はいつもの年とは少し生活の時間帯が異なっているようだ。せっかく早く起きたので,布団を干した。夏場に干すのは寝苦しくなりそうな気もするが,汗もかくので布団がジメジメしてしまうため,布団干しも必要だろう。干したあとにネットを見たり,ぼんやりしているうちにソファでウトウトしてしまった。目が覚めたのは外の様子が変わったときだった。雨音で起きたのだ。何だか騒々しく集中豪雨みたいだな,と思った瞬間,干してあった布団の存在を思い出した。慌てて取り込んだが時遅し。屋根を叩き続ける雨音はその後しばらく続いたが,夕方にはきれいに晴れ渡った。そんなこんなな休日だった。
16/08/24(水)
長期休暇のときに録りだめしたものを見るようにしている。2時間前後の番組となると,ふだんはなかなか見る時間が取れない。内容によってはばらばらに見ることもあるが,映画などはそうも行かない。今年のお盆休みもそのつもりでいたのだが,結果的にひとつも見ることが出来なかった。そう,オリンピックを見ていたからだ。生の競技を見ていると,とても2時間も落ち着いて録画したものを見ることなど出来ないのだ。仮に見始めたとしても,試合や競技の結果が気になって録画番組を途中でやめてしまうだろう。生のスポーツには敵わない。今回見る予定のものは,年末年始に回すことにした。録画したものが逃げる訳ではないのだから,焦る必要など無い。
16/08/23(火)
この期間の講習は主に予習をしていることは先日記した。予習内容を教えるのは楽しい。まっさらな状態の頭に,新しいことを注入できるからだ。わずか100分(生徒はそうは思わないかもしれないが)の授業の後では,それまでに知らなかった知識を得る。実はこれ,すごいことだ。わずか100分前にはまったく知らなかったことを知ることが出来るのだから。学んだことを得るために先人たちがどれほどの苦労をしたかなどは知る由も無いだろうし,それを知る必要も無い。短時間でたくさんのことが学べる生徒を見ていると,うらやましいのと共に,最初に教える責任と使命感を感じる。
16/08/22(月)
台風がやって来た。前日までの予報を見ていたところ,日中に東京近辺を通り過ぎるようだったので,講習は変更無しで行うことにした。一旦塾まで来てしまえば,帰るまでには台風が通り過ぎてしまうだろうと考えたからだ。実際ほぼその通りとなり,ほとんどの生徒は授業を受けに来た。けれども中には台風を理由に休んでしまった生徒も居た。それぞれの環境があるので,仕方ないケースもある。台風が通り過ぎる時間帯によって,外出が困難な時間帯もあったので,一概には言えないが頑張って来ている生徒も多かったことは知っておいて欲しい。部活が休みになり自宅から来た生徒も居た。台風や雪などによる変更はこうして時々あるけれども,出来れば少ない方がいいに決まっている。
16/08/21(日)
講習は基本的には4日連続で行い1日休みが入る。その後また4日連続で行う。そのため,日曜日が講習日であったり,逆に平日が休みになったりする。そのあたりが普段とは異なる。今日がそうだ。日曜日だが,講習2日目なので授業があった。別段平日と大きな違いはなく,実際塾内に居るとそれを感じることはほとんど無い。ひとつだけ違いを挙げるのならば,それは電話が少ないことだろう。いわゆる営業の電話だ。その手の会社がもともと日曜日が休みなのか。あるいは日曜日に電話をしたところで,塾は休みだから効果が薄いと判断して電話をしないのかもしれない。いずれにしてもその手の電話がないので,落ち着いて仕事に取り組めるのはありがたい。
16/08/20(土)
今日から第3期通常授業が開講した。夏の講習の最終タームだ。前半の4日間は,東中野教室・八王子教室共に高校3年生がメインだ。第3期通常授業は,基本的には二学期の予習講座なので,授業で扱う内容は学校の先取り学習となる。ふだんは学校で学んでから塾で復習したり分からない箇所を補うのだが,今回はその逆となる。しっかり予習しておけば,二学期の授業が楽になることを実感して欲しい。それを生かすも殺すも,生徒自身に掛かる。簡単なことだ。4日間の講習だけで終わらせるのではなく,新学期が始まるまでにもう一度,講習と同じくらいの時間を掛けてやり直せばいい。そうしたことが出来るようになれば,成績に反映すること請け合いだ。「先んずれば人を制す」という言葉がある。二学期こそは飛躍したいと願うのなら,この言葉の意味を感じて欲しい。
16/08/19(金)
卒業生との飲み会は気楽だ。よく知った仲でもあるし,何より卒業生自身がお互い気の置けない関係なので話も弾む。映画の話では見解が分かれるものの,それを遠慮会釈なく言い合えるのもおもしろい。業種がまったく異なる会社に就職したのだから,それぞれの環境が異なるの当たり前。東京圏でずっと生活していたが,今は地方に居る卒業生も居て,その生活環境を聞くのも楽しい。高校のときに学んだ数学の「解の公式」を覚えているかを試してみた。高校数学から離れて5年以上が過ぎていたので,さすがにスラスラとは出てこなかった。みんなで協力して徐々に正解に近づく様は可笑しかった。最終的には理系の卒業生がまとめたのだから面目を保てただろう。夜も更けてきた頃にお開きとなったが,卒業生一同は揃って母校を見てから帰るといって別れた。改築中の学校を見てみたいという願望もあったのだろう。また来年が楽しみだ。
16/08/18(木)
お盆休みの最終日に,東中野教室の卒業生と飲んだ。同じ部活のメンバーで,ここ数年毎年集まってくれている。今年から社会人になった卒業生も居て,大学卒業後の今の状況を聞けることを楽しみにしていた。午後6時をちょっと過ぎた時刻にまず2人が来た。すぐに買い物に出掛けた。この飲み会は卒業生の希望で塾内で行っている。近所のスーパーで酒の肴とビールを選んでいるときにもう一人が合流した。買い物したものをかごに入れてレジへ。これまでは毎年会費を取らずにやって来たのだが,今年は社会人になった卒業生が3人も居たので,出して貰うことにした。初任給ではないが,働き始めた最初の年はおごって貰うことにしていたのだ。塾に戻り買い込んできたものを並べて宴会が始まった。さらに2人,途中からやって来た。何といっても今年は就職したばかりの卒業生が3人も居たのでその様子を訊いた。職種はさまざまで,出版会社や食品関係の仕事,あるいは自動車メーカーなどだ。まだ研修期間という仕事もあり,東京から少し離れた場所で日々暮らしている者も居た。お盆休み中で東京に戻ってきている卒業生も居た。それぞれの状況を聞きながら,夏の夜の宴は徐々に盛り上がっていった。(つづく)
16/08/17(水)
お盆休み中には,妙に早起きしてしまう日がある。特に今年はオリンピックを朝まで見る日が多く,睡眠がかなり不規則になっている。もとの生活時間帯に戻れるか心配だ。昨日もほとんど眠れないまま起きてしまった。そこで,片付けてしまいたかった用件を済まそうとした。時間に余裕があったので,先にネットで懸賞の応募やデータ入力をしていた。すると,済まそうとしていた用件の時間がギリギリになってしまい,慌てて家を出る始末だ。懸賞応募やデータ入力などいつでも出来るのに,こういうときに限ってついついやってしまう。性格なのだろうか。
16/08/16(火)
飛鳥山公園から道ひとつの場所に「音無親水公園」がある。この公園は都会の中にあるとは思えないほどの綺麗な水が流れている。音無親水公園は石神井川の旧流路が,音無橋の付近から暗渠になり飛鳥山公園付近まで流れてくることからその名称になったらしい。夏の暑い盛りなので,飛鳥山公園のこども達と同様,たくさんのこどもが水遊びに興じていた。水車やアーチ型の橋さらには滝もあり,まるでどこかの観光地に来た錯覚さえ覚える。川岸に座れば涼しい風が吹いてくる中,街中を走り去る車と一緒に都電がときどき通り過ぎる風景は贅沢だ。ところでその都電だが,いわゆるラッピング電車の数も多く,さまざまな宣伝広告が見られた。大学の案内であったり,テレビ番組の宣伝,あるいは交通安全の啓発広告などだ。中には見た目に派手なお茶漬けの袋か,あるいは歌舞伎の幕の模様を思い起こさせるモノもあった。その正体は「林家こん平事務所」とあったので,つい納得してしまった。最後の目的地をあとに,最初に降りた鬼子母神停留所に向かった。そこから地下鉄を乗り継ぐことに決めていたからだ。今回の『都電に乗る』の旅はまたしたいと思う。飛鳥山までだと,都電荒川線の全行程の半分にも満たないからだ。今度は寒い時期に訪れるのも悪くない。ゆっくり回って,最後は荒川か町屋あたりの飲み屋でおでんで一杯やるのも悪くないだろう。
16/08/15(月)
庚申塚停留所から4つめの停留所が次なる目的地の「飛鳥山停留所」だ。その名の通り飛鳥山公園のすぐ前にある停留所だ。その名の通り,などと知ったかぶったが,飛鳥山公園の存在は今回の『都電に乗る』で始めて知った。徳川吉宗が享保の改革の一環として造った公園として知られている。北区にある東京都で一番低い山として認定されている公園で,桜の名所でもある。確かに公園内にはたくさんの桜の木があった。最初に目に入ったのはこどもたちが水遊びをしている噴水だ。小さなこどもたちがはしゃぎながら走り回ったり,噴水に顔をつけて楽しんでいた。そこから少し階段を上ると,ブランコや滑り台などの遊具が充実した広場がある。その片隅にD51があった。先客の居る運転席に行くと,計器類の意味など知る由も無いこども達の姿がそこにあった。D51が実際に走っていたことを言うと,それが信じられない様子だった。(実際信じてもらえたのだろうか?)運転席から前がほとんど見えないことを話すと驚いていた。かつて石炭が入っていた場所を教えると「何にも入ってないよ」という男の子をよそ目に「くつしたが入ってるよ。キャハハ」と,どこから声を出しているのだろうかと思う笑い声を残して,幼い女の子が行ってしまった。ちょっとした臨時の先生になった感じだ。その後人影の少ない木道を抜けると,この公園での目的のひとつだったモノレールに乗った。飛鳥山が東京一低い山ならば,ここのモノレールも東京都で一番短いモノレールかもしれない。「あすかパークレール」と呼ばれているこのモノレールは全長48m,標高差17.4m,傾斜角24度の16人乗りのモノレールだ。「エスカルゴ」という愛称のこの乗り物は,わずか2分の道のりだが,力強く登っていく感じは心地よかった。雪や風などで止まったこともなく,故障などで運行が止まったことがないと,管理しているおじさんはちょっと自慢げに,でも楽しそうに話してくれた。あすかパークレールで登り切った高台にはベンチがあり,木陰のその場所では次第に暑くなってきた日差しをさえぎり,さわやかな風が吹いてくるのを感じた。(つづく)
16/08/14(日)
都電の旅の次なる目的地は「庚申塚停留所」だ。この地域に詳しくない人はどこ?と思うかもしれないが,巣鴨の「とげぬき地蔵尊」と言えば分かるだろう。停留所を降り巣鴨地蔵通り商店街をひたすら巣鴨駅方面に歩いて行く。テレビでは何度も見たことがあるが,他の商店街とは一線を画する趣がある。中でも真っ赤な下着が売られている店は圧巻だ。商品自体も真っ赤だが,店全体も赤一色だ。レッドパワーなるものがあるらしいが,さすがに近づきがたいモノを感じた。さらに歩を進めると,とげぬき地蔵尊のある高岩寺に到着した。はじめに「洗い観音像」を洗うためのタオルを購入。その後本堂でお参りをし,洗い観音像の列に並んだ。自分の体の悪いところ,治したいところをタオルで拭うと治るという。自分の番になり,現状で調子がよくない箇所をササッと拭いた。圧倒的におばちゃんが多い列の後ろから,その仕草を見られ「ププッ」という笑い声が聞こえたような,聞こえなかったような(どっちなんだ?)。再び本堂に戻り,「御影」を購入。おみくじのような小さな紙に包まれた中には,薄い和紙に描かれたお地蔵様の絵がある。これは体の痛い箇所に貼ったり,直接飲むことによって御利益があるとのこと。洗い観音像のすぐそばにある「幸福(しあわせ)だんご」も頂き次の目的地を目指した。(つづく)
16/08/13(土)
都電での最初の目的地は「鬼子母神前停留所」だ。目的地は鬼子母神の祀られるお堂だが,その前に腹ごしらえが必要だ。駅前のラーメン屋は東京ラーメン風の薄味の醤油ラーメンだ。「鬼焼売」が売りなので最初にそれを注文した。テーブルには雑司ヶ谷近辺の観光地図が置かれていた。それによると,この地域は七福神巡りが出来ることが分かった。当初,鬼子母神参りだけが目的だったが,急遽七福神巡りもすることに決めた。店を出て,地図を頼りに最初の鬼子母神を目指した。駅から少し歩くと,欅や銀杏,あるいは桜だろうか,並木道があった。葉の陰から漏れる日差しを感じながら石畳の道を蝉の声を聞きながら進んだ。鬼子母神はその少し先を左に曲がったところにあった。暑い日であったが,こうした場所は気温が少し低く感じる。鬼子母神の「鬼」の字は正しくは上の「′」が無い。暴虐だった鬼子母神はお釈迦様により戒めを受けた。導かれた鬼子母神は,その後過ちを悟り改心した。雑司ヶ谷に祀られている鬼子母神は,羽衣・櫻洛をつけ,吉祥果を持ち幼児を抱いた菩薩形の美しい姿をしていることから「鬼」の字から角が取られた字を用いて称されるようになった。同じ場所には大黒天が祀られていた。ここを起点として七福神巡りが始まった。弁財天,布袋尊,福禄寿,そして恵比寿神と巡った。どの場所にもスタンプが用意されていて,ラーメン店で貰った地図に押していった。思いがけないスタンプラリーはそれなりに楽しめた。布袋尊に至っては,今はビルの一角にあり知らなければ通り過ぎてしまうだろが,赤い幟の旗が目印だったので,見つけるのは難しくなかった。一気に七神とも思ったが,残った二神は少し距離があることと次回への楽しみを残すことを考え,次の目的地へと向かった。(つづく)
16/08/12(金)
長年やりたいと思っていたことのひとつに『都電に乗る』ということがあった。東京に住んでいながらこれまでに都電に乗ったことがない。その思いを遂げるために(そんな大げさなものか?)夏の休暇を利用して出掛けた。新宿駅を起点とすると,都電荒川線との接点は意外と近くにない。調べた結果大塚駅の近くに都電の駅があった。駅名はそのままで「大塚駅前停留所」だ。大塚駅のすぐ前にある大塚駅前停留所は,そのまんまなのでちょっと笑えた。その停留場で一日乗車券を購入した。窓口で購入の希望を伝えると「今日使うのですか」と聞かれたので,そうだと言った。すると彼女はスクラッチの宝くじのように一カ所を削った。使用する日付を削る仕組みだ。一日乗車券を貰うとすでに停車していた都電に乗り込んだ。運転手一人で運行される都電は,路線バスと同じくらいの大きさだ。座席はすでに埋まっていたので,窓際に立って発車するのを待った。やがてドアが閉まり『チンチン』と言う音と共に動き出した。(つづく)
16/08/11(木)
今日11日は今年から施行された「山の日」だ。夏休み中の祝日なので,小学生や中高生にはあまりその恩恵は感じないだろう。山の日の制定日には紆余曲折があったようで,お盆休みと繋げる狙いがそのひとつだった。それだとちょっと早い気もする。最終的には8月12日を選択できない理由と,11日は木が並ぶイメージで選ばれたようだ。山開きが多い6月も候補に上がったらしい。どうせなら祝日の間が開くその6月あたりに祝日が欲しいと思う人も多いだろう。それでも働いている人の中には,お盆休みと繋がる人も居るかもしれないので,その点では喜んでいるのかもしれない。
16/08/10(水)
塾には冷蔵庫が置いてある。生徒も自由に使える。その冷蔵庫に入れっぱなしのサラダやコーヒーゼリー,ジュースの類いが残っていることがある。入れっぱなしにしてその存在を忘れてしまうのだ。試験が終わり,来る生徒の数が減ったところで所有者が居ないか訊いてみる。たいていの場合居ない。飲みかけの飲み物なら処分する。食べ物の場合も,ほとんどの場合賞味期限が切れているので廃棄するしか無い。勉強に集中して忘れてしまうのだろう,といい方に解釈している。かく言う自分も,自宅で電子レンジで温めたものを翌日まで気づかず放置してしまうこともある。やれやれ。
16/08/09(火)
オリンピックの前半では柔道と体操を観戦した。生で見るためには,深夜から早朝に掛けての時間帯起きていなければならない。正直,深夜の時間帯は得意な方なのでテレビで見るにはちょうどいい。これが夜の時間帯だとほとんど見ることが出来ない。そのあたりは昼の時間帯に働いている人とは大きく異なる。けれども,さすがに早朝まで試合が続くと辛いものがある。今朝の男子体操は終了が午前6時を過ぎた。インタビューや表彰式まで見ていたら8時に近づいてしまった。ところでテレビ中継の時間帯表示だが,ネットで見る限りはかなり違和感がある。「水泳予選 24:50~27:25 生中継」などはまだ分かるのだが,「卓球・男子シングルス準々決勝 27:55~32:20 生中継」などはもう訳が分からない。27:55=午前3:55はギリギリいいにしても,32:20=午前8:20だ。もはやちょっとした小学生の時計の計算練習問題だ。個人的には午前4時からは翌日の時間で表示した方がいいと思う。もっと言うと,24時間表示よりも,日本国内でテレビを見るための番組表なのだから12時間表示の方が通りがいいのではなかろうか。
16/08/08(月)
先週からオリンピックが始まった。国際的なスポーツはたいていの場合そうなのだが,日本時間の深夜に行われることが多い。それゆえほとんどの競技は,深夜から早朝に掛けて中継される。やはりスポーツは生が一番なので,ついつい夜更かししてしまう。昨夜というよりは,今日の早朝まで競泳や重量挙げ,柔道を見ていた。その後は大リーグの試合を見た。もちろんお目当てはイチロー選手の3000本安打だ。午前5時過ぎから始まった試合は,イチロー選手所属のマーリンズの猛攻で,初回から打順が回ってきた。最初の打席は三振だった。その後も攻撃の手は緩めずに比較的早く二打席目が回ってきた。しかし凡退。すでに外はすっかり明るく,東向きの部屋はまぶしかった。迎えた三打席目。低めの球をうまくバットに当てたものの,ピッチャーがはじいたボールをショートがうまくさばきアウト。もうすぐ7時になる頃だ。さすがにそれ以上は仕事に差し支えると思い寝ることにした。10時過ぎに起きすぐにネットでチェック。どこのスポーツ系のサイトもトップニュースでイチロー選手の3000本安打を報じていた。寝た後の第四打席で三塁打で決めた。喜びと共に,生で見られなかった恨めしさも感じた。そんなこんなの寝不足の朝だった。
16/08/07(日)
昨日は八王子教室での夏の打ち上げを行った。一年のうちの三大飲み会のひとつだ。先生方への慰労もあるが,今年は卒業生も多く集まってくれた。ビールの銘柄を当てる利きビール大会や,大学で漫才をやっている卒業生に,即席で相方を決めて漫才をやらせるなど盛り上がった。塾内で始めた打ち上げは,毎度の流れでカラオケに行った。総勢17名なので仕方ないのだが,料金が44,000円を超えたのには驚いた。けれども,あとで計算してみると一人2,500円なので,そんなものなのかもしれない。朝方に帰ったが,今回は日曜日だったので,それほど混雑はしていなかった。
16/08/06(土)
昨日は暑い中,済まさなければならない用件があり外に一時間ほど居た。八王子教室勤務の日だった。出勤時と比べると,八王子祭りに来た人たちの数が増えたようで,街中は少し歩きづらかった。ヨドバシカメラや銀行,ドラッグストアーなどを歩き回っているうちに汗が出てきた。ふだんは飲食など販売していないような,証券会社や不動産屋までもが祭りに便乗してジュースやビール,フランクフルトなど,さながら出店のように販売していた。思わずビールが欲しくなったのだが,さすがに仕事の最中なのでそこは我慢した。今日の晩には夏の打ち上げがある。それを楽しみに乗り越えよう。
16/08/05(金)
八月は夏祭りが最も多い月だろう。八王子では多摩地区最大級の八王子祭りが今日から始まった。駅の改札を出ると,コンコースで無料の団扇を配っている人がいた。お囃子の音も聞こえてきて祭りの雰囲気が伝わってきた。まだ初日なので人の出は少ない方かもしれない。今週末はさまざまな地区で祭りがおこなれているようだ。祭りは準備までのさまざまなことが大変だろう。地域の祭りならテントの手配や酒やジュースなどの購入,来客の接待などがある。係の人はまともに飲むことも出来ずに,奔走することになる。けれども祭りの組長がドンと座って飲んでいる,そんなありがちな風景が地区の夏祭りかもしれない。何にせよ暑い最中,ご苦労なことである。
16/08/04(木)
今日で夏期講習の主な授業は終了した。4日×3タームのひとつの山は乗り越えた。もっとも明日以降もまだ少数ではあるが,授業はいくつかある。次のまとまった授業は8月20日から始まる講習だ。外向けには夏期講習として案内を出しているが,塾生には第3期通常授業と銘打っている。夏期講習が復習中心と高校3年生においては,明大推薦・統一学力テスト対策ゼミがあるが,第3期通常授業は予習中心だ。その頃には生徒たちの夏休みの宿題が終わっていることを祈る。
16/08/03(水)
塾内の冷房はエアコンを稼働させている。東中野教室は各教室ごとに設置してあるので,教室の中が暑くなることはない。温度調節もリモコンで出来るので,それぞれの好みで温度調節が可能だ。もちろん好みには個人差があるかもしれないが。一方八王子教室は,建物の構造上各教室にエアコンは付いていない。天井に埋め込む業務用のエアコンが2つある。業務用なので効きはそれなりに良いのだが,教室と教室の間には仕切りがあり,場所によってはエアコンの冷気が十分に届かない教室もある。ここへ来て気温も高くなり,生徒からは「暑い」の声が聞こえてくる。そんな教室には扇風機をもっていく。卓上の小型扇風機だが,それなりに働いてくれる。
16/08/02(火)
東中野教室でノートパソコンが必要になった。急に必要となった訳ではなく,ここ一か月くらい物色していた。直販メーカーから送られるメールや,ファックスのダイレクトメールを何度かチェックしていた。けれどもそろそろ買わなければならない時期が迫ってきた。今日送られてきたファックスには,15インチのノートパソコンが3万円以下で購入できるものがあった。使用目的には必要なスペックの要件を満たしていたので即決した。メーカーに電話をし,見積書を貰いその後すぐに注文書を出した。すぐに請求書が来たので,銀行に振り込みに行った。商品の検討から決済まで1時間と掛からなかった。即納モデルなので,来週前半には届くらしい。いずれにせよ,ずっと気に掛けていた案件が片付きホッとした。
16/08/01(月)
銀行の引き落としの書類を書く用件が生じた。当然銀行の届け印の押印が必要となる。印鑑を赤のスタンプ台につけ,書類に押印した。ところが滲み過ぎてしまい印影がグシャグシャになってしまった。これではまずいと思い,近所のはんこ屋に朱肉を買いに行った。並べられた大小さまざまな朱肉とスタンプ台を見て思った。どちらを買おうかと。そこで店主に相談した。すると明解な答えが返ってきた。「朱肉は認め印など印鑑に使うもの,スタンプ台はゴム印などに使うもの」とのこと。正式な契約書に押印するときは朱肉を使わなければならない。これまで,印鑑を押すときにスタンプ台で済ませてしまったこともあった。いま現在使っている朱肉もスタンプ台も,どちらもかなりくたびれた状態だったので両方とも買うことにした。
16/07/31(日)
高校生の数学の授業の中で,『集合』の説明をしているときのこと。北海道と沖縄のどちらにも行ったことがない人は,どれくらい居るかを訊いてみた。少人数のクラス授業ながらも該当者がいた。狙いは「誰も居ない」すなわち0人だったので質問を変えた。そこで思いついたのが,小笠原諸島と檜原村のどちらにも行ったことがない人,だった。期待通り0人だった。ところがだ,次の問題に移ろうとしたところ「先生,ヒノハラ村ってどこですか?」と質問があった。彼は東京都民だ。檜原村の存在を知らないことを知り,地図で確認させた。同じ東京都でも確かにかなり僻地にあることは否定しない。前都知事が足繁く通っていた湯河原との距離を測ってみると,ほぼ同じくらいであった。もちろん地図上なので直線距離のことである。
16/07/30(土)
円周率の定義は「円周の長さの直径に対する比」と定義されている。すなわち円の回りの長さが,直径の何倍になっているかということだ。最初に円筒形のビンに糸を巻き付け一周したところで切る。次に円の直径と切った糸の長さを測る。最後に割り算をする。その結果,最初の円筒形のスプレー缶の円周率は3.18であった。かなりいい線をいっている。2つ目はやや細めのホワイトボード用クリーナーの溶液が入ったビンだ。このビンの円周率は3.26と少し大きくなってしまった。細いためにビンの回りに巻いた糸がやや緩んでしまったようだ。いわゆる誤差だ。こうして実測する方法ははるか昔,小学校の先生に教わった。そのときも円形の何かを測定したのだが,その何かは今では思い出せない。けれども,実際にモノを測ったことはしっかり覚えている。生徒に小学生の頃にこうしたことはやらなかったかと訊いたところ,やった覚えはないと言っていた。先生にも依るのだろうが,こうした経験は大事だと思う。
16/07/29(金)
夏の講習の前半で,急遽中学生の数学の授業を代講をした。予定していた先生の体調が悪く,来られなくなったからだ。幸いなことにその時間は他の担当授業も面談も無かった。ふだん中学生を教えることはあまりないので新鮮だ。授業の中で円周率の話が出た。誰もが知っている円周率πだ。近似値が3.14であることは,大人になっても覚えている人が多いだろう。さて,その円周率だがいったいその値は何を表し,どのようにして求められるのかを生徒に訊いてみた。もちろん円周率の存在は知っているものの,案外何の値かは知らなかったりする。知っていたとしても,どうやって求めるのかは知らない生徒が多い。そこで,授業の終盤の時間を少し使って,円周率を実際に『測って』みた。用意したのは30cm定規と糸と円筒形のビン2つだ。(つづく)
16/07/28(木)
「一昨日の夕食,何を食べたか覚えていますか?」といったコマーシャルがある。忙しいときには昨日のことが何日か前のことのように思えてしまうことがある。この時期は塾生の面談と同時に,新たに入塾を考えている保護者の面談も頻繁にある。昨日は誰と面談があったのか,そんな話が出たときにすぐに思い出せなかった。予定表を作っているので,それを見ながらなんとなく思い出す。予定は書いてあっても,予定外のことがあった場合,それを書き留めてないと何があったか思い出せないときに不安が生じる。過ぎたことは書き留めないこともあるからだ。睡眠不足も手伝っているのかもしれないが,元来記憶力には自信がない。たまに昔のことを忘れずに覚えている人を見ると,何とも羨ましい,そんな思いをする。
16/07/27(水)
夏期講習の第2タームが始まった。高校3年生は引き続き明大推薦・統一学力対策ゼミがある。高校2年生も同様の講座がこの時期にある。2年生と3年生では,まだ真剣度には差がある。3年生は二学期が始まって一か月後に試験があるが,高校2年生の試験は来年の1月だ。時期的なものもあるが。高校3年生にとっては残された試験が少なくなったことと,推薦に対する割合が,2年生のそれと比べても大きい。それゆえ『今』が大事なのだ。今の高校3年生も,去年の今頃は同じような状況下であった。大人になってからの1歳差など大したことが無いように思えるが,この年齢での一学年の違いがどれほど大きいのか,こうしたことを見ていても感じる。だからわずか一学年しか違わなくても,先輩と後輩の間にある隔たりは大きい。
16/07/26(火)
夏期講習の中休みは,ぐっすり眠れた。毎度のことだが,講習中は睡眠時間が短い。その反動だろうか,今日は夕方近くまで寝てしまった。思ったよりも疲れていたようだ。それとも歳のせいだろうか?最近は滅多に見ることが出来ない楽しみにしていたナイターが雨で中止となりガッカリした。晩酌しながらの楽しみがひとつ無くなった夜だ。おとなしく過ごすしかなさそうだ。
16/07/25(月)
夏期講習の最初の4日間が終了した。面談をやりつつ授業もあるので,それなりに気を遣う。面談はできる限り授業が終わったあとにするようにしている。そもそもが授業時間帯に行うのは無理であることと,同級生がいる場面では聞かれたくないことだってあるだろうからだ。さまざまな状況の中,講習授業や期末面談は行われている。
16/07/24(日)
八王子教室でアースノーマットが必要になり,ヨドバシカメラに買いに行った。店員にどこで売っているのかと尋ねるた。すると「それはなんですか?」と聞かれた。20代の男性店員だった。蚊取り線香だと告げると内線電話で問い合わせた。待つこと2分,別館の2階で扱っているかもしれないとのこと。歯切れが悪い。別館に行き,女性店員に聞いた。やはり20代くらいだろうか。すると答えは同じで「何でしょうか」だった。まったく同じように蚊取り線香だというと,すぐにそのコーナーに案内してくれた。ところがそこにあったのは詰め替え用のモノで,本体が見当たらない。本体の販売はしていないのかと聞くと,レジの中に入り何か調べ始めた。今度は待つこと5分。なかなか返事がないのであらためて訊くと,どうやら本体の販売はしていないようだと,これまた歯切れの悪い返事だった。電気を使った商品なのでヨドバシカメラなら当然扱っていると思ったのだが,結果的に商品は無いし店員の知識もあまりにも乏しすぎた。今の若い人はアースノーマットを知らないのかと思い,戻ってから学生の先生に訊いてみた。すると「知っています。コマーシャルでもよく見ます」とあっさり。おいおい,ヨドバシよ大丈夫か?そう思った。その後,ドラッグストアーで購入した。はじめからそうしていればよかった。
16/07/23(土)
講習時には珍しく,今日は担当授業が無かった。その代わりではないが,面談が目白押しだった。当初から予定していた面談もあれば,PTA時に配った塾のチラシを見て訪ねてきた保護者も居た。面談前だったので話が出来てよかった。突然の来客は,そのときのタイミングで応対が異なってしまう。残念ながらいつ,どんなときにでも応対が万全であるほどのスタッフがいる訳ではない。予定していた面談がすべて終わり,ホッと一息つこうかと思って座ると,程なく自習していた生徒が勉強のことで相談に来た。面談が終わるのを待っていたようだ。すぐにそれまで面談をしていた教室に移動させて相談に応じた。今日はずっとそんな一日だった。
16/07/22(金)
今日から夏期講習が始まった。暑く長い講習だ,といつもの年なら書き出しているかもしれない。けれども今日の東京は梅雨が明けていない涼しい朝となった。小雨の降るなか出勤した。暑くない講習の始まりだが,この夏に進路が掛かっている高校3年生にとっては,いつもと変わらない暑い夏の始まりだ。一学期の結果を受け,受講しに来る生徒,自習しに来る生徒,面談に来る生徒などさまざまだ。それ以外にも勉強法に関する相談や,電話やメールでの問い合わせなど,やはり暑い夏はいつもと変わらないのかもしれない。さて,今年はどんな夏になるのだろうか。
16/07/21(木)
期末面談では進路に関すること以外にも,当然学習に関することも出る。ふだんはもちろんのこと,この夏の間に何をやるべきかの相談も受ける。もっと具体的には,教科ごとに何をするべきかを指示する。専門で教えている数学や物理,化学などはかなり細かいところまで指示を出せる。それは当然だろう。問題は専門外の教科だ。国語や英語,社会科などは難しい。けれどもそれを望む生徒や保護者が居る限り応えていくのも使命だ。ではどうすればいいのだろうか。肝心なことは,最初に生徒がどんなふうにふだん勉強しているかを知ることだ。その確認無しに,一方的にこうやりなさい,と押しつけるのはあまり好ましくない。今の多くの中学生・高校生は,自ら考えて勉強することが苦手な一方,指示されればそれなりにきちんと出来る生徒が多いのが特徴だ。その善し悪しは別として,成績を上げる,結果を残すことを望んでいるのなら,それに応じたやり方というものがある。
16/07/20(水)
昨日から期末面談が始まった。昨日は八王子教室で今日は東中野教室だ。この時期は高校3年生対象だ。基本的には三者面談なのだが,毎度のことながら生徒が来ずに,親との二者面談になることもある。生徒としては面談は煩わしく感じるのかもしれないが,高校3年生の大事な時期に親任せはどんなものだろうか。自分の進路に関わる大事な話も出る。教科の勉強法の話ともなると,親づてよりも直接生徒本人に伝えた方がいいに決まっている。長い人生の中,自分に取って苦しかったり辛い時間はあるだろうが,そうしたことから逃げていてはきっと何処かで損をしていると思う。
16/07/19(火)
問題が発生した自宅のエアコン工事だが,業者に何か方法がないものかと相談した。屋根を取り外すことはどう考えても現実的ではないし費用が掛かりすぎる。そこで業者は配管を壁に斜めに這わせる方法を提案しくれた。見た目は悪いけれども,それなら車庫の屋根を避けて配管することが出来る。悩んだ末にそうして貰うことにした。それにしても前回エアコンを取り付けたときにはいったいどうしたのだろうか?15年ほど前なのだがまったく思い出せない。足場を組んだ記憶もなければ,屋根に乗って作業をしていた記憶もない。だが,確かに配管が壁に固定されていたのだ。配管工事をして貰いながら,あれこれ訊いてみた。一日にどれくらい設置するか,苦労するのはどんな仕事かなどだ。その中で事前に電話すると,お客さんから「車で来るんですか」と言われることがあるらしい。エアコン工事で車を使わずどうやって訪ねるのだろうか。むしろそのお客さんに聞いてみたいものだ。おおよそ2時間の作業で終了した。古いエアコンの処分代とリサイクル料併せて14,000円ほどだった。斜めになった配管は,想像していたよりもきちんとしていてそれほど見かけは悪くなかった。もう一つの部屋のエアコンのホースから水が漏れていたので,それの応急処置もしてくれたが,こちらはサービスでやってくれた。ありがたいことだ。折しも昼の時間帯に向けて蒸し暑くなってきた。エアコンの試運転を兼ねて作動させた。涼しくなった部屋で,心地よい風の中ソファで再び眠った。
16/07/18(月)
自宅に新しいエアコンを取り付ける工事を,休みの日の今日行った。この手の工事は時間指定が出来ないため,当日にならないと何時に来てくれるか分からない。前日の夜から朝方まで飲んでいた。ソファで横になってしまい,起きたのが午前7時台。もう一度きちんと寝直そうとしたときに工事業者から電話があった。9時頃には到着するとのこと。仕方ないので寝るのは諦め,エアコンまわりのモノを片付けた。予定よりも少し早く業者は来た。早速状況を見て貰った。ところがそこで問題発覚。室外機を取り付けるためには,車庫の屋根をいったん取り外さないと無理だと言われた。素人目には古い配管を取りの除き,そこに通せば済むように考えたのだが,配管の『くせ』があり難しいらしい。さらに古い配管は壁にビスで固定されていて,それも取り外さなければならない。屋根の上に乗って作業するにも屋根が波板で割れてしまう可能性が高いという。急遽知り合いの工務店に問い合わせたところ,もし屋根を外すとなるとそれ相当の費用が発生すると言われた。八方ふさがりになってしまった。(つづく)
16/07/17(日)
自宅のワープロ環境が仕事場とあまりに違いすぎた。最初のうちはそれも放置していたのだが,何度も同じ作業をしているうちに,結局は仕事場と同じような環境を設定した方が仕事がはかどることに気づいた。設定自体は大して難しいことではなかった。今回は予定外の『自宅出勤』ではあったが,もし仕事場で優先順位を考えながら教材を作っていたのなら,今回のようにはならなかっただろう。結果的には自宅でじっくり作成するメリットは十分に感じた。集中して作成できることは,生徒のためでもあるし,今後こうした日があってもいいと思った。追われながらする仕事からの解放も悪くない。そう思った一日だった。
16/07/16(土)
教材作成の時間がなかなか取れない中,昨日・金曜日は自宅で仕事をした。当初は東中野教室で仕事をするつもりでいたのだが,授業も無く明大中野校は試験後で生徒家庭学習日,すなわち休みだ。それゆえ,生徒が来る可能性はまずない。どうしても東中野教室に入る必要性はなかった。往復に要する時間を考えると,その時間を教材作成に充てた方が有効だと判断した。八王子教室に出勤する先生にメールをして,自宅で仕事をすることを伝えた。自宅で仕事をすると,いわゆる『雑多』なことから解放されて集中できる。午後2時頃からはじめたのは,高校2年生用の夏の講習用教材だ。三角関数の「加法定理」という単元の予習用プリントだ。ずいぶん前から手を付けたいと思っていた教材だ。本来なら優先順位があとの方なのだが,それに手を付けざるを得ない理由があったのだ。急遽自宅で仕事をするために,資料が不足した。けれども,加法定理なら自宅でも十分作成可能だったのだ。教材のもととなる教科書と,自分の知識と経験を頼りに教材作成を始めた。けれども問題が発生した。仕事場とパソコンの環境が異なっていることが発覚した。(つづく)
16/07/15(金)
今回の期末試験で,ふだん塾で使っているプリントには無いタイプの問題が出た。幅広くさまざまな問題を取り上げるようにしているが,完璧に網羅することは不可能だ。試験問題自体が『生き物』であるからだ。問題作成する先生にも依るが,問題集によくある問題以外のものを出す先生もいるのだ。初めて見るような問題がその場で解けるとしたら,それはその生徒の実力だろう。数学においては,理系学部・学科の大学の入学試験問題のその多くがその類いの問題だ。一度見たことがあるような問題ばかりだと,大抵の受験生は解けてしまう。自分で解法の道筋が立てられないようでは受験数学は乗り越えられない。けれども,塾に来ている生徒,その中でも数学を受講している生徒は,そうしたことが苦手だったり,まったく出来ない生徒が多数派を占める。そこを何とかするのが塾の使命なのだ。それゆえ,学校の試験で出された問題は,塾のプリントに反映させたいと思っている。それを作成する時間を取ることが難しいのが今の悩みの種なのだ。(つづく)
16/07/14(木)
優先順位をどう付けるかで少し悩んでいる。期末試験が終わり,試験後に授業を受けに来たり,自習や試験の結果報告に来た生徒から,期末試験問題を見せて貰った。結果がいいテストの問題はサラッと見て終わることが多い。塾で学んだことがきちんと出来た結果なので,試験問題自体もそれほど大差ないだろう。結果が悪い生徒の場合はやはり気になる。試験問題と塾で勉強したことがかけ離れていなかったか,方針が違っていないかなどチェックが必要だから。その生徒個人だけが出来ていないのなら,それはそれで対応が考えられる。けれども試験問題が大幅に違う傾向ならば,今年度はまだ3回も試験を残しているので,学校の教科を担当している先生に応じた対応を考えていかなければならないのだ。(つづく)
16/07/13(水)
夏の講習の教材準備をした。毎年のことなので,前年度まで使っていた教材で間に合うのではないかと言われそうだ。教科書に大きな変化がないのだから,特に準備など必要なさそうに思える。けれども一学期の終わり方が微妙に異なったり,未だに解答が手書きのものなどもあり,出来れば直したいと思うのだ。数学は新課程の多くの単元に手をつけてきたので,それほど大変ではないのだが,物理や化学は手つかずところもある。気になり出すと直したくなる性分だし,この今の時期を逃すと今度はいつになるか分からない。仕事,特に教材には手を抜けない。損な,ではなくてそんな性格なのだ。
16/07/12(火)
今日は思いがけず早めに目が覚めてしまった。寝直そうとしたけれども,うまく眠れなかった。そこで自宅のエアコンを買いに行くことにした。まずはネットで値段を調べた。すると,購入対象のひとつが先日下見に行ったときよりも一万円以上も値下げしていた。ところが店に行ってみると以前のままの値段だったので,店員にネットで販売での金額を言うと,調べてすぐにその金額になった。結局,予定通り値下がりをしたその機種にした。値下がりを知らない人は,高い代金を支払うのだろうか。工事の手続きをしてから仕事に向かった。工事日は18日。少し先だが仕方ない。それまでにあまり暑くならないと願うばかりだ。
16/07/11(月)
自宅のエアコンが壊れてしまったようだ。まったく冷えなくなってしまった。少し前までは効きが悪いなりにも作動していた。原因はまだ探っていないが,使い始めて14年なのでそろそろ仕方ないのかもしれない。ガスを補充することも考えられたが,それで解決するかは分からないし,年数が経っているため今のエアコンと比べて電気代が掛かるようだ。購入する前に下見に行った。シーズンだけに店は混雑していた。そして毎度思うのが,同じような商品が並んでいるのだが,その金額の差が大きいということだ。たとえば木造6畳用の場合,安いものでは7万円を切り高いと20万円もする。違いがどこにあるか。それを説明するのが店員の役目だ。省エネであったり,空気清浄の機能が付いている,冷やしすぎないようなシステムになっているなどさまざまだ。けれども,子供の居る環境で使うワケではなく,花粉症だったり何かの菌に特別弱いといった体質ではない。体の『鈍感力』が人よりあるみたいだ。夏に涼しくなってくれればそれだけでいいのだ。それなりに涼しくなり,それなりに安ければいい。そんな感じだ。
16/07/10(日)
昨晩のこと。一度仕事を終えた先生が戻ってきた。何か忘れ物でもしたのかと思った。ところが自分の机に向かい定位置に座った。どうしたのかと尋ねると,高校時代の恩師から連絡があり,急遽呼び出されたのだ。その恩師は昔塾で数学を教えていた先生で,その後学校の先生となった。その学校で教わっていた生徒が後に,第一教育センターで教えるようになり今に至ったのだ。そんなこんなの縁だ。この3人が揃えば当然飲み会の始まりとなる。近所のコンビニエンスストアでビールとつまみを買い,宴会が始まった。タイミングが良かった。試験も終わり,急いでやらなければならない仕事もなかったから,ゆっくり飲むことが出来た。嬉しい不意打ちの飲み会は,日曜日の朝まで続いた。
16/07/09(土)
今日は過ごしやすい気温だった。昨日までの暑さがウソのようであった。それを理由にしようとしていた輩には的が外れた日になっただろう。そんなこんなを過ごした土曜日だった。夜になり,一度上がった先生が電話をしている最中に戻ってきた。電話を切ったあとに,忘れ物でもしたのかと問うと,恩師からの連絡があり急遽戻ったとのこと。恩師は塾の昔の先生でもある。長い夜になりそうだ。
16/07/08(金)
八王子教室で新しい掃除機を購入した。何年か前にサイクロン式の掃除機を買った。サイクロン式と言っても,あのダイソンではない。まあ,いわゆるばったもので,本物を使ったことがないので断言は出来ないが,おそらくかなりの性能差があるだろう。ホースの部分がダメになってしまい,ガムテープで繋いで使っていた。今回は紙パック式の従来型の掃除機にした。見た目よりも軽く,吸引力は力強かった。試験後の生徒が居ない教室の掃除を一気にした。
16/07/07(木)
出勤前に銀行や郵便局,書店などに立ち寄った。済ませておかなければならない用件があったからだ。一旦仕事場に赴くと,出るまでにそれ相当のエネルギーが必要なのだ。さて,今日は昨日とは打って変わって暑くなった。何だかんだと30分は歩き回ったので,郵便局に着いた頃には汗でびっしょりだった。これほど暑くなるのなら,別の日にすればよかったと思った。それでも溜まっていた仕事がいくつも片付きスッキリした。
16/07/06(水)
切手を整理していたときのこと。郵便局に行って,少額の切手を何枚買うか迷った。50円切手や200円切手が何枚か残っている。2円切手や5円切手でアップした消費税分を補うためにその手の切手が必要なのだ。ただ,実際にあまり使うことのない種類の切手だけに,今2円切手や5円切手を買っても,また消費税がアップしたらさらに少額の切手が必要になる。それゆえ,どのタイミングで買うのか迷った。けれども,今回消費税アップが見送られたので買うことにした。そこで疑問に思ったのが,次の消費税アップはいつなのだろうかと言うことだ。そばに居た先生に聞いたところ,まだ決まってないのでは無いかとの返事。すると,自習をしていた高校3年生が,次回の消費税アップの時期が決まっていることを教えてくれた。さすがは政治経済を学んでいるだけのことはあると思った。
16/07/05(火)
試験中の授業では,生徒が寝不足のため途中眠くなってしまうことはよくある。試験勉強でほとんど寝てない状態で授業を受けに来るとそうなる。試験中だけ勉強してもどうにもならないことは知っていても,暗記科目などで覚え切れていないとどうしても無理してしまうのだろう。もちろん個人差もある。試験中でもいつもと変わらず涼しい顔でいる生徒も居れば,机に突っ伏してしまっている生徒も居る。さて,どちらの生徒の方が安定した結果を残しているのか。それは想像に難くない。
16/07/04(月)
試験中恒例の,移動して授業の日だった。今日と明日がそうだ。今日は八王子教室から東中野教室に移動して授業をした。明日はその逆だ。試験中は担当している授業の試験日が重ならないことを願っているのだが,今回は重なってしまった日が多い。逆に後半はほとんど重ならなかった。そのため,珍しいことに今週の水曜日と木曜日は現状,担当授業はない。その分,溜まってしまった経理の仕事をしなければならない。まあ,いつまで経ってものんびり過ごせる時間は望めそうにもない。
16/07/03(日)
二週間ぶりの休みとなった。その前の休みも仕事ではないが,近場に出掛けたので,自宅でゆっくり休むのは三週間ぶりとなる。前の晩は部屋でゆっくり飲み,今日はたっぷり寝ようかと思っていた。ところがだ,今日は午前中から猛烈に暑くなり,とても寝ていられる状況でなくなった。結局,いつもよりも早く起きてしまった。部屋を移動して,自宅では今シーズン初めて冷房を入れた。ソファでゆっくり過ごしていると,やがて少し眠気が襲ってきた。寝ているような,起きているような,そんな時間をしばらく過ごした。
16/07/02(土)
一部の学年で期末試験が始まった。学年によって試験科目数に違いがあるため,試験開始日が微妙に異なるのだ。明大中野校・明大中野八王子校共に,試験終了日をすべての学年で揃えるように試験時間割を組んでいる。今日始まったのは明大中野校の中学3年と明大中野八王子校の高校1・2年だ。明大中野校の中学3年が,高校生よりも早く始まるのは,期末試験のあとに「高校推薦テスト」があるためだ。他の学年よりも一日試験日が多いので,日曜日を挟んで一週間の長丁場となる。明大中野八王子校の高校3年が1・2年よりも遅く始まるのは,科目数が少ないからだ。明大中野校と明大中野八王子校とでは,高校3年での試験科目数がかなり異なる。同じ付属だが,このあたりがかなりアンバランスに感じる。
16/07/01(金)
今日から7月だ。会社によっては上半期が終わり,下半期に入ったところもあるだろう。一年をトータルしてみればそうかもしれないが,塾の場合はまだ新年度が始まって三ヶ月とちょっと。年度初めに近い方だ。今年度二回目の定期試験もこれからだ。授業以外でも自習する生徒が増えてくるこの時期,教室と自習室の確保と日々格闘している。生徒が頑張ろうという意欲がある限り,それに応えるのが塾の使命だ。
16/06/30(木)
郵便物は仕事場にも自宅にもたくさん届く。大切な書簡もあれば,封を開くこともなくゴミ箱へと運ばれるものもある。後者を見るたびに,どれほど資源とそれを作る労力の無駄を感じる。かく言う塾の案内も,どれほど無駄をしてしまっているのだろうか。それはさておき,毎年この時期に送られるのが車のディーラーからの夏の花火大会の日程が盛り込まれた小冊子だ。東京近辺の花火大会が,いつどこで開催されるかがその一冊で分かる。今日で6月も終わり。上半期が終わり,明日から今年も下半期に入る。早いと感じるのか,今年がまだ半分残っていると思うのか。人それぞれだろう。
16/06/29(水)
塾には卒業生がさまざまなものを残してくれる。毎年,使い終わった教科書や問題集を貰うのは恒例となった。それ以外にも持ってきてくれるものがある。美術で作った,おそらく使うことのない鉛筆立てや重たすぎるコーヒーカップなど。そんな中,その存在すら忘れていたモノを,高校の男子生徒が欲しいというのだ。それは進学関連の出版社が出している書籍だ。高校入学時に配られたものらしく,それが進路指導などで必要なのだという。男子生徒はもう必要ないと思い捨ててしまったらしい。再購入すると,高校生にとってはかなり痛い金額になる。それが塾の棚にあったのだ。まさか後輩のために役に立つとは,持ってきてくれた先輩も思わなかっただろう。生徒には貸し出しという形で渡した。
16/06/28(火)
授業を受けに来たほとんどの生徒は傘を持っていた。朝のうちは雨が降っていたのは知っていたが,出勤する頃は雨が上がっていた。通学・通勤時間帯に雨が降っていたのは知っていたのだが,生徒の傘を見て朝の天気のことを思い出した。朝のうちに雨が降り,午後には上がっているという天候が多いように思う。早い時間帯に通学・通勤している人たちの苦労を,生徒の傘を見て思った。
16/06/27(月)
試験前の臨時授業がいくつか入った。主に高校生の物理と化学だ。生徒からの要望で行うのだが,そのときに何回くらいでやって欲しいかを訊く。他教科の勉強や,生徒個人の予定もあるだろう。さらには授業料が発生するので,塾側から勝手に講座数を決める訳にはいかないのだ。実際は1・2回で終わらせるのは難しいので,もう少しやって欲しいのが本音だが,現実はなかなかそうも行かない。中には1回だけでやって欲しいという希望もある。そうなると,生徒自身がどれくらい自分で準備しているかに掛かる。せめて公式は覚え教科書の例題や問題集の基本問題くらいはやって欲しいものだ。
16/06/26(日)
ふだんは水・金曜日が東中野教室勤務,日曜日を除く他の日が八王子教室勤務だ。今日は数学特訓の日で,八王子教室担当だった。数学特訓では,出勤曜日の関係上,いつもは顔を合わせられない先生と会う日でもある。それゆえ伝えておきたい用件もある。忘れてしまうといけないので,そうしたことは机の上にメモに記してある。ところがだ,忘れてしまう。声を掛けようと思っていた先生が帰ったあとで「あっ」と思わず声を出してしまうこともある。それだけ数学特訓の日は何かと忙しい。
16/06/25(土)
数学特訓前日は,八王子教室で準備をした。今回,高校3年・文系の「数列と漸化式」の教材を大きく改訂した。理由は試験範囲が異常に短いためだ。例年の半分くらいしか進まなかったのだ。そのため,これまでの教材では問題数が不足する。学校の試験問題の過去問を数年前まで遡って選んだ。問題を入力したのは数日前だったのだが,答を入れたのは今日となった。ほとんどの問題の答が無かったため,金曜日に解き,今日・土曜日に入力作業をするという綱渡り状態だった。江戸時代の岡っ引きなら「テーヘンダーテーヘンダー」と騒ぎ立てるくらいの瀬戸際的な今回の準備状況だった。何はともあれ,間に合ってホッとした。
16/06/24(金)
日曜日の数学特訓の最終準備は金曜日と土曜日で行う。主な準備は教室作りと教材の印刷だ。教室作りはふだんの授業型の教室を数学特訓用に机を並べ替えるのだ。先生が生徒ひとり一人の進み具合や出来を見やすいように机を並べる。受講する人数に合わて調整していく。机を並べ替えてみると,受講者数に比してその面積が案外必要なことがある。こうした地味な準備にも思いの外時間が必要だ。
16/06/23(木)
期末試験が近づいてきて,自習室も混雑しつつある。試験勉強のためか,いつもよりも鞄が膨らんでいるように見える。部活動をした帰りの生徒は,クラブ用のバッグにたくさんの用具を詰め込んでやって来る。自習室の机のすぐ横に置いて勉強するのだが,そこがちょうど通り道である。置く場所にも困るようだが,なんとか工夫をして移動して貰った。授業が始まると,自習室の生徒も静かに勉強しはじめた。
16/06/22(水)
数学特訓の教材準備もほぼ終わり,期末試験までの教材準備も終わった。あとは試験直前に使う,今年度担当している先生が過去に作ったテスト問題から,試験対策プリントを作る作業が残っているくらいだ。峠は超えた感がある。期末面談の案内も出したので,ほんの少しだがひと息つけそうだ。とは言うものの日曜日には数学特訓があるので休んではいられない。
16/06/21(火)
夕方,郵便物を出しに郵便局に行ったときのこと。順番を待っていると,小さな男の子が大きな声で「ママの匂いがするよー」と言った。母親は用件が気になるのか,こどもの言葉に何も応えなかった。するとまた「ねえ~,ママの匂いがするよー」と同じ調子で言った。郵便局で販売しているハガキか何かにいい香りがついていて,それが母親の匂いに似ていたのだろうか,とそう思った瞬間「ママの足のくさい匂いがするよー」とさらに大きな声で言った。思わずずっこけそうになったが,そこはなんとか耐えた。回りで待っていた人たちも笑いを堪えるのに苦労しただろうか。ところが母親はまったく動じず「今日,靴下はいてないからね~」と流した。何という強者。思わず顔を見てしまった。
16/06/20(月)
次の日曜日に数学特訓がある。東中野教室と八王子教室で同日に行う。数学特訓の教材は基本的に学校の過去問からその題材を取る。学校の問題傾向が大きく変わらなければ,前年度までに作ってきたプリントでこと足りる。けれども中にはそろそろ改訂版を作成した方がよさそうな学年も出てきた。やはり教材にも『賞味期限』があるのだ。それが長いものもあれば,比較的短期間で終わってしまうものもある。また,試験範囲が長かったり短かったりすることにより,調整しなければならない。期末試験において,明大中野八王子校の場合,高校1年の数学Ⅰは前回の3倍くらいの試験範囲となり,逆に高校3年・文系の数学は,まだ試験範囲がはっきり決まってはいないが,例年よりも短くなる可能性が出てきた。こうした観点からすると,教材は生き物のように変わっていく。
16/06/19(日)
本格的に暑い日がやって来た。八王子教室にはエアコンが2つあるが,昨日は今年初めて同時に稼働させた。梅雨の時期ではあるが,夏もいよいよ本格化しつつあることを感じさせる。今年はどんな夏になるのやら。
16/06/18(土)
好きな数字は何か?と聞かれたときに,どんな数字を思い浮かべるだろうか。それが何桁の数であるかの制約にもよるだろうが,たいていの人は一桁か二桁程度で答えるだろう。「3355036」などと答え,いったいその数字は何なのかと問えば,「5番目の完全数」などと言っても,理解できる人はほとんどいないだろう。話をもとに戻せば,好きな一桁の数字で性格を占えるという話もある。一桁だと1から9のどれか。血液型ほどではないが,それほど多くない。大きく分ければ偶数か奇数。縁起の悪い4と9を除けば7個にしぼられる。そんなところだろう。数字に敏感な科目を教えていると,ついつい気になってしまうが,性格判断がどの程度統計的に信頼できるのか?そちらの数字も気になってしまう。
16/06/17(金)
学校の部活動,特に体育会系の部活は生徒が希望して始めるケースが多いように思う。もちろん先輩や同級生に勧誘されることもあるだろう。けれども,いずれにせよ好きで始める生徒が多いと思う。嫌々ならはじめから入部しなければいいし,あるいは途中でやめるという選択肢もある。それにもかかわらず,部活動の練習のきつさに辟易している生徒が多く見受けられるのはなぜだろうか。その一つの要因は練習時間が長いことや,日曜日も練習や試合があり,ほとんど休みが取れないからだろう。文科省などから出された休養を取るべきだという提案は,教員への配慮もあるが,健全な形で過ごすためにはやはり休養も必要だろう。疲れた体で無理に練習すれば,怪我に繋がることもある。もっと科学的な見地で練習をするべきだ。部活動は時給0円の青春かもしれないが,お金で買えない尊いものが得られる。それも健全な形が必要なのだろう。
16/06/16(木)
運動系の部活に入っている高校3年生は,5月から6月に引退することが多い。明大中野校や明大中野八王子校のように,多くの生徒が内部推薦で大学進学する学校の場合,それでも遅い方だ。一般受験なら,この時期に引退して,夏休みから本格的に受験勉強に入る生徒も居るだろう。もちろんそれでも遅すぎる。内部推薦の場合,11月の試験までで決まるので,6月引退がいかに遅いか分かるだろう。けれども中にはこれから大会を迎える部活動もある。あるいはサッカーやラグビーのように冬のスポーツの場合,最後の最後まで勉強と両立させなければならないから大変だ。先日,文部科学省とスポーツ庁から,中学校と高校の部活動に休養を設けるという報告書が出された。(つづく)
16/06/15(水)
世の中,行動の速い人とそうでない人が居る。もちろんその中間という人も居るだろう。性格によるものだと思う。夏の講習の案内を今週の初めに郵送した。そのすぐ直後に申し込みが出たり,あるいは予定が入っているために欠席する旨のメールがあったりした。塾からの案内にすぐさま反応があるのは驚くが,それだけ大切なスケジュールとみなされていることを思うとありがたい。逆に,講習の申し込みがギリギリになったり,塾からの確認で始めて受講が決まるケースもある。さまざまだ。
16/06/14(火)
今年も明治大学の付属高校のための公開講座週間がやって来た。明大中野校と明大中野八王子校の高校3年生は,今週2日間,大学に行き大学生と授業を受ける。自分の進路希望の学部・学科を中心に受講する。大学の先生の受け入れ方がさまざまなのは毎年のこと。その日だけは高校生向けに内容をやさしくしてくれる教授もいれば,お構いなしにいつも通りの授業をしている先生もいるようだ。外部からの先生もいる。企業の役員クラスが客員講師として来ていた授業も受けられた。就職を控えている学生が多く,高校3年生以上に真剣な眼差しで授業を受けていたようだ。
(昨日の答え:1. 冷蔵庫のドアを開ける 2. 象を冷蔵庫に入れる 3. 冷蔵庫のドアを閉める)
16/06/13(月)
布団の圧縮に失敗したため,YouTubeで動画を見た。動画では100円ショップで買ったものが紹介されていた。100円なのでさすがに大きい布団は入らないが,見る限りは同様の仕組みであった。最初の方はどうでもよかったので飛ばして見た。さて,実際に掃除機で中の空気を吸い込む場面となった。何の問題もなく空気は吸い出され,みるみるうちに布団は袋の中で圧縮されていた。さて,自分でしたのと何が違うのだろうかと動画を再生してみた。2度目に見て違いが分かった。それは掃除機だ。動画の掃除機はいわゆる家庭用の掃除機なのに対して,自分でやったものはハンディー型の掃除機だった。吸引力が弱かったのだ。そこで普通の掃除機を持ち出して吸い出したところ,何の問題もなく圧縮された。ところで,昨日の「象を冷蔵庫に入れるよりも簡単」とは何かというと,「象を冷蔵庫に入れるために必要な3つのことは何か」という問題がある。さてさて,どんなことかご一考を。答えは明日。
16/06/12(日)
遅まきながら自宅の冬用の羽毛布団とこたつ布団を仕舞った。今年はホームセンターで買った布団圧縮袋を使ってみた。大きな布団も収まる袋が2つ入っているものだ。買ったのはだいぶ前で,布団もずいぶん前に干して,そのまま放置していた。作業はそれほど難しくない。布団を袋に詰め,ファスナーをキチンと閉め掃除機で空気を吸い出す。これだけだ。象を冷蔵庫に入れるよりも簡単かもしれない。ファスナを閉める器具も附属している。ところがだ,いざ空気を吸い出し始めてもいっこうに圧縮が始まらない。何度試してもダメだった。ファスナーが開いていないか調べたのだが,それもなかった。取扱説明書も何度も見直した。だめか,と呟いたあと,YouTubeで実際の作業の様子の動画を探してみた。すぐに見つかった。(つづく)
16/06/11(土)
中間試験と期末試験の真ん中のこの時期には,学校の成績には関係のない試験がいくつかある。英検であったり簿記検定であったりだ。明大中野中学と明大中野八王子中学の生徒にとって,英検は高校推薦のひとつの関門になるのでそれなりに真剣だ。簿記検定は,大学で経営学部や商学部を希望する場合,有利になる利点はある。ただ,そういったことだけを目的とするよりは,新たな学科を学べることと捉えた方がいいと思う。手段としてではなく,自分の将来の目標達成のひとつの糧と考えるといいだろう。
16/06/10(金)
今日は時の記念日だ。授業を終えた英語の先生が帰り際に「今日,誕生日なんです」と言った。おめでとう,と言うとちょっと照れくさそうに笑った。誕生日が時の記念日のように,祝日ではなく特別な日であるのは彼自身も気に入っている様子だった。学生である彼は,今どきの誕生日の大変さを語ってくれた。それは『お祝い』が多方面からやってくることだ。自ら知らせなくても,ツイッターやLINEのやりとりで,誕生日であることがたちまち知れ渡る。その結果,たくさんの人から『お祝い』がやってくるのだ。その返事にひと苦労するようだ。でもそれは友達の多さと彼の人柄によるものだろう。大変そうだと言いながらも,なんだか嬉しそうな様子だった。
16/06/09(木)
高校生の化学で疑問に思ったことは「イオン結合」の内容だ。授業前に準備しているときのこと,これまで自分で認識していたものと異なる事象を発見した。すぐに教科書や参考書,あるいはネットで調べてみたところ,部分的に正しくない解釈であったことが分かった。ある部分は正しいのだが,必ずしも満点ではない。これまでモヤモヤしていたことが解消された。実際,学校の試験で出されることは考えにくいのだが,教える者として知識がきちんと確立できたことは大切なことだ。試験に出にくい問題ではあったが,早速授業用プリントにそれに関する問題を追加した。
16/06/08(水)
今現在塾生には,数学をはじめ物理や化学などを教えている。大学の専攻は数学だったので,物理や化学は専門ではない。高校数学までなら,大抵のことはすぐに答えられる。ところが専門外のこととなるとそうでないこともある。生徒の質問は基本的なことから,こちらが予測できない難しいこと,あるいは突拍子もないことを聞いてくることもある。それが授業内容に関することならもちろん調べるのだが,関係ない質問をしてくることもある。ところで専門外である化学の授業準備をしているときに,ふと疑問に思うところがあり調べてみた。(つづく)
16/06/07(火)
平日の火曜日であったが,巡り合わせで珍しく担当する授業が無かった。けれどもその割には忙しい一日を送った。出勤してすぐに,事務機器の営業の人と会った。アポイント済みだったので,予定内の仕事だ。けれども話がいろいろなことに及んだため,予定していたよりも長くなってしまった。その後にもうひとつ,営業の人と会うことになっていた。結局,話が終わった頃にはすでに生徒が来始めていた。その後も授業変更のことや,中間試験の生成分析とそれに関する簡単な面談,同様の保護者への説明など思ったより時間が掛かった。銀行や書店に行く用件もあり,少しドタバタしてしまった。今日の内に手を付けようと思っていた化学の教材は,まったく手つかずに終わった。授業をしていた方が,なんとなくペースがつかみやすく感じた。そんな一日の終わり方だった。
16/06/06(月)
関東地方が梅雨入りした。申し合わせたかのようにジメジメしてきた気がする。気のせいだろうか。気温がそれほど高めではないのでまだ過ごしやすい方なのかもしれないが,歩いて出勤したばかりは少し暑く感じた。冷蔵庫には麦茶を作った。徐々に夏が近づいてきている。そんな予感がする梅雨入りだ。
16/06/05(日)
例えば水の化学式はH2Oだ。この電子式を手書きにするにはおそらく10秒もあれば十分だろう。ところがこれをパソコンで操作すると,慣れないうちならば5分は掛かる。理想を言えば「水」と打ち込むだけで,電子式を綺麗に書き上げてくれるソフトがあればどんなに助かることだろうか。電子式よりも一歩手前の『構造式』に関しては,それを描いてくれるソフトを発見した。ある程度は化学の知識が必要ではあるが,何も無い状態で作るよりはだいぶ楽である。英語ベースのソフトなのが難点なのだが,それほど難しい英語表現は必要としないのでなんとかなりそうだ。手書きだと簡単に済むものも,パソコンでは案外大変な作業であることは,やったことのある人にしかその苦労は分からないだろう。出版会社がどんなソフトを使って作っているのかは知らないが,同様の苦労をしているのかもしれない。
16/06/04(土)
今年度は高校生の「化学基礎」という科目のプリント作成に力を入れている。高校の理系教科が新課程になって数年が過ぎた。数学に関してはほとんどの科目を作り上げてきた。物理も「物理基礎」に関してはだいたい出来上がっている。最も作業が遅れているのが化学基礎だ。この化学基礎の単元に『電子式』というものがある。元素の回りにある電子を,元素記号と●で表現する。内容的にはそれほど難しくはない。けれども,元素記号と●で表現するこの電子式がくせ者なのだ。通常,塾のプリントはワープロで作成している。数式やグラフは専用のソフトがあるのでそれできれいに書ける。けれども化学における『電子式』は現段階では,これを作成するソフトは知らない。手書きなるすぐにできるし,一見すると大したことなさそうに見えるかもしれない。ところが実際これを描くとなると案外大変なのだ。(つづく)
16/06/03(金)
人と人との出会いと同じように,本との出会いもある。人に勧められて読むこともあれば,書店に並べられていて,何となく手にして読んでみたら興味をそそられた,といった人も居るだろう。本の帯にある推薦者の言葉や,読者の感想に引き寄せられることもある。ネットで噂になった本を,実際に手に取ってみてから買う人も居るだろう。いずれにしても出会いである。人との出会い同様,すべてが良いことばかりではない。読み始めてみたら,つまらないこともあるだろう。でも,その出会いが素晴らしいものであったならば,一生の宝物になる。一気に読むのがもったいない。そんな思いを寄せられる本に出会えたならば,きっと幸せだろう。その切っかけは誰にだってつくれるはずだ。
16/06/02(木)
昨日に引き続き,今日は明大中野八王子高校の体育祭があった。中学生は学校は休みで,高校生は体育祭のあとなので,すべての授業は変更してあった。いわゆる開店休業状態であった。とは言うものの,仕事がない訳ではなく,経理の仕事や教材作成,営業との打ち合わせなど何かとあり,結局はいつもの終電コースとなった。最もやりたかった教材作成はほとんど出来なかった。授業がないだけにスムーズに進むかと思ったのだが,なかなか思うように行かないものだ。
16/06/01(水)
今日は明大中野八王子中学校の体育祭が実施された。そのため高校生は休みだ。前日のこと,体育会系の部活の生徒の授業をしていたとき,翌日,すなわち今日の予定を訊いてみた。多くの生徒は平日の休みに何処かに出掛けたり,友達の家に遊びに行ったりするらしい。ところがその生徒は「明日は完全休養なので,自宅で休みます」とのこと。それもそのはずで,いくつかの体育会系の部活はほとんど休みがない。平日は毎日練習で,週末は合宿があったり,練習試合の予定が入るなどとにかく休みが少ない。それゆえ貴重な休みのようだ。それでも午前中には起きると言っていた。午後までだらだらしていると,無駄な休みの過ごし方になってしまうかららしい。立派な考え方だ。
16/05/31(火)
「二日前の夕食は何を食べましたか」といった質問が,脳トレか何かにあったように記憶している。雑記帳を毎日記すようになって久しい。個人的な日記には及ばないまでも,それなりの記録にはなっている。昨日,知り合いからのメールで先週土曜日の雑記帳のことが書かれていた。メールを見たのは電車内でのことだ。未だにスマホを持ち歩かず,仕事場と自宅以外ではネット環境に接続できない。電車内で土曜日の雑記帳のことを一生懸命思い出した。土曜日なので仕事に関することを記したであろうことは推測した。けれどもそれ以上のことは何も,まったく浮かばなかった。そう,まさしく二日前のことだ。けれどもどうにも思い出せず,モヤモヤ感いっぱいで帰宅した。パソコンを立ち上げてネットを見たところでようやく思い出した。ああそうか。こんなこと書いたんだな,とホッとすると同時に,何か思いっきり変なことでも書いたのではないかとちょっとだけ心配になった。
16/05/30(月)
レギュラー授業を忘れてしまう生徒はほとんど居ない。うっかり忘れることはあっても,それはかなり希な方だろう。危険なのはゼミ授業だ。第一教育センターでのゼミ授業とは,明大推薦・統一学力テスト対策ゼミや,試験前の数回の臨時授業を指す。数学特訓のように一日だけで終わる講座は「特訓」のような呼び方をしている。高校2年生対象の明大推薦・統一学力テスト対策ゼミが今日からまた開講した。今回は東中野教室・八王子教室共に月曜日に3回ずつ行う。さて,八王子教室の生徒だが,学校で今日の授業があることを友達同士で話していたらしい。それなのになぜか,今日あることを忘れて帰ってしまった生徒がいた。至急連絡をして,2講座目から出席して貰った。何ともはやである。
16/05/29(日)
日常にはさまざまなアクシデントがある。予期せぬ事態はいつの日もあるものだ。休みの日にそんなことに見まわれた。あくまでもプライベートなことなので仕事には何ら影響はない。きっと世の中の多くの人もそんな日常の中で過ごしているのだろう。
16/05/28(土)
ようやく仕事机の上のメモ用紙が減ってきた。中間試験が終わり一段落したということだろうか。少なくなると何か忘れていないかと,強迫観念ではないがなんとなく心配になる。とはいうものの,週が明ければまた徐々に増えてくることだろう。メモがまったく無くなったことなど,ここ最近では記憶にない。もし,完璧な記憶力を所有していたらメモは必要なくなるのだろうか?いやいや,そんな完璧な記憶力を持つ人間など居ないだろう。忘れることが出来るからいいことだってあるはずだ。
16/05/27(金)
金曜日は東中野教室でじっくり教材を作る日だ。遅い時間帯には集中できる。今日は試験後に追加したい問題を加えた。学校で出された少しレアな問題があった。今後また出るかは定かではないが,やはり一度出題された問題は気に掛かる。問題集にはあまりないパターンの問題だったので,類似問題を考えて作った。この手の仕事は面白い。どうせ作るのならば,学校の試験問題よりもさらに質を高めたいと思う。そうなると一問加えるだけでもそれなりに時間が掛かる。けれどもそうしたことが次の授業にも繋がる。やはり考えることや問題を作成することが好きなようだ。
16/05/26(木)
高校2年生の授業時に,将来どんな職業に就きたいかという話になった。切っ掛けは学校の先生が大変そうで,先生にはなりたくない,というところから発した。学校の先生ほど生徒にとって身近で日常的に見ている職業はそうそう無いだろう。小学校から数えれば数え切れないほどの授業を見てきた。それだけ生で大人が働いている姿を見る機会はないだろう。もっとも,学校の先生の仕事は授業ばかりではなく,むしろそれ以外の仕事が多いことを生徒はどれくらい知っているだろうか。それはさておき,職業に対する考えが芽生え始める学年になったということだろうか。現実は別としても。
16/05/25(水)
東中野教室勤務の日にはできる限り教材作成をしようと準備している。今年度は高校生の物理基礎と化学基礎の教材を一通り作るつもりでいる。今日もそのはずだった。ところがなかなか予定通りに行かないものである。営業の人が来たり,新たな授業の連絡や,臨時的な面談が入るなどあった。結果的に教材作成に取りかかれたのは午後9時を過ぎてからだった。試験後に直したい教材もあったのだが,それは後回しとなった。翌日に使う教材があるからだ。思うように事が運ばないことは多々ある。
16/05/24(火)
まだすべての授業が再開した訳ではないが,徐々にいつものにようになってきた。試験が終わったばかりだが,学年・教科によってはすでに次の試験範囲が言い渡されたものもある。生徒としてはひと息つきたいのが本音だろう。実際そうしている生徒も居る。高校2年生対象の「明大推薦・統一学力テスト対策ゼミ」が来週から始まるのだが,生徒の反応は今ひとつだ。それもそのはずで,この試験は来年1月実施だ。中には冬からはじめればいい,などとのんきなことを言っている生徒も居る。このあたりが付属生のよく言えば余裕で,悪く言えば危機管理がなっていない。多くの先輩たちが「1・2年の内にもっと頑張っておけばよかった」と言う。そこに気づくか,のほほんと過ごすかで後で違いが出てくるのだ。
16/05/23(月)
中間試験が終わり,ようやく今週から「通常営業」となった。とはいうものの,今日はまだ試験前に移動した授業が多く比較的空いていた。少ないながらも自習をしに来た生徒たちから試験結果を訊いたり,試験問題や学校で配られた模範解答などをチェックした。新年度になってからの初めての試験は,今年一年間を占う上で重要だ。特にはじめて教わる先生や,新任の先生がどんな傾向の問題を作るのかを計るひとつの羅針盤になり得る。明日以降はもっとこの作業が必要になりそうだ。
16/05/22(日)
試験後の日曜日はゆっくり過ごした。夜になり晩酌の準備の買い物に出掛けた。買い物を済まし自宅に向かう途中,東の空に登りかけた赤い月を見た。赤い月は悪いことの前兆という説もあるが,科学的な根拠はおそらく無いだろう。そんな不確かなことなど気にせずに,蒸し暑かった日の夜に浮かぶ綺麗な月の姿にただ酔いしれるのがいい。小説「1Q84」では二つの月が空に浮かんでいた。二人を結ぶ月の存在。その月の色はどんなだろうか。並行する二つの世界と今。現実の世界での今夜の月は一つだけ。その一つの月を同時刻に見ることができた二人はどれほどいたことだろうか。人工的には決して作ることの出来ない月の色は,単に『赤』という表現では済まされない。漆黒にはほど遠い日が暮れたばかりの空の黒と,登りかけたばかりの月の色。夕刻の空に浮かんだ月は,忙しく過ごして疲れた体と少し余裕が持てなくなった心にはやさしく見えた。
16/05/21(土)
昨日に引き続き今日もほとんどの授業が無かった。東中野教室はまったく無く,八王子教室は1講座だけだった。そんな日だったので,八王子教室では少しだけ模様替えをした。ここ最近,自習をしに来る生徒が増えたため,自習スペースを増やしたのだ。スタッフ3人で机やパーティション,ホワイトボードさらには窓用のエアコンまで移動してあれこれ試してみた。その結果,どうにか2席ほど自習スペースが出来た。これで少しは生徒に迷惑を掛けないで済むようにはなった。
16/05/20(金)
明大中野校,明大中野八王子校共に今日で中間試験が終了した。生徒たちの試験結果は気になるが,今は『戦士の休息』といったところか。塾も今日は開店休業日で,東中野教室も八王子教室もすべての授業が試験前に変更されて授業がない。たまにはのんびり過ごすのも悪くはないだろう。
16/05/19(木)
作動中の異音を発したルンバを止め,ひっくり返してふたを開けてみた。すると車輪やゴミを吸い込むローラーにたくさんの綿ぼこりが付いているのがすぐに見て取れた。それらを丁寧に引っ張って取った。車輪には輪ゴムも絡まっていた。これではまともに動くことなどできるはずが無い。ホコリや輪ゴムなど絡まっていたゴミをすべてきれいに取ると,驚くほどの量であった。再び充電器にセットしてしばらく放置した。1時間ほどして戻ると充電完了の緑色のランプが点灯していた。早速スイッチオン。すると先ほどとは打って変わって軽快に動き出した。その場を離れて仕事をしているとドン!ドン!という音がしてきた。ルンバが教室のドアにぶつかる音だ。勢いがよすぎたのだ。まるで「こんなに元気になりました」とでも言いたげに音を上げていた。いつもだと1時間半くらいで止まるはずのルンバが,どういう訳か2時間を超えてもその動きの衰えを見せなかった。まるでメンテナンスして貰ったのが嬉しいかのごとく教室内を所狭しと動き回った。やがて室内はすっかりきれいになり,ゴミなどほとんど見えなくなった。深夜になり帰ろうとしてもまだ動いていた。そんなに張り切っているとバテるぞ,とまるでペットにでも話しかけるかのように言ったそばから,机と机の間に挟まり身動きが取れなくなってしまった。結局そこで止まってしまい,充電器の場所に帰還できずに終了した。やれやれ,と言いながら持ち上げて充電器の場所に置くと,再び充電中のオレンジのランプが点滅しはじめた。世話の焼けるかわいい“ペット”とのひと幕だった。
16/05/18(水)
東中野教室にはロボット式掃除機,いわゆるルンバがある。授業が終わり,自習している生徒たちが帰ると椅子を逆さまにして机の上に載せ,床を露出するようにする。学校の放課後の掃除当番がするあの作業だ。その後ルンバを作動させる。教室自体は机を除けば障害物がほとんどなく,ルンバのような掃除機にはもってこいの空間となる。毎週水曜日は一つの教室にルンバを作動させている。さて,いつものようにボタンを押して掃除の開始となった。仕事があったのですぐにその場を離れて移動した。一時間ほどして様子を見に行ったらルンバが充電器から離れた場所で止まっていた。時々こういうことはある。電池が切れたのだ。充電器の場所に移動して充電スタート。またしばらくして見に行くと,充電終了のランプが点いていたので,早速作動させた。ところが調子がおかしかった。ガタン,ガタンと異音がするのだ。(つづく)
16/05/17(火)
明大中野校は昨日から,明大中野八王子校は今日から中間試験が始まった。試験中も試験対策の授業がいくつもある。翌日の試験時間割によって授業が集中する日がある。その一方で,授業が少ない日もある。数学や物理,化学など理系科目が多いと授業が多くなる。その一方で,社会科のように暗記科目が多いと比較的授業は少ない。それでも,自習目的で勉強しに来る生徒も多数いる。何はともあれ,今年度最初の定期試験が始まった。
16/05/16(月)
昨日出勤した分の代休を今日取った。連休明けから連続で出勤したので,おおよそ10日ぶりの休みだ。平日の,しかも授業がある日に休むのはかなり珍しい。それゆえ,何となくむずがゆい気がする。休みなのだからゆっくり寝ていればいいのだが,そんな日に限って早く起きてしまったりするのはなぜだろう。その後もう一度寝直すのだが,結果的にあまり眠ったという感じがしなかった。幸い寝不足で過ごしても問題の無い一日ではあった。
16/05/15(日)
今日は日曜出勤をした。八王子教室だ。授業があった訳ではない。生徒からの要望で教室を開放した。ここ数年,八王子教室は自習を積極的にする生徒が増えてきた。学校のある放課後はもちろん,休みの日にも自習するケースが増えた。ただ,休みの日まで教室を開けると誰かが出勤しなければならない。それゆえこれまでは日曜日に教室を開けるのをためらっていた。けれどもほぼ毎日熱心に勉強しに来る生徒の強い要望に応えて,今日から開けることにした。もちろん試験前だけに限定してのことだ。現スタッフが分担すれば,一人あたり年間で2回ほどの休日出勤で済む。年間で予定を組めばそれほど負担にはならないのではないかと踏んだのだ。初回はやはり塾長が開けるのが妥当ではないかと考え,今日の出勤に至った。自習しに来た生徒は,いつも以上に集中して試験勉強に取り組んでいた。
16/05/14(土)
金曜日は東中野教室で,土曜日は八王子教室勤務の日だ。やはり気になるのは昨日実施の統一学力テストの出来だ。授業や自習しに来た生徒たちに少しだけ様子を聞いた。問題形式事態は去年とほぼ同じようであった。問題用紙は回収されてしまい,また自己採点はしなかったので,どの程度の出来かは今ひとつピンと来ない生徒も居た。悲観するほど悪かったという生徒が居ないのが救いだ。数学の問題は去年のものと似ていたという生徒も居たので,きちんと準備をしてい多声との出来は期待できるかもしれない。古文では「いい話」ということは分かったけど,出来たかは分からないという微妙な感想を言っていた生徒も居た。
16/05/13(金)
明大中野八王子校の高校2年生対象の統一学力テストが実施された。この試験,本来は明大中野校の生徒も同日に受験するのだが,春に行われる試験は八王子校のみで実施される。この試験は代々木ゼミナールが大学入試センター試験の模擬試験を廃止した去年から,河合塾の模擬試験へと変更となった。今年もその河合塾の模擬試験だった。2年目なので,今年の生徒にはある程度のきちんとした準備と対応が出来た。結果が気になるところではあるが,今は来週から始まる中間試験に全力を傾けて欲しい。
16/05/12(木)
来週から今年度最初の定期試験が始まる。中学1年生と高校1年生は初めての定期試験だ。高校1年生にとっては中学でも定期試験があったのでまだ試験慣れはしているかもしれない。けれども中学1年生は初めての定期試験。。緊張もするだろう。けれども最初の試験の出来に一喜一憂するのではなく,これからの長い学校生活をどう過ごしていくのかを考える切っ掛けにするといいだろう。
16/05/11(水)
ほとんどの学年の各科目の試験範囲が決まった。一学期の中間試験は新年度が始まってすぐなので,短い範囲だと思うかもしれないが,そうでない科目もある。期末試験や二学期の試験範囲とさほど変わらないこともある。そうなると大変なのは生徒の方ばかりではない。教える方もその準備に追われる。中には思ったより試験範囲が短いこともあり,そんなときにはホッとする。ゴールデンウイークで授業の進行が思うほどはかどらなかったりすることがあるからだ。
16/05/10(火)
梅雨の始まりではないかと思うようなジメジメした気候となった。湿度が高く気温も比較的高くなった。もちろんまだ沖縄でさえ梅雨入りしていないので,関東地方が梅雨入りするはずもない。授業を受けに来る生徒も暑さを感じたのか,いつもより薄着の生徒も目立った。建物の中はさらに気温が高いので,蒸し暑さはさらに増しただろう。本格的な蒸し暑さはこれからで,このくらいで音を上げるのはまだまだ早い。
16/05/09(月)
試験が近いときの教室割りは苦労する。通常授業以外にもたくさんの変更授業もあり教室配置も考えなければならない。自習する生徒も居るので,そのあたりも考慮しなければいけない。受講者数が1人の場合は生徒1人分のスペースさえあればなんとかなる。当然人数に比例して広い教室を使うのだが,授業時間によっては必ずしもそうはならない。授業の始まりと終わりのタイミングがあるのだ。ときに授業が延びてしまうこともあり,予定通りに行かないこともある。なかなか難しい。
16/05/08(日)
今年度最初の数学特訓を,東中野教室と八王子教室で行った。八王子教室では特訓が終わったあとに毎回恒例の打ち上げをした。去年まで生徒だった卒業生が,今年から先生として参加してくれた。特訓終了後の打ち上げも遅くまで付き合ってくれた。生徒から先生への変化はどんなふうに感じただろうか。
16/05/07(土)
急激に暖かくなってきた。今日の日中などは,暖かいというよりも暑いといった方が合っているかもしれない。少し暑くなるとすぐに冷房を入れたがる生徒が居る。そういった生徒に限って,動き回ったり食事をしたばかりだったりする。少し落ち着けばそれほど暑くはないのだが,まだ体が暑さに慣れていないのだろう。本格的に暑くなるのはこれからだ。勉強に熱くなるのならいっこうに構わないのだが。
16/05/06(金)
連休が明け今日から通常授業が始まった。そんな連休気分を吹き飛ばすかのごとく,明大中野校の高校生は今日,中間試験の時間割発表があった。もう試験が迫ってきている。中学生は明日発表だ。明大中野八王子校も同様に,明日にはすべての学年の試験時間割が発表される。年度最初の試験までは休みもありスロースタートな先生も居るが,試験範囲はそれなりにきちんとあり,いつもの試験とそれほど範囲が異なるわけでもない。うかうかしていると大変な目に遭う。世間ではまだ連休中の人も居るだろうが,中高生にとってはそんな安らぎの日々は終わったのだ。
16/05/05(木)
連休の最終日の夕方,買い物に出掛けた。祝日とはいえ木曜日。ラジオがいつもと違うプログラムだった。ふだん聞くことのない時間帯だけにどんな人が喋っているのかはまったく分からない。よほどの有名人なら分かるかもしれないが,FMの場合そういったことはあまりない。それ以前にテレビは決まったモノしかほとんど見ないし,知っている芸能人もかなり少ない方だろう。そんなラジオの番組は地震災害のボランティアについて語っていた。現地の役所の人が,遠方から来るボランティアのマイナス面について話していた。ボランティア難民とか,モンスターボランティアなるものが出現しているらしい。善意が悪い方向になってしまうことを苦慮していた。被災した上にさらにさまざまな問題を抱えているのだから,気が休まる思いなど到底出来ないだろう。
16/05/04(水)
連休中ではあるが,八王子教室の高校2年生対象・統一学力テスト対策直前ゼミを実施している。試験が連休明けのあとにあるためだ。国語と数学,英語の3教科で受験する。連休中の数学の授業はメインスタッフ3人で手分けして授業を行っている。その担当は連休初日の先月29日だった。そのため3日からの連休は休みを取っている。その中でしたことは,こたつを仕舞い少しだけ部屋の模様替えをしたことと,恒例の卒業生との飲み会。そして今日は久しぶりに本を読んだ。ここ最近は忙しさを理由にほとんど本を読んでいなかった。実際忙しくても,帰ってからの時間を有効に使えば少しずつでも読むことができる。いつの間にか“そのうちに読もう”と思っていた本が溜まってしまった。これを機会に,帰宅後の時間の使い方をあらためようと思った。今回読んでいる小説は,自分の世界観に近いものがあり,そうした物語に出会えたことはちょっとした喜びだと感じられる。
16/05/03(火)
仕事場の机の上にあったメモ用紙が次第に減ってきた。ちなみに使用前のメモ用紙ではなく,片付けなければならない用件を記してあるメモ用紙だ。4月中には最大20枚くらいにあったそれらも,ここへ来て5枚ほどになった。授業料の納入があるまで,あるいは新しい講師の応募が出るまで待たなければならない,といった類いのものは自分の意思とは別の要素があるから,なかなか片づかないのは致し方ない。精神衛生上良くないのは,自分次第でどうにかなる仕事が滞ってしまう場合だ。やろうと思えば出来るのかもしれないが,優先順位があとの方だったり,今やら無くても済むものを後回しにする。そうすると,心のどこかでいつかはやらなくては,という思いが残る。それが良くないのだ。そういった仕事もほぼ片づいた。ちょっとホッと出来る連休となった。
16/05/02(月)
少し前まではケータイ電話にたくさんのストラップを付けていた女子高生が多かった。中には本体よりも思いのではないかと思われることもあった。今の時代はほぼ全員がスマートホンを使用している。構造上,スマートホンはストラップが付けにくいのか,付けている生徒はあまり居ない。その代わりではないが,鞄に大量のストラップを付けている生徒が目立つ。中にはストラップとは呼べないほどの大きなぬいぐるみをいくつも付けている生徒も居る。ところがまったく何も付けていない女子生徒が一人居た。なぜ付けないのかを訊いたところ,自転車のかごに乗せるときに引っかかって邪魔になるからとのこと。実用的だ。
16/05/01(日)
例えば朝食。パンにするかご飯にするか。例えば持って行く本。電車の中で何を読もうか?カフカにするか太宰にするか。例えば通学路。今日は右にするか左にするか。毎日はそんな選択で決まっていくのかもしれない。こんな小さなことでも人は日々どちらにするか,小さな選択を迫られる。それがもっと大きなことになったときにはどうだろうか?長い時間悩んで,それでも決断が下せないこともある。タイムリミットが迫り,選ばなければならないときがやがて訪れる。そんなときには自らの気持ちに素直になればいいと思う。そして選んだからには信じて進んでいって欲しい。壁にぶち当たるかもしれない。でも,自分で選んだのなら乗り越えられるだけの勇気だってきっと湧くだろう。頑張れよ,でも無理しすぎないで。そう見守ってくれる人が必ず居るはずだ。
16/04/30(土)
ゴールデンウィークに入ったものの,今日は土曜日なので通常の授業日である。ところが塾生の通う明大中野校と明大中野八王子校は今日が創立記念日で学校は休みだ。そのため,生徒の希望で他日へ変更した授業も多かった。塾業を生業としていると,一般の休みと異なることも多い。少なくとも第一教育センターは創立以来,土曜日を休みとしていない。これはほとんどの塾でもそうしていることだろう。幸い日曜日は基本的に休みとしているが,受験生を指導している塾ならば,その日曜日も休めないだろう。そうした塾ではおそらく交代で平日に休みを取るなどの対応をしていることと思う。ここ数年,日曜日も自習したいので塾を開けて欲しいという声が出ている。現状は厳しいのだが,そうした要望はどこかで汲み上げたいもののメインスタッフの休みも確保することが必要だ。悩ましい課題だ。
16/04/29(金)
今日からゴールデンウーイクで連休になった人も居るだろう。そんなこととは無縁に,今日も授業を行った。明大中野八王子校の高校2年生は連休明けに統一学力テストが実施される。明治大学推薦における重要な試験だ。定期試験と違い,予備校の模擬試験で評価されるためにしっかり準備をしておかないと痛い目に遭う。その対策講座をこの連休中も行っている。祝日は今日と来週の三連休が授業日で,複数の先生で担当を分担した。今日はその当番だ。この試験以外にもすぐそのあとに中間試験があるので,他学年の生徒も自習しに来たりあるいは授業を受けに来たりしていた。試験が近づきつつあることを感じさせる。
16/04/28(木)
滞っていた仕事がようやく一段落しそうだ。それも複数の仕事でのことなのでホッとしている。もっともまだ完全なる収束を迎えているわけではないので油断は出来ない。ただ,目途が立っただけでも精神的に安心できる。人の悩みは尽きないもので,何かが解決してもまた次の新たな悩みが生じてしまう。仕事をしていればそれは当然のこと。仕事の悩みから解放されるのは,その仕事を辞めるときだと思う。それ故,悩んでも解決しない時間にはなるべく考えないことだ。休みの日まで引きずってしまうと,それはストレスになってしまう。解決を真剣に考えるのなら,何がもとで問題が生じているか,それを解決するために自分で出来ることは何か,自分ではどうにもならないことは何か。そういったことを分類し,解決が難しいのならどうするのか。他の人に手伝って貰う,外部に依頼する。あきらめる,あるいは断ってしまう勇気も必要だろう。柔軟に考えるべきだと思う。
16/04/27(水)
今週はいつもとちょっと違う動きとなっている。水曜日が八王子教室で木曜日が東中野教室で授業をする。学校行事の都合だ。担当する授業が複数あるので,出来るときにしておかないとあとが大変になる。それは生徒も同様のこと。塾の授業以外にもいろいろと予定が入っているのは当然だろう。イレギュラーなのは連休があることも手伝っている。
16/04/26(火)
学校の授業もそろそろ軌道に乗ってきた頃だろう。塾の授業もひと回りして,担当が新たになったクラスや個人指導も落ち着きを見せ始めている。何かと忙しい新学期ではあるが,どうにか動き始めた。そう思った矢先,今週末からゴールデンウィークが始まる。学校の授業も一旦はその進みが減速する。明大中野校では「体力テスト」という名の体力測定があり,明大中野八王子校では「教科見学会」という遠足がある。祝日以外にも授業がない日がある。けれども連休が終わればすぐに中間試験が待っている。その前には恒例の数学特訓がある。その準備をしなければならない。気持ちはすでに5月中旬だ。そのあとにある休みを励みに,連休前後を乗り切るしかない。
16/04/25(月)
高校3年生に出した数学の問題だが,一見とんでもなく難しく感じるかもしれない。けれども,この手の問題には必ず仕掛けがあるのだ。まともに解いては面白みがない。問題とにらめっこしていた生徒にヒントを与えた。全部書き出せば分かるから,と。すると暫くして彼は「全部書きました」と言った。おや?おかしいな。そう思った。全部書き出せばたいていの場合正解が分かるはずだからだ。そこで生徒が書いたものを見せて貰った。すると,そこにはaからzまでのアルファベットが書いてあった。ずっこけそうになった。アルファベットを書き出すだけではまるで中学一年生の英語だ。数式を書くように再度指示をして書き直させた。すると「ああ~,0(ゼロ)だ」と嬉しそうに言った。そう,0なのだ。なぜならば(x-a)(x-b)(x-c)……(x-z)の最後の方には,……(x-w)(x-x)(x-y)(x-z)となっている。最後から3つめに注目すると,(x-x)=0が存在している。その前後がどんなに複雑な式であっても,0を掛ければ0になってしまうのだ。実際書いてみれば自明になる一例だ。難しく考えてはいけないのだ。
(昨日の答え:バッタでもコオロギでもノミでも飛ぶ虫なら何でも正解。スカイツリーは飛ぶことができないから)
16/04/24(日)
塾では自習をしている生徒がいる。長いこと自習しているとさすがに疲れを感じる生徒も居る。そんな一人の生徒が先生に疲れを癒やすために話しかけてきた。何気ない会話の中で,どうやらクイズだかなぞなぞを出していた様子だった。正直,その手のものは好きな方なので,忙しい時間の中ではあったが割り込んだ。その中で出したなぞなぞは「スカイツリーより高く飛ぶことの出来る虫は何?」だった。これは小学生向けのなぞなぞだが,案外答えが分からない人も多い。(正解は明日)。さて,彼はこの問題が正解できなかった。そこで次の問題を出した。レベルは少し上がって,中学生以上の数学の問題だ。それがこれ。(x-a)(x-b)(x-c)……(x-z)を展開するとどうなるか,という問題だ。高校3年生の彼へのリベンジ問題だ。果たして解けるだろうか。(つづく)
16/04/23(土)
徐々に暖かい日々からから,日中は暑いといった日が出始めてきた。塾にやってくる生徒も入り口のドアを閉めて入るべきか,そのままでいいのか迷うことが多いようだ。『暖かい』から『暑い』に変われば,入り口のドアを閉めると教室内が蒸してしまうので,生徒もどうしたものかと一瞬考えるみたいだ。今日の日中は窓を開けはして外からの風を取り込んだ。薫風香る季節はすぐそこまでやって来た。
16/04/22(金)
読み上げソフトで校正したことにより,修正を加えるべきものが洗い出せてすっきりした。思いの外時間は掛かったが,たまにはこうして見直すことも必要だ。読み上げソフトは年々進化している。以前に比べるとイントネーションも良くなってきている。けれどもまだたまに変な読み方をすることがある。笑ってしまったのは「明大中野生」の読みだ。「めいだいちゅう・やせい」と読んだのだ。まあ,確かに中には野性味たっぷりの生徒も居るので,案外合っているかもしれない,などと思いながら目で追った。改行後文字に空白があるとそこは切って読むので違和感が出てしまうのだがこれは仕方ない。時間に余裕があるときにでも,新聞の記事でも読ませてみたいと思う。この雑記帳は自分であまり読み返さない。そのためたまに間違いを指摘されることがある。ソフトに頼れば間違いも減るのだが,雑記帳はそんなことがあってもいい軽い読みものでありたい。
16/04/21(木)
今回,文書読み上げソフトを使って校正したものは塾の案内と大学進学説明会の保護者に配布する資料,それと明大推薦・統一学力テスト対策ゼミの案内だ。総ページ数は50ページを優に超える。けれども,こうした機会にやってしまうのがいいと思い遅い時間帯に始めた。なぜ遅い時間かというと,音声が出ることと集中出来るからだ。どれも毎年使うものばかりで,長年使用しているものばかりだ。特に塾の案内は,第一教育センター創設以来毎年作成している。それゆえ,間違いなど無いと思ってしまうのだが,それがそうでもなかった。年によって微妙に変化があったり,年数が経ったことにより表現が今ひとつそぐわないなどだ。東中野教室と八王子教室でも違いがあるので,ほとんど同じ文面でありながらも注意深く見ていかなければならない。思いの外大変な作業となった。(つづく)
16/04/20(水)
ワープロソフトには文書を読み上げてくれる機能が付属している。読み上げてくれる声を選んだり,速度を変えたり出来るのでそれなりに面白い。声の種類は女性2種類,男性1種類で名前も付いている。昔からある機能なのだが,年々質は良くなっている。たいしたものではあるが,まだ可笑しなところもあるのは愛嬌だろうか。そんなことよりも文書の校正には非常に役に立つ。出来上がった文章はプリントアウトして読んでみても,案外間違いが発見しにくい。あるいは読み上げて貰うことにより,不自然な表現であることにはじめて気づくことがある。目で追っているだけでは気づかないことも,読み上げられながら目で確かめるとかなり正確に修正が出来る。今回は保護者対象の「大学進学説明会」の資料や「明大推薦・統一学力テストゼミ」の案内,さらには塾の案内をすべて校正した。(つづく)
16/04/19(火)
学校があるときの塾の授業は主に夕方から夜に掛けてある。当然,学校の授業を受けてから来るので,朝から数えればかなりの時間,勉強していることになる。部活動をしてからならなおさら疲れは溜まってくるだろう。そうなるとどうしてもあくびが出てしまう。少し眠そうな生徒があくびをしたあと「あくびって何で出るんですか」と質問した。脳に酸素が不足すると眠くなり,その不足分を補うための現象だと説明すると「ふう~ん」という反応だった。そこであくびを漢字で書くとどんな字か訊いた。するとすぐに「伸びを欠くです」と答えた。「欠伸」だ。漢字にはちょっと自信があるんです,と自慢げになったその生徒は,この話題で少しは眠気が覚めた様子だった。
16/04/18(月)
これまでに何度かこの雑記帳に記したことがあるかもしれない。それは思いついたアイデアはすぐにメモする,ということだ。先日,自宅で昼食の準備をしていたときのこと,すごくいい発想ができた。それだけでひとつの仕事が片付くと思い喜んだ。その発想が素晴らしく,忘れるはずがないと思った。ところがだ,情けないことに忘れてしまったのだ。その後あれこれ考えたのだがまったく思い出せない。唯一残っているのは,いい発想ができたということだけだ。なんともはやだ。その内に思い出せるんじゃないかと言われた。そうあって欲しいと願う。
16/04/17(日)
まだ4月なのに教科書を無くしてしまったと一人の生徒が言ってきた。教科書自体は書店で注文すれば再購入できるが,無くすのがあまりにも早すぎた感がある。塾には毎年卒業生が学校で使っていた教科書や問題集を寄付してくれる。中には寄付というよりも持ち帰るのが大変なため,塾に置いていく生徒も居る。まあ,それでも何かにつけて役に立つこともある。今回無くしたのは数学と古典の教科書。そこで卒業生が残してくれた教科書の山を探ってみると数学の教科書があった。生徒の名前も書いてあった。わざわざ購入しなくても,先輩のお古を使えば済むので,その先輩の名前を告げながら後輩に渡した。後輩はその先輩のことを知っていたようで,これも何かの縁だろう。残念ながら古典の教科書はなかったので,これは自分で買って貰うしかなさそうだ。
16/04/16(土)
授業中に生徒がノートやプリントに何か絵を描いていることはたまに見かける。みんなよりも問題を早く解き終え手持ち無沙汰だったりして絵を描きたくなるのだろうか。さて,自習室で同級生同士で絵の比べっこをしていた。どちらの方が上図に書けるかだ。お題はミッキーマウス。ありがちなお題だが,いざ書いてみると細部の特徴がどんなだったか案外分からなくなるようだ。耳はどのくらいの大きさだっただろうか。とか,鼻の形はどんなだったかなどだ。あれこれ論議していると,ふとそこに『本物』があることに気づいた。それはディズニーのキャラクターが満載の保険会社のカレンダーだ。去年の暮れに貰ったもので,自習室が少しでも賑わえればと思いそこに貼った。確かに賑わったが,それ以外の時間はみんなきちんと自習をしていた。若干の息抜きも必要だろう。
16/04/15(金)
明大中野校と明大中野八王子校の高校3年生対象の明大推薦・統一学力テストが実施された。高校3年生としては最初のこの試験だ。試験問題は河合塾の全統模試が用いられた。試験を終え,授業や自習をしに来た生徒に早速自己採点の結果を書かせた。悲喜こもごもであるのは毎度のことだが,現状を知ることは大切だ。文系では国語が難しかったという意見が多かった。いつもなら7・8割取っている生徒が半分程度しか出来なかったと言っていた。データはまだ半分も出揃っていないので,詳しいことは言えないが,来週には高校2年次に受験した明大推薦・統一学力テストの結果が出るらしい。そこではじめて生徒個々の現状の全体像が掴めるだろう。試験結果を喜んだり憂えたりする暇はない。あと一ヶ月で中間試験がやってくるのだから。
16/04/14(木)
校正の仕事の難しさを感じる。新年度になりいくつもの案内やカレンダー,配布物を作成し印刷した。印刷する前には間違いがないか,何度も見直す。曜日や日にちの間違いがないか,時間割の教科や順番に間違いがないかなどだ。もう大丈夫,と思いいざ印刷し配布したり封筒に詰める段階で間違いに気づき頭を抱えることがある。生徒や保護者から間違いを指摘されることもある。なんとも情けない話である。文章を読み上げてくれるソフトがあるので,時間があるときには読み上げて貰うようにしている。それでもミスは生じてしまう。やれやれ。
16/04/13(水)
塾の新学期の授業が昨日から始まった。今年はじめて担当する学年もある。最初のうちは生徒も先生もそれなりに緊張する。緊張はどんな人もするだろう。「俺は大丈夫。心臓に毛が生えてるから」などと豪語しても,本心はどんなものだろうか。緊張はなぜするのか?心理学者の話によると,相手によく見られたいと思うときに生じるらしい。それゆえ,初対面の人と接するときに緊張するケースが出やすい。確かにそんな気がする。第一印象が大切であると考える人は多いのでなかろうか。うまくやり通したい,成功したいと思うときにも緊張は出やすいと言われている。日々の所作で緊張することはないだろうが,発表会であったり,大切なお客さんのおもてなしなどでは緊張感がそこにはあることだろう。あるいは学校や会社などふだん顔を合わせている人たちとでさえも,みんなの前で発表することを苦手とする人は居る。もっとも,適度な緊張感は人を成長させる要因ともなるので,決して悪いことばかりではない。緊張感がまだそこここにある,そんな新学期の授業風景だ。
16/04/12(火)
今日から第一教育センターの第1期が開講した。春期講習からが新年度だが,学校の新学期が始まってからの最初の授業なのでそれなりの緊張感と新しい学年が本当に始まったのだという実感が湧く。もっとも所用で忙しすぎたため,感慨に耽る暇などまったくない。次から次へとあんなことやこんなことが舞い込んでくるのだ。それでもスタートが切れてホッとしているのが正直な気持ちだろう。こうして新学期を迎えられるのも,回りを支えてくれる先生方やスタッフのお陰であることを忘れてはいけない。
16/04/11(月)
夕方になって外に出掛けた。通帳の記帳や教材費の振り込み,書店に用件があったのだ。日中の時間が長くなってきたのでまだ日が沈むには時間があった。ところが外に出て意外と空気が冷たいことに気づいた。昼間の暖かさと比べると気温が明らかに低くなっていることが分かった。30分ほどで用事を済まし教室に戻った。部屋の中は外に比べてだいぶ暖かだった。戻るとすぐにスーツの上着を脱いだ。帰りのことを考えたのだ。午後にそれほど冷え込むとは思っていなかったので,今日はコートを持ってこなかったのだ。帰るときに暖かい部屋の中と同じ服装で出るのは体に悪いと思い上着を脱いだ。この時期の服選びは難しいというが,持って行く服を誤ると夜は大変だ。
16/04/10(日)
日曜日の今日は休みだった。昼過ぎに起き昼食を取ってから出掛けた。少し遅くなったけれども,近所の桜を見に行った。距離が少しあるところもあったので車で出掛けた。花曇りではあったが,気温はこの時期にしては高かった。最初に訪れたのは母校の中学校だ。半分は葉桜となっていたが,まだたくさんの花びらが咲いていた。校庭では部活動の中学生の姿が目に入った。ここでソフトトップを開けオープンにした。オープンカーでの醍醐味はこうしたときに発揮できる。次に訪れたのは市内でも有名な桜の名所だ。毎年「桜祭り」が開催される。上から降り注ぐ花びらを浴びながらゆっくり走った。後ろから車が来るとハザードをつけ一旦止まる。そこには燦々と色づく枝ぶりとは別に,幹の根元からほど近いところから直接花が咲いているのが見て取れた。桜の生命力の強さを感じた。街中を走っていると,こんなにも桜の木が多いことに気づかされた。ぎりぎりではあったが,今年も桜を楽しめた。この短い期間のために一生懸命寒い冬を過ごしている桜がすごい。そんな言葉がどこからか聞こえてきた。
16/04/09(土)
新年度の授業の組み込みも大詰めを迎えている。年度末に東中野教室で3人,八王子教室で5人の先生が辞めたので,新年度の組み込みに四苦八苦してきた。新たに先生を募集したり,いま居る先生に紹介をお願いしたりなどだ。卒業生が塾講師をやりたいというので,何人かには手伝って貰うことにした。そうやって周りの人たちに助けられながら毎年乗り越えられる。ちなみに辞めていった先生方のほとんどは就職が決まり,この春から社会人となったからだ。それが6人。あとの2人は一人は就職活動に専念するため,もう一人は留学するためだ。
16/04/08(金)
新年度になってから東中野教室に今日はじめて入った。毎度のことながら講習中は八王子教室の仕事が多い。東中野教室を軽んじているわけではなく,事務と経理の仕事分担上そうなるのだ。これまた毎度のことなのだが,久しぶりだと多数の学校配布物や生徒に関する書類,成績表や面談内容の文書などが所狭しと机の上を占領している。結局,ほぼ一日掛けて整理することになった。今日の仕事の最後は,期末面談で先生方が書いた面談内容の文書を読むことだった。ふだん接していない生徒たちの様子がうかがえた。それと同時に,先生方の生徒への思いも感じて取れた。
16/04/07(木)
この春,大学に入学した卒業生からメールが来た。大学での履修の相談メールだ。つい先日も会ったばかりだが,こうして何かにつけ連絡をくれるのは嬉しい。第一教育センターはおそらく卒業生が訪れやすい塾だと思う。それでもやはり,残念ではあるが卒業後に再びやって来ない生徒の方が多いだろう。それは学校も同じことだし,ほとんどあらゆる施設や会社もそうだと思う。『卒業』にはそういうことが含まれるのだろう。二度と同じ顔が同じ場所に集うことはない。同じ人,同じ空間は二度と無いのだ。それゆえ,どんな形であれ,訪れてくれることは嬉しい。
16/04/06(水)
予定通りに事が運ばないのはよくあること。自分一人で過ごしている訳ではないのだからそれは仕方ない。新学期を迎えるにあたり,いくつもの授業の組み込みをしなければならない。それは毎年のことなので,大変ではあるが苦にはならない。もちろん苦がまったく無いと言えばウソになるだろうが,一つの仕事としてやらなければならないこと。それほど苦にならないといったところだろうか。新年度の授業の組み込みは,生徒と先生を合わせれば100人を超える人たちのスケジュール調整をしているようなもの。スムーズに進むはずもない。毎年思うことは,もし全員が一堂に会して一斉に決めていければどんなに楽なことだろうか,ということだ。もちろんそんなことは現実にはあり得ない。さまざまな通信手段を使って連絡を取っては確認をし,再度調整をしていく。ひたすらこの作業だ。昔と比べれば,通信手段が格段によくなった。電話はもちろんこと,メールやLINEが使えることに感謝しなければならない。
16/04/05(火)しだれ桜
八王子教室のすぐそばの交差点にはしだれ桜がある。今は満開の頃を過ぎやや散り始めているのだが,毎年見事に花をつける。何度となく外国人がそこで写真を撮っている風景を目にする。その近くで仕事をしている者にとって,それは日常なのだが,訪れる人にとっては艶やかな桜は目を見張るものとして映るのだろう。そんな風景を見てふと思った。世界各地には多くの人が憧れる,あるいは一度は訪れてみたいと思う名所がある。モンサンミシェル然り,トレビの泉然りだ。ビクトリアの滝やマチュピチュなど,写真で見るだけでも思わず息をのんでしまう風景がある。観光客が多いということは,そこで働く人も居るはず。彼らにとっては日常の風景も,訪れる人は一生に一度のことかもしれない。そんなあこがれの地で働くのはどんな気持ちなのだろうか。比較対象にはほど遠い東京郊外の桜を窓から眺め,ふとそんなことを思った。
16/04/04(月)
今日からまた講習授業が始まった。学校が始まるまでにはまだ少しあるので,春期講習期間中に出来なかった授業がいくつか行われた。去年に引き続き,今年も高校3年生は新学期早々,推薦に関わる大切な試験があるので油断ならない。その試験は学校が始まって一週間ほどである。準備を怠っている生徒は居ないだろうが,学校が始まっていないだけに周りの状況が見えにくいので,ついつい平々凡々と過ごしかねない。明日からまた,その対策講座が始まる。
16/04/03(日)
春期講習が一旦終わり,今日は自宅でのんびり過ごした。「一旦」と書いたのは,休み明けには高校3年生の授業があるからだ。週末には学校も始まり,どこまでが春期講習かの線引きは難しい。塾としての新学期は12日となっている。
16/04/02(土)
4月に入り大学の入学式も始まった。出勤中の電車内で入学式に向かう大学生を見かけた。スーツ姿のその男子学生は,左右の両親に挟まれる形で少し緊張の面持ちだった。窓の外には街路樹の桜が満開に咲き誇っていた。その道を自転車で疾走する女子高生が見えた。春は別れと出会いの季節だ。電車は終点につくと車掌が「本日も良い日でありますように」とアナウンスがあった。改札を出ると新入生を迎え入れるために,先輩がプラカードを持って学生寮への案内役をしていた。新しいはじまりの予感がする,そんな風景だ。
16/04/01(金)
今日から4月。新年度を迎えた学校や会社が多いことだろう。新社会人は今日から出社した人もたくさん居た。土曜日が休みの会社ならば,一日だけ出勤してすぐに休みになるので,少し拍子抜けするかもしれない。大学も最近は4月1日からガイダンスが始まるところが多くなった。今年の卒業生からメールが来た。早速友達が出来たらしい。「勉強を一番にして色々楽しみつつ大学生活おくります」とあった。嬉しい限りだ。楽しく充実した学生生活を送って欲しいと願っている。
16/03/31(木)
春休みは比較的学校の宿題は少ない方だ。もっともそれも先生の裁量による。明大中野校や明大中野八王子校の場合,中学生の方が宿題が多いのが常だ。高校生になると宿題は少なくなる。とは言うもののゼロではない。さて,気になるのは生徒の宿題ばかりではない。仕事における『宿題』が毎年この時期に出される。年度が替わるときに,会計事務所に提出する書類があるのだが,これが結構厄介なのだ。8月31日に憂鬱ではないが,個人的には3月31日の憔悴といったところだろうか。とはいうものの,今年は一日前の30日になんとか宿題は提出できた。やれやれ。
16/03/30(水)
春期講習も後半に入った今日,暖かい朝を迎えた。少し歩くと暖かいというよりも,少し暑くさえ感じるほどだった。最初の授業が始まると,男子生徒の一人が上着を脱ぎ半袖だけになった。まわりの生徒は「おおっ」と言って驚いていた。春を通り過ぎて,夏の様相だ。朝イチの授業に急いで来たのだろうか,塾に着いたばかりは暑かったようだ。実際,今日は夜になってもあまり寒くならなかった。ただ,さすがに遅い時間の帰り道は風も冷たくなりやや寒く感じた。半月が東の空に登ったばかりの空は澄んでいた。真っ直ぐな月の弦は,天体がつくる希少な直線。半分の月の夜,桜が一年で最も嗤う時期となった。
16/03/29(火)
春期講習の中休みだった今日は,自宅でのんびり過ごした。とは言うものの平日の休み。何か連絡があるといけないので,電話は自宅に転送しておいた。昼過ぎに起きるとすでに着信が3件ほどあった。昼食をしようと湯をたっぷり沸かしていた。スパゲッティーを作ろうとしていたのだ。すると電話が鳴った。用件が長くなりそうだったので一旦火を止めた。麺を入れる前で良かった。その後も何件か電話があったが,今日の場合はタイミングは悪くなかった。麺を湯に入れた後,食事中などは困る。それはふだん仕事をしていても言えること。電話をするタイミングが難しいと思うのは,自分に掛かってくる電話のそれが良くないときがあるだけにそう感じてしまうのだろう。
16/03/28(月)
春期講習の前半が今日で終わった。この時期の高校3年の講習は,春休み明けにある明大推薦・統一学力テスト対策を行っている。学校が始まって一週間ほどで本試験があるので,生徒も最後の追い込みの時期に入っている。一方,高校2年生においては,両教室で様子が異なる。東中野教室では主に予習講座だが,八王子教室では前半で統一学力テスト対策ゼミ,後半が予習講座を行う。違いが生じる訳は,高校2年の明大推薦・統一学力テストが明大中野八王子校しか実施されないからだ。そもそもこの試験,以前は両校とも「明大推薦テスト」と呼ばれていた。ところが途中から明大中野八王子校だけが「統一学力テスト」という名称にした。何が「統一」なのかというと,両校で同じ試験問題を解くという意味合いがある。けれども,数年前から明大中野八王子校の高校2年生のみ,春に試験を実施するようになった。まったく「統一」されていない試験で,両校の推薦制度の微妙な違いが生じているひとつの現象だ。学校法人も内部にはさまざまな事情を抱えている一例かもしれない。
16/03/27(日)
学ぶことの楽しさは分かるところにある。新年度の始まる春期講習では,新学期の予習授業が多い。新しい学年,新しい学期の勉強は新しいことでいっぱいだ。はじめて学ぶことの喜びを感じられる生徒は伸びる。興味を持つこと,謙虚であること。同じ授業を受ける場合でも,この心がけを守るだけで,その時間がどれほど有益なものになるか,あるいは時間を無駄にしてしまうか。分水嶺である。自分はどちらに流れていくのか。新学期を迎えるに当たって,学ぶことの楽しさを感じて欲しい。もちろん,教える側の知識と技術と情熱も必要だ。
16/03/26(土)
新年度の準備で忙しい毎日を送っている。たくさんの仕事が目白押しだが,その中でも優先順位が高いものから順番に片付けている。けれども中にはどうにも気になってしまうものもある。たとえば生徒の成績表の整理だ。学校で配布される「成績概況」という名の分布表から,塾作成の成績表を起こす。その後,生徒個人の成績の入力をしていく。本来ならば期末面談時にその場で行うはずなのだが,すぐに入力出来なかった生徒も居た。あるいは今回が面談対象でなかった新高校3年生は取りあえず成績表だけをコピーしてあとで入力するつもりでいる。けれども結果が気になるのは当然のことだ。場合によっては面談が必要なこともある。急いでやらなければならない仕事と気がかりな仕事。天秤にかけるのも難しいときがある。
16/03/25(金)
今日から春期講習が始まった。新年度の始まりだ。学校よりも一足先に学年が上がった。とはいうものの,生徒も先生もまだ新しい学年には馴染んでいない。会話をしていてときどきかみ合わないこともあるが,それもすぐに気づく。教室割りを見る生徒も少し戸惑っているようにも見えた。自分の学年がどちらなのか分からないのだろうか。自分の教室と思っていって見ると,そこには見かけない顔があったりすると少し気まずい。でも若い頭なので,すぐに順応することだろう。
16/03/24(木)
再び冬の寒さが訪れた。コートはまだ仕舞っていないものの,この寒さは堪える。昨日の忙しさの反動で,少しゆっくり出勤したが,昼間でも寒さが厳しかった。それもそのはずで,今日は日中の方が気温が低かったようだ。テレビでは東京で桜が咲いたと言っていたが,近所の桜はまだまったく咲いているようには見えない。来週には桜の見頃になるとのことだがあまり実感できない。それでも寒い日もあとわずかだろう。春は確実にやって来そうだ。
16/03/23(水)
今日は年に一度の期末面談の日だった。年に一度というと上段に振りかぶった感じだが,まとまった学年を同時に,しかも多くの先生方が一斉に面談を行うという意味では貴重な面談日である。それと同時に,新高校3年生の保護者対象の大学進学説明会も行った。八王子教室では去年からこの説明会をPTAのあとで行い,多くの保護者が出席していただいたことを受け,今年も同様の時間帯に行った。その結果今回も多くの保護者の方が足を運んでくださった。さて,説明会を終えてから事前準備と人員的な不足を痛感した。同様の反省は去年もした。教えることを生業としているのに,自身がそれを全うしていないことを感じた。年に一度のことだから仕方ない,と言う意見もあるが,説明会を聞きに来る保護者は今回が最初で最後かもしれない。やはり準備は十分にするべきだと猛省した。何事もきちんと学ぶ姿勢が大事だと思う。
16/03/22(火)
連休が明け一気に新年度の準備が加速した感がある。翌日に控えた大学進学説明会準備はおおよそ出来ていたものの,前日にやらなければならない準備もある。電話やメールでの問い合わせや連絡もいくつもあった。先生方とはLINEで連絡を取った。二日間ゆっくり休んだツケでは無いが,今日はそれなりに忙しい日となった。明日は両教室での説明会と,高校1年以下の期末面談がある。さらに忙しい一日となることだろう。
16/03/21(月)
完成した障子を元に戻した。思ったよりも明るく,良いできばえだと思った。ところがだ,一枚だけ絵柄が上下逆さまになってしまったのだ。最初に張った一枚で,本来なら上桟から下桟に向けて張るべきところを,その逆に張ってしまったようだ。けれども出来上がった障子の模様は,中央の障子とその左隣の障子の柄がうまく繋がっているように見えてむしろ良かったように思えた。初めての障子張りは,おおよそ一時間とちょっとで終わった。何事も経験であるけれども,最初にしてはうまくいった方だと思う。ひとつ気がかりなことは猫だ。自宅では猫を飼っているのだが,彼女の格好の爪研ぎ場となっているのがこの障子だ。我が家の猫は朝になるとベランダから外に出たがる。こちらの睡眠時間などお構いなしに起こすのだ。そのときに障子の堅框をガリガリやる。それを恐れていた。障子を張って数日が過ぎたとき,ついにその日がやって来たのだ。鳴き声で起こされ,それでも無視していた。しばらくしてそっと猫の方を見ると,何と彼女は障子に指一本触れようとしなかった。新しくなった障子を破ってしまったら叱られると思ったのだろうか。ひたすら鳴き声だかで訴えていた。その姿を見てすぐに起き上がり,障子と窓を開けてやるとすぐに外に出て行った。再び閉めた障子は白くきれいで目映かった。
16/03/20(日)
障子紙を張るには,丸めた障子紙を丁寧にのり付けされた障子に這わせるように張っていく。この一点につきる。けれどもコツはある。障子紙は時代劇に出てくるような巻物のようになっている。それをなめらかに桟に流していくのだが,そのときの注意点は障子紙をしっかり丸めておくことだ。一度緩めた障子紙をもう一度ギュッと絞るように丸めないと,桟に張るときに緩んできちんと障子紙を張れないのだ。ここを怠るとゆるゆるのだらしないものになってしまうのだ。その関門も無事すぎた。次は余分な障子紙を切り落とす作業だ。ここは障子用の定規とカッターが役に立つ。堅框にセットした障子用の定規に沿って,カッターで綺麗に切り取っていく。一度固定したカッターを滑らすように移動していくのがコツだ。ただ,途中戸を開け閉めするときに使う「引手」でカッターがガクッっと落ち込むときには思わず「おおっ」と声を出しながら焦ってしまう。この動作を4枚作業をする中で3回してしまった。慌ててしまうのは,学習量が足りないのだろうか。やれやれだ。こうして4枚の障子も無事張り終え,もとの状態に戻した。すると障子の竹の模様に違和感を覚えた。んん?なんだこれは?(つづく)
16/03/19(土)
次は障子張りの本番だ。買ってきた障子紙は竹の模様が入った強さが2倍(当社比)というものだ。180cm×90cmのものを4枚張れて798円。付属品として仮止めテープが付いている。これが便利だ。まず障子の下側に仮止めをしてから真っ直ぐになっているかを確かめる。ミリ単位までの正確さは要らないが,気持ちよく張るにはここはある程度正確を期したい。真っ直ぐ張れていることを確かめてから一度丸める。次に糊を桟にきれいに塗っていくのだ。障子張り専用の糊を用いる。その名もずばり「障子のり」で,これは238円。この値段で障子10枚も張れる。障子はがし剤が418円なので安く感じる。ラベルにはハケ不要とあるように,ノズルの中蓋を取ればのりがドロドロとL字型のガイドを伝って出てくる。まるごと一枚が乗るほどの大きめのテーブルの上に桟を載せ,糊を塗っていった。やや中腰なのでこの作業は少し大変だ。最初は中央寄りの組子(くみこ)と呼ばれる縦の辺の板を塗り,次に横の組子を塗っていく。最後は周辺の部分だ。堅框(たてがまち)と呼ばれる縦の辺から,上桟(かみざん)と呼ばれる横の辺へと塗っていく。この作業が終わるといよいよ障子紙を張る。失敗は許されない。(つづく)
16/03/18(金)
障子張りの最初はまず古い障子をはがすところから始まる。古い障子紙をはがすには,それ専用の薬剤を使う。「障子紙のはがし剤」とその名の通りの使い方をするものがある。古い障子紙を手で取り除き,桟に残った障子紙に塗っていくのだ。中身は溶剤でそのほとんどの成分は水だが,界面活性剤も含まれている。フェルトから液体があふれるように出で来るので,それを桟に這わせるだけで済む。放置すること5分。古い障子紙を剥がすと面白いように取れる。ただ,桟が古くて凹凸があるため爪で取ろうとすると次第に爪に負担が掛かってくるのを感じた。そこで台所に行き,以前何かの景品で貰ったお好み焼きについていたおもちゃのように小さな「返し」を取り出しそれで剥がしてみた。すると障子紙はみるみるうちにきれいに剥がれ落ちた。全部で4枚の桟から障子紙を剥がし,ぞうきんできれいに拭き取って仕上げるのに要した時間は30分ほどだった。これで第一段階は終了した。(つづく)
16/03/17(木)
自宅の模様替えを去年の夏にしたのはこの雑記帳で詳しく書いた。その最終章になるべく最後の「仕事」に取りかかった。まだ模様替えが続いていたのか?という声が聞こえてきそうだが,これをやらないと終わった気がしないのだ。その仕事とは和室の障子張りだ。新築して以来,一度も変えていない。そのため南側の障子はもはや何の役割も果たさず,ただの木の枠になってしまっている。業者にやって貰うことも考えたが,当たり前だがそれなりに料金が掛かるのことと,自分でなんとか出来そうなのでやることにした。最初にしたことはネットで検索をして,何が必要かを調べたことだ。するといくつかのホームセンターのサイトがヒットした。その中で動画で障子張りの仕方を説明してあるサイトが目に入った。早速動画を再生してみた。エプロンをしたおじさんが,ほのぼのとした音楽と共に実際に障子張りをしながら説明をしてくれた。ネットならではのサービスで,ユーザーとしては非常に助かる。そのサイトを見た後,ホームセンターに必要なものを買いに出掛けた。(つづく)
16/03/16(水)
東中野教室に新しいパーティションを購入した。これまでは布製の薄っぺらいもので代用してきたが,長年使っていると枠の金属部分が曲がったり,布自体も大分汚れてきたため見栄えが悪くなった。新しいパーティションは組み立て式の頑丈なものだ。自分でも組み立てることは出来るのだが,その手間暇が無かったので今回は業者に頼んだ。これまで頼りなかった仕切りが,しっかりした壁となり落ち着いた雰囲気となった。生徒たちも新年度から勉強しやすくなったと思うだろう。東中野教室は去年にはトイレのリフォームをしたので,以前と比べると随分快適な空間になったはずだと自負できる。生徒たちよ,積極的に自習しに来ましょう。
16/03/15(火)
今週になって授業はぐっと減っている。学年末試験が終わり春期講習が始まるこの時期の静けさはいつものことだ。試験前の賑わいとは打って変わって静かだ。もちろん試験中に生徒が騒いでいるワケではなく,人の多さと授業の活気がそう感じさせているのだ。その意味合いでは今は人が少ないので,夜になると何となく寒く感じてしまうのは錯覚ではなさそうだ。落ち着けるこの時期だけにしかできないこともある。それはさておき今日,今年度最後になるかもしれない合格の報告があった。冬に逆戻りの寒い日だったが,徐々に春は近づいているようだ。
16/03/14(月)
新年度に向けての準備も今週中にペースを上げないといけない。ここへ来て新たな問い合わせが出てきた。実はまだ,新年度の塾の案内ができていないのだ。そこで急遽今日の内に作成した。学校の年間予定が出ていないので,カレンダーはまだ仮の状態だが,それ以外は前年度と大きな変化はない。大きく変化するのは時間割と合格実績のページだろう。その時間割も組まなければならない。毎年,今年はどうなってしまうのだろうか,などと懸念するのだが,結果的にはなんとかなる。もちろんなんとかならないと困るのだが。案内を作っていて嬉しいのは,合格実績のページだ。今年は特に多くの生徒が推薦を獲得したので,その数値もここ数年では多い方だった。
16/03/13(日)
Windows10にアップグレードしたもう一台のパソコンは,一度Windows10にアップグレードするアイテムをマイクロソフトのサイトからダウンロードした。けれどもそこから先はまったく進まないのだ。無線LANでネットに繋がっているそのパソコンの通信速度を調べたところ6.5Mbpsだった。これでは大きな容量のデータは通信が難しい。そこで,メインで使っているパソコンの横に置き有線で繋いだ。程なくアップグレードの作業は始まった。ところが今度はその作業がやたらと時間がかかったのだ。メインのパソコンが使えない状況が1時間ほど経った段階で,LANケーブルを探して繋ぎ直した。そこに至るまで無線LANへの切り替えも試みたが,ルーターがWindows10に対応していないために滞ってしまった。Windows10で使えるようにするためには,ネットへの接続が必要なのだ。矛盾している。スタンドアローンのパソコンがこれほど使いにくいことをあらためて実感した。結局,土曜日の仕事終わりまでにアップグレードは終わらず,放置して帰ることにした。やれやれ。
16/03/12(土)
八王子教室のややスペックの低い2つのパソコンをWindows10にアップグレードした。この2台の主な使い道は,授業後,保護者宛に先生方が送っている授業報告メール作成用だ。もうひとつ,生徒が学校の過去問を見るときに使っている。それゆえそこそこ動けば十分なのだ。いまWindows10にしておけば,何かのトラブルがなければ長く使えるのでアップグレードに踏み切った。ところがだ,このアップグレードが厄介だった。2台の内のひとつはスティックPCで,無線LANの状態がよくないためになかなか作業が進まなかった。仕事場のインターネット環境では滞ってしまいそうなので,自宅に持ち帰った。仕事場で数時間かかったダウンロードが20分ほどで終わった。その後のアップグレードはパソコンが勝手にやってくれた。Windows10へのアップグレードは無料なのだが,手間暇は限りなく大変だった。(つづく)
16/03/11(金)
今日ですべての学年末試験が終わった。生徒たちもホッとしていることだろう。試験中は賑やかだった塾の中も,一旦は静かになることだろう。試験を終えた生徒たちは今,どんな夜を過ごしているのやら。
16/03/10(木)
数学の試験勉強に行き詰まった生徒が居た。計算ミスはする。これまで出来ていた問題が解けなくなる。難しい問題が出るのではないかと疑心暗鬼になる。焦る気持ちは分かるが,これまでやって来たことに自信を持って欲しいと思う。とはいうものの,目の前で焦っている姿を見ながら放置する訳にも行かない。机には翌々日に試験のある現代文の教科書があった。試験範囲を訊けば漱石の「こころ」だ。試験範囲のページを開き立ちながら教科書にある設問や,語句の意味などを質問してみた。もちろん国語を教えることなど出来ないが,試験範囲からちょっとした問題を出すことくらいはできる。そうすることで少しは数学から頭を話せることができるのでは無かろうか。考え続けることは大切だが,ときには休息も必要だ。
16/03/09(水)
週末から暖かかった天気が,今日の午後から急激に冷え込んだ。八王子教室では学年末試験対策で,授業や自習の生徒で一杯だった。夜になり用事があったので一度外に出た。外は再び冬の寒さがぶり返したようだった。戻ってみると教室内はかなり暖かく感じた。ふと窓を見ると白く曇っていた。室内の水蒸気が窓ガラスにカーテン引いていた。まるで冬の景色だ。3月ももうすぐ中旬となるがまだ寒い日もある。あるいは生徒たちの試験勉強の熱気も手伝ったのかもしれない。
16/03/08(火)
試験中にも関わらず,昨日と今日は担当する授業がなかった。担当する学年と試験時間割が関係する。授業がない日は暇かというとそうでもない。仕事は次から次へとやって来るのが常だ。年度末も近いので,なお一層忙しさに拍車が掛かる。今年は大学を卒業する先生が多く,4月からの先生の手配も気に掛けなければならない。就職してやめていく先生の他,大学4年生となり就職活動が忙しくなるため,塾の仕事は一旦休止する先生も居る。今年の就職活動は,この3月から本格的に始まった。去年よりも早く始まったのだが,短期決戦型ではないかという予測もある。たった一年で制度が変わってしまうことは,就職活動をする学生にとっては大変な戸惑いがあるだろう。
16/03/07(月)
明大中野八王子校も今日から学年末試験が始まった。明大中野校はすでに先週から始まり,試験日程は終盤を迎えている。試験中に自習をしに来る生徒も多い。寝不足なのか試験疲れなのだろうか,椅子を並べて寝ている生徒も居た。一度仮眠を取ってから勉強するつもりらしく,同級生には午後6時に起こして欲しいと言づてしてあった。今日は暖かかったのでよかったのだが,風邪など引かぬようにして欲しい。
16/03/06(日)
2週間ぶりの休みだった。午前中は時間を気にせずに眠った。疲れはそれほど感じてはいなかった。休みが続くよりも,仕事が毎日ある方が体調を崩さない体質なので,日々仕事をすることに苦痛は感じない。久しぶりの休みの午後は,近所の店に出掛けた。スーパーといっても食材や食器や衣料品,あるいは家具など何でも揃っている店だ。急ぎでないときに店内をゆっくり見るのは楽しい。食器売り場などではテーマがあるのだろうか,場所によって平台に所狭しと食器が並んでいる。目についたのは猫の食器がたくさん並んだコーナーだ。さながら猫祭りとでもいった感じだ。こうした平台を作るのも楽しいだろう。まったく仕事のことを考えないでいい休みの日を過ごした。害のない程度だが,ちょっとした『イタズラ』もしてきた。明日からまた始まる期末試験対策授業の活力となった。
16/03/05(土)
今日は明大中野校と明大中野八王子校の新入生登校日だった。両校共に高校の方で,中学生の新入生登校日は2月中にあった。この日に新高校一年の担任や副担任,学年主任の発表がある。どの先生が担任を持つのかは当該学年の生徒が気になるのは当然のこと。ところが他学年の生徒にとっても気に掛かるようだ。他学年の担任をもつ=自分の学年には関係がない,という等式がほぼ成り立つからだ。もちろん絶対ではないが,その可能性は高い。親が学校の役員をやっていると,こうした情報はすぐに入手できる。それが生徒を介して伝わってくるのだ。情報伝達の速い時代ということを感じる瞬間だ。人気のある先生が自分の学年から外れればがっかりし,あまり担当して欲しくない先生が他学年に行けば喜ぶ。何とも微妙な感じである。学校の場合,先生は選べないので,こうしたことに敏感になる気持ちは分からないでもない。
16/03/04(金)
試験時には担当している授業の試験対策プリントを作る。主にいま学校で教えている先生作問の過去の試験問題から選ぶ。塾の授業で同じ科目を教えている先生にも,試験対策プリントは提供する。来週試験の科目はまだ準備ができていない科目があった。ある程度は出来上がってはいたが校正がまだだった。そんな中,今日の物理の授業で使いたいと一人の先生から申し出があった。急遽作成中のファイルを開き眺めてみた。9割方完成していたので,授業に間に合うようにプリントアウトした。解答はまだ作っていなかったが,そこは担当している先生に任せた。プリントを渡しながら,できれば前日までには言っておいて欲しいと話した。
16/03/03(木)
授業中に今年の卒業生が訪れてくれたらしい。「らしい」というのは,実際に会えなかったからだ。最初の授業をしている時に一度尋ねてくれたのだが,その時は授業中だった。他の先生が応対してくれて,次の授業の合間の時間を伝えてくれた。ところが今は学年末試験前のため,授業時間を変更してあったのだ。塾には先生ごとに『講師出席表』なるものがある。レギュラー授業の日程が活字で印刷され,変更があれば手書きで記していく。ところがだ,自分自身の変更は書かないことがある。自分で把握しておけばそれで済むからだ。けれどもこうしたケースが生じることを考えると,自分のスケジュールは自分だけのものでないことを感じた。結局,今日は会えず仕舞いの卒業生に夜,授業が終わってから電話をしたところ,来週にもう一度来てくれると言ってくれた。
16/03/02(水)
今日は明大中野高校の卒業式があった。明大中野八王子高校は昨日が卒業式だった。毎年一日違いで卒業式が行われるのだ。今日は卒業生の保護者が挨拶にみえた。同じ部活で中学生の頃からずっと通ってきた生徒たちの母親だ。卒業式が終わりその後学校での集まりが済んでから塾に寄って頂けた。明大中野校は今,校舎の建て替え中で学校で卒業式が行えないため,新宿のホテルで卒業式が行われた。学校とは違った雰囲気があったようだが,やはり卒業式は学び舎で行いたかったのが本音のようだ。記念写真も金屏風の前で,なんとなく結婚式場の様相だったらしい。校門で晴れやかな日の記録を残しておきたかったのだろう。入学式に撮った写真と,今を比べればこどもが親よりも大きくなっている構図がなんとなく目に浮かんでくる。末っ子が今回卒業である親に肩の荷が下りてホッとしているでしょうか?と尋ねると,むしろなんだか寂しい気持ちになると言っていた。親心の本心だろう。こどもが成長して,ひとまずは手が掛からなくなり,離れていってしまうという気持ちが伝わってきた。ふだんなかなか聞くことの出来ない親の気持ちをたくさん知ることが出来たひと時だった。
16/03/01(火)
学年末試験対策として,八王子教室で高校2年生対象の化学の臨時授業を行った。ふだん担当していない生徒の授業はそれなりに新しい発見がある。自習室で勉強しているときの様子や,ふだんの同級生との会話からある程度は性格や勉強に対する姿勢は把握しているつもりだ。けれども実際に授業を行いやりとりをしていると,この生徒はこんな発言をするのか,とか,こういった考えを持っているのか,と言うことがあらためて分かる。可能ならば塾生すべての授業を持つのが理想なのだが,それはかなり難しい相談だ。
16/02/29(月)
今日は4年に一度の2月29日。いつもより一日長い2月にちょっと得した気分になる。今年は申年だが,さる年は原則うるう年となる。ねずみ年とたつ年も同様にうるう年と重なる。「原則」と記したのは,そうでない年もあるからだ。干支の十二支はその名の通り12年でひと回りするので,4年に一度のうるう年と申年は必ず重なる。けれどもうるう年の『100年ルール』により,西暦2100年はうるう年ではない。100の倍数の年はうるう年としないルールがある。けれどもその先の西暦2400年はうるう年となる100年ルールの上を行く『400年ルール』なるものがある。2400年の次は西暦3600年が申年で100の倍数だがうるう年となる年だ。2100年だけでもかなり先のことなのに,3600年となると,世の中がどんなふうになっているかさえ想像がつかない。でも逆にこの前の同様の年が816年前の西暦1200年にあったことを考えれば少しは想像の範囲となるだろうか。鎌倉幕府が成立し,平清盛や北条時政が歴史の教科書には名を連ねる頃だ。けれども,1200年の時代に生きた人たちはやはり現代の様子など想像だにできなかったことと思う。世の移り変わるということか。
16/02/28(日)
今年度最後の数学特訓を,東中野教室は昨日の土曜日に,八王子教室は今日行った。東中野教室の数学特訓を土曜日に行ったのは,先日の日曜日に英検の二次試験を受ける生徒が出て,日曜日に数学特訓を受けられない生徒が出たための措置だ。八王子教室ではその影響はなかったものの,部活動で参加できなかった生徒が出た。試験一週間前から基本部活動は停止になるのだが,その一週間間は明日からとなるため,今日はぎりぎり部活動が出来る日なのだ。参加したくても出来ない生徒からは,なんとかして欲しいという声もある。可能な限りはなんとかしたいと思っているが,レギュラー授業が優先させなければならないジレンマもあるし,生徒が受講している授業の絡みもある。さまざまだ。
16/02/27(土)
明大中野八王子校の学年末試験の時間割が発表された。八王子教室でいま担当しているのは高校1年の数学Ⅰと高校2年の数学Ⅱだ。この2学年はそれぞれ10以上の試験科目がある。それにも関わらずこの2科目の試験日が重なった。今回は試験日程の巡り合わせが悪かったことになる。試験前日に授業を希望することが多い数学なので,今回も苦労しそうだ。試験日は3月9日・木曜日なので,8日の水曜日は忙しくなりそうだ。
16/02/26(金)
なかなか捨てられないもののひとつに本がある。性格なのかもしれないが,一度読んだ本が捨てられない。もちろん全ての本を残しておく訳ではないのだが。もう一度読むことがあるのかというと,その可能性が低い本の方が多いだろう。もっとも,読み返すまではいかないまでも,調べ物として開いたり,何の気なしに適当なページを開いて眺めるのは嫌いな方ではない。そんな性格だから捨てられないのだろう。書籍を置く場所があまり無い八王子教室から東中野教室に移動した紐掛けしてあった本をほどいた。空いている書棚に移動しながら,それでも何冊かの本は捨てることにした。そうした本は,すでに今となっては取っておいても無意味なものが多い。たとえば5年ほど前の受験年鑑などがそうだ。再び書棚に戻った何冊かの本を開いては,久しぶりに中身を眺めてみた。
16/02/25(木)
部活動をしている生徒は,大会などで試合があると公休扱いとなり学校の授業を休むことになる。その分の授業は補講されない。受けられなかった分の授業は自分なりに補わなければならない。週末に公休を取る生徒が休む分の授業を気にしていた。数学の授業だ。それに関しては塾で補うことで何とかしようと思っている。でも,学校の授業を大切にしているその気持ちは大事だ。中学生・高校生にとって,学校の授業は基本だ。ふだん学校の授業をおろそかにしてしまう生徒もときに目にする。まずは学校の授業をきちんと受けることが大切だ。
16/02/24(水)
新年度のカレンダーを作った。例年よりも遅いかもしれない。作成手順は慣れているので,いざ作り始めてしまえば一時間ほどで出来上がる。基本的には前年度のものに手を加えるだけなので,大きな変化はない。あとは学校の行事予定表が出てから修正を加えるだけだ。相変わらず苦労するのが月曜日の授業数。どの曜日も同じ授業回数を確保するため,何回かの祝日である月曜日を授業設定日にしなければならない。けれども,平成28年度は少ない方だ。まだ決定ではないが,今日現在で作成したカレンダーでは10月10日の体育の日と,1月9日の成人の日だけだ。それにしても体育の日が10月10日というのは,なんとなく収まりがいいような気がする。もっとも,今の中学生や高校生くらいだと,この話はピンと来ないかもしれない。学生の先生も含めて,今度このことを聞いてみようかと思う。
16/02/23(火)
いつの間にか“そこ”に居た人間が入れ替わってしまうという経験をしたことはないだろうか。パソコンの前に座って仕事をしていたとき,スタッフと印刷機のことを話していた。それほど複雑な用件ではなかったので,パソコンに向かいながら会話をしていた。少し間が空いた後にその続きの話をしていた。すると妙な間を感じた。さっきまで印刷機の話をしていたスタッフは,いつの間にか席に戻っていた。すぐ横に立っていたのは,数学の質問をしに来た生徒だった。自分にまったく関係のない話しをされた彼は,少し困ったような顔をしていた。それもそのはずだ。もちろんその後は質問に答えた。
16/02/22(月)
学校で出された宿題の質問を,自習していた生徒が持ってきた。整数に関する場合分けの問題だ。持ってきたのは文系の生徒だが,宿題として出された問題はどこかの大学入試問題か,あるいはそれに匹敵するレベルのものだった。正直,文系の生徒には荷が重すぎる。それゆえ即答できるような問題ではなく,解くのにいくらかの時間を要した。質問にやって来たのが帰る直前だった。電車の時間もあり,最後まで解き終える前に生徒は帰ってしまった。それから5分後に解き終えた。翌日までには必要そうだったので,ふだんLINEで連絡を取り合っている先生に頼み,解答を写真に撮り送って貰った。きちんとした答案では無いので,どのくらい理解が出来たものかが心配だ。
16/02/21(日)
パソコンにそれなりに詳しい人は,メモリーとハードディスクの読み込む速度の違いは良く知っているだろう。その手の解説本では,メモリーとは机の上にある本で,ハードディスクは書棚だと説明される。調べ物をするとき,机の上にある本はすぐに開けるが,書棚にある本は一度立ち上がりそこまで移動をしなければ見ることができない。そこに差があるのだという。人の記憶はひとつの言葉から瞬時に何かを思い起こすことがある。何かを調べるために一度席を立って『ハードディスク』まで調べに行かなければならないのなら,それはそれだけ手間がかかる。瞬時に思い起こせるメモリーとは差があるのだ。でも,そのメモリーでさえヒトの『瞬時』の想起には敵わないと思う。例えばどこかで通り過ぎた食堂での匂いに,その瞬間『あの日』のことを思い出すかもしれない。匂いの記憶とはそれだけその人の大切な脳細胞の海馬にまで染み込んでいるのだと思う。
16/02/20(土)
塾内に部活動のポスターを貼っていいかと生徒に聞かれた。演奏会のポスターだ。特に断る理由も無いので許可した。ポスターはA4版の比較的小さいものだった。過去の演奏会の写真が印刷されていたのだが,ひとり一人は小さく,正直誰が誰だか分からない。そんな声があったのだろうか,矢印が引かれ塾生の名前が記されていた。今年卒業していく先輩たちの名前もそこにはあった。ポスターには「心を込めて演奏します」や「途中からでも入場できます」など,それぞれがメッセージを添えていた。気がつけば塾内のあちらこちらにポスターは貼られていた。
16/02/19(金)
予定外のことが入ることはある。それがいいことなのか,困ってしまうことなのかはその用件にもよるだろう。ただ,多くの場合それは困ることの方が多い。今日,仕事前にその予定外のものがあった。けれどもそれはいい方の予定外だ。仕事に出るまでに少し急いで支度をしたのだが,悪い気分ではなかった。新しいシャツを下ろし,お気に入りのネクタイを締めた。気候が穏やかであったことも手伝ったのかもしれない。冬の終わりから春の始まりを感じるこの季節。コートが要らなくなるまでにはまだ少し間があるけれども,春は確実にやってくる。そんなことを考えながら,心地よい風が車の中に入ってきた。
16/02/18(木)
高校3年生が旅行のお土産を持って遊びに来てくれた。週末の休みを利用して行ってきたようだ。卒業式は3月の初めなので,卒業旅行という訳では無いようだが,入試真っ最中のこの時期に旅行を楽しめるのはやはり附属校生の特権だろう。京都に行ったらしく定番の八つ橋をお土産に買ってきてくれた。生八つ橋ではなく,瓦のような形をした固い八つ橋を選ぶあたりが彼女らしいと思った。
16/02/17(水)
東中野教室の自分で使っている机周りの模様替えをした。いくつかの事情が絡まってのことだが,それとは別に前々から整理はしたいと思っていたのだ。スチール製の棚から書籍やファイルなどをまず取り出した。書棚はそれほど大きいものではないが,やはり書物や紙のファイルはそれなりの重量となった。模様替えに要した時間は,途中他の仕事をした時間を除けば3時間程度だった。一番厄介だった作業は,もとに戻すことだった。せっかく取り出したのだから,処分するものも選り分けようと目論んだのだ。大抵そうであるように,これはまだ使うかもしれない,などと考えが及んだりするからなかなか作業が進まない。このあたりはその人の性格によるものだろう。
16/02/16(火)
年度末には高校1年以下の生徒の期末面談を予定している。面談はふだん授業を担当している先生にお願いしている。そのため早めに先生方のスケジュールを押さえるようにしている。面談を担当する学生の先生の中には大学を卒業する先生も居る。4月から社会人となる。新社会人は会社からの呼び出しがいつになるかがはっきりしていない。それゆえ予定が決めにくい。自分で予定を決めることが出来ないだけに,こちらとしても対処が難しい。生徒もそうであるが,学生の先生が卒業していく。そんな季節がまたやって来た。
16/02/15(月)
ジェットコースターのように,昨日から今日に掛けては気温が急降下した。体調を崩している人も多いことだろう。個人的にはこうしたことに体調が左右されないのでいつも通り過ごしている。けれども生徒においては調子を崩している様子が窺える。インフルエンザも徐々にだが罹ってしまったという報告が目立ちはじめている。今現在受験中の人は予防接種などの対策を取っていることだろうが,それでも気が気でないだろう。大学受験はすでにピークを迎えているが,高校受験は都立高がまだこれからだ。受験生の戦いは試験だけではなく,体調管理もしなければならない。それを見守るのが親のつとめ。無事終わることを祈っている親がどれほど多いことだろうか。
16/02/14(日)
季節外れの異常な天候というのは年に何度かあるけれども,今日はそのひとつだっただろう。そうした日というのは不思議なことによく記憶している。夏なのに毛布が必要なくらい寒い日。3月なのに汗ばむくらいで,半袖で十分だった日。地下鉄を含む首都圏のほとんどすべての鉄道が止まってしまった日。大雪で電車内で朝を迎えた日。そのときは大変な思いをしたのだが,乗り越えてしまえばこうしてこの雑記帳に記せるのは,結果的に無事にすぎたからだろうか。そうした『特異日』に比べれば今日のことなど大したことではなかった。でも,なぜか記憶に残る日になるかもしれない。
16/02/13(土)
今日は明大中野中学校と明大中野八王子中学校の新入生登校日だった。まだ入学前だが,これから6年間一緒に机を並べる同級生と初めての顔合わせとなる。まだ緊張が抜けきらないかもしれないが,受験を終えた安堵感はあるだろう。今年卒業する高校3年生も6年前には同じように登校していた。小学6年生と高校3年生。年齢は6歳しか違わない。大人から見れば6年前のことは最近の出来事のように感じるかもしれない。けれども10代の6年間は大きい。成長する速度が生涯の中でも,最も早い時期のひとつだろう。そんな大切なこれからをどんなふうに過ごしていくのか。見守る親にとっては期待が不安を上回る6年間であって欲しい。
16/02/12(金)
今日は明大中野高校の入学試験日だった。この春から明大中野高校の入学を目指す受験生が集結した。在校生は中学3年生を除き家庭学習日だったため,東中野教室の授業は変更した。そのため今日は八王子教室で仕事をした。通常勤務でない曜日は,ふだん顔を合わせない生徒と会うことが出来る。金曜日しか来ない生徒などは特に久しぶりに会ったことになる。ふだん見られない授業の様子も見られたのは良かった。
16/02/11(木)
中学3年生対象の数学特訓を,東中野教室と八王子教室同日で行った。他学年と違い,中学3年生だけは学年末試験が早いので別日程で行っている。これは毎年のことだ。公立中学校だと3学期の試験は『おまけ』のような感じで,試験も緩くなることが多いのだが,この両校の場合それは無関係だ。特に数学においてはすでに高校生の内容のことも扱っているので,そうそう軽く考えていられない。午前9時に始まった数学特訓は,いつも通り午後3時まで続いた。
16/02/10(水)
2月に入ると中学入試から始まり,高校入試や大学入試が目白押しだ。中旬ともなるといよいよピークを迎える。受験生にとっても正念場となるだろう。東京の私立高校の入試も始まる。明大中野八王子高校は明日,明大中野高校は明後日が入試日だ。中学から入学している生徒の受験は両校では異なる。明大中野校は受験生と一緒に入学試験を別室で受けることになっている。受験生ほどの結果は残せないだろうが,それなりの緊張感を持って試験に臨むことだろう。明大中野八王子校の中学生は,一般の入学試験は受けない。その代わりではないが,その前に行われる推薦入試の問題は授業内に解かされる教科もある。けれども明大中野校と比べると随分楽に感じることだろう。もっとも,受験生にとってはそんなことはまったく関知するところではなかろう。
16/02/09(火)
明大中野校と明大中野八王子校の高校2年生対象の,明大推薦・統一学力テストが実施された。今回も駿台予備校の模擬試験が使われた。「今回も」と記したのは,ここ数年この時期の試験がずっと駿台予備校の模擬試験であったからだ。いつもと違う点は,試験後に自己採点をしなかったことだ。何故しなかったのかは不明だ。少しでも早く結果が知りたい生徒にとっては,やきもきする期間が長く感じるかもしれない。試験問題は回収されたため,どの程度のレベルだったかは分からない。複数の生徒に感想を聞く限り,例年と大差ないようだ。ただ,生徒によっては現代文に時間を取られすぎたために漢文が出来なかったとか,英語の長文で苦戦したと言っている生徒も居た。数学は比較的穏やかな反応が多かった。うまくいった生徒はその調子を保って欲しい。失敗してしまった生徒は気持ちをすぐに切り替えて,次の学年末試験へと準備して欲しい。終わったばかりで大変ではあるが,すぐにでも次の試験準備に臨んでほしい。
16/02/08(月)
八王子教室で高校2年生対象の数学特訓を行った。学年末試験はまだまだ先だし,日曜日に行う数学特訓を平日に行うには理由がある。明日に控えた明大推薦・統一学力テスト対策として数学特訓を実施した。予備校の模擬試験で行われるこの試験,国語の現代文や英語の長文はほとんどの場合初見の文章だ。文法的な問題など試験前日で対策はしにくい。これまでやって来た問題を反復練習する方がいいだろう。その一方で,数学の問題はある程度パターン化しているので,前日である今日までやっておく価値はある。その判断の下,数学特訓を行った。数人の申し込みがあった。自分のやっておきたい単元を選ばせ問題を解いていって貰った。不安を少しでも解消して,明日の試験に臨んで貰えればと思う。
16/02/07(日)
外食をしたり,スーパーやコンビニエンスストアで買った惣菜などが美味しいことがある。外食の場合はその味を再現することは難しい。プロが作ったものなので,そんなに単純な料理ではないだろうし,何度も食べに行くことが難しいからだ。それゆえ,そうした料理はその店で楽しむものだと思っている。それでもあえてチャレンジしたい料理が今,一品ある。それはホタテを使う料理だ。その一方で,コンビニで買う惣菜はそれほど高価なものではないので,何度も試すことができる。今チャレンジしているのは,セブンイレブンで売っている「砂肝の黒こしょう焼き」だ。これまでに何度も砂肝を買っては研究している。現段階ではきちんと下ごしらえをした上で,一晩寝かし油を使わずに炒めることでかなり近づいている気がする。炒める前に一工夫する。油を使うとベトベトして美味しくならない。油を使わずに炒めるため,砂肝自身の肉汁が必要なのだ。それを得るために電子レンジで温める。そうすることにより,肉が焦げ付かずに肉の脂が出てきて,それで炒めるのだ。自分で作ったものなので客観的にどうなのかは言えないので,一度誰かに試食でもして貰おうかと思っている。それはさておき「砂肝」と「レバー」の違いはご存じだろうか?鶏の砂肝は胃袋の一部で正式には「砂嚢」と言う。レバーは肝臓だ。
16/02/06(土)
今年もまたインフルエンザの流行の兆しが見られている。明大中野八王子校ではすでに中学一年生が学年閉鎖となっている。中学生を中心に,徐々に広がっているようだ。ただ,高校生においてはまだ,それほど影響は出ていない模様だ。年齢が下の学年の方に目立つのは,ほんのわずか一歳二歳の違いながら抵抗力の差なのだろうか。やはり10代における一学年の差は大きいのだろう。インフルエンザによる授業の補講も余儀なくされるのもこの時期の特徴だ。何よりも来週に控えた高校2年の明大推薦・統一学力テストが気がかりだ。これまで準備をしてきた生徒には,万全の体制で試験が受けられることを願っている。
16/02/05(金)
長い間保留していた教材の修正・追加の作業を始めた。授業をしていると,ふだん使っている教材に不備を感じたり,新たに加えて方がいいと感じる問題が生じるのだ。教材作成には終わりがなく,常に進化している。修正しようと思って保管しておいたものは,古い方では2年ほど前までさかのぼってしまった。もうそうなると,どこをどう直すつもりだったか思い出せないものもある。やはり仕事が忙しくても,そのときに直してしまわないとこうなってしまう。最近はなるべくその時々で修正するように心がけている。新規に作成するものとは異なり,修正には時間が掛かることがある。牛の歩みのようではあるが,急いでもいいものは出来ない。教材作成にやっつけ仕事をしてはいけない。
16/02/04(木)
今日は明大中野八王子校・高校3年生の明治大学への推薦合格発表日だった。去年の11月に最後の定期試験を終え,その後学校で面接指導を受け,大学での面接が先月の23日にあった。それらをすべて無事乗り越えて,今日の正式な発表となった。保護者同伴で推薦許可を貰う。形式的と言ってしまえば確かにそうかもしれないが,この日をどれだけ待ち望んだことだろう。生徒自身は自分のするべきことをすればいいのだから,開き直ってやればいい。けれども,じっと見守ることしか出来ない親としては祈るばかりだろう。今日のこの日は,保護者にとっての区切りの日にもなる。推薦合格を獲得した生徒諸君にはおめでとうと言おう。そして一緒に歩んできたお父さん・お母さん。長い間お疲れさまでした。
16/02/03(水)
私立中学の入学試験のピークは明日で一段落する。すでに合格発表も始まっている。それが終われば今度は高校入試がある。明大中野校や明大中野八王子校も高校入試があり,4月からは受験をして入学する生徒と,中学からそのまま上がる生徒が一緒に授業を受ける。附属中学校から進学する生徒は,高校受験とは無縁なため悠々としている。とは言うものの,学校では受験生と同じ問題を解かなければならない。明大中野校は高校受験日に受験生と一緒に受けるのだから気が抜けない。もっとも,その結果で進学できなくなる訳では無いので,受験生とはかなり事情が異なる。大学受験も含め本格的な受験シーズンとなった。
16/02/02(火)
高校2年生は一週間後に明大推薦・統一学力テストが控えている。それゆえ,ここ最近の授業はその対策の講座が多くなっている。ふだんの授業でもその対策を行っていることが多い。とは言うものの,学校の授業も滞りなく進んでいる。1月に新学期が始まり,おおよそその一か月後の試験対策に通常授業のすべてを充てる訳にもいかない。今現在の高校2年生の数学は,主に「微積分法」を学んでいる。明大中野校はさらに「空間ベクトル」もやらなければならない。そのため,すべての授業を明大推薦・統一学力テスト対策にすることは出来ない。国語や英語もしかりだ。
16/02/01(月)
東京では今日から私立中学校の入試が始まった。明大中野八王子中学校は今日と明後日,明大中野中学校は明日と4日が試験日だ。受験生にとってはいよいよ勝負の日となった。第一教育センターには中学受験をする生徒は居ないので,そういった緊張感はない。八王子教室では,今日が受験日であった明大中野八王子校の高校2年生対象の「統一学力テスト対策直前ゼミ」を行った。明大中野校も今日から開講した。こちらも大詰めだ。授業を受けに来た生徒たちの真剣さは伝わってくるが,平日の休みに遊びに行っている同級生が居ることをぼやく生徒が居た。そんなこと気に病む必要はない。やった分だけのことはきっと試験に反映するだろう。遊んでいた友達は,今日やらなかった分だけ確実に後れを取ったことだろう。
16/01/31(日)
自宅に新しいテレビが届いた。昭和の時代ではないが,新しいテレビが来るのはそれなりに嬉しい。少し前まではブラウン管のテレビで見ていた。買い換える前はプラズマ液晶テレビで,地デジやBSのチューナーが内蔵されていなかったので,常にDVDレコーダーの電源をオンにして見ていた。使えるうちは使っておこうと思い,結果長いこと不便をしていた。もちろんそれほどハードにテレビを見るワケではなかったので事足りていたのだ。けれども,新しいテレビはそれなりに快適だ。外部にハードディスクを繋げばそれで録画できる。無線LANも組めるようなのでパソコンとの連携も取れる。HDMI端子もついているので,コードレスのキーボードを買えば,パソコンのディスプレイとしても使える。今日はまだアンテナを接続して,地デジチャンネルの設定をするに留まったが,これからが楽しみだ。
16/01/30(土)
今日から高校2年生対象の「明大推薦・統一学力テスト対策直前ゼミ」の最終タームが始まった。試験は2月9日なので,いよいよ大詰めを迎えた感がある。とは言うものの試験までは10日ある。「まだ10日もある」なのか「あと10日しかない」か。受ける試験のタイプが決まっているだけに,やるべきことも限定される。焦る気持ちを抑えつつ冷静に何をするべきかを考えて対策を練って欲しい。来週には中学入試による休みもある。そうした日を活かさない生徒は居ないだろう。第一教育センターでも休みの日を使って,講習中と同じ時間帯で対策ゼミを行う。
16/01/29(金)
金曜日は東中野教室で「学習支援コース」を担当している。これは授業ではなく,成績向上を目指す生徒を対象にカウンセリングをしたり,どのような学習法を取ればいいかという指導をしている。現在は中学3年の生徒が多い。授業ではないので,各自が勉強する教科のノートや問題集,学校で配布されている資料などを持参するように言ってある。そのあたりがきちんと守れる生徒とそうでない生徒が居る。中学3年のように複数居る学年の場合は,教材を忘れても他の生徒から借りることも可能だが,一人しか居ない学年ではそうはいかない。ただ,同級生が居るからと安心してはいけない。「学習支援コース」では,こうした準備段階から指導していかなければならない生徒が居る。
16/01/28(木)
数学の授業で電卓を使うことはあまりないが,新課程の「データの分析」では,問題によっては電卓があった方が学びやすい内容もある。その類いの単元は昔から高校数学にはあったが,大学入試問題にほとんど出ないことから,学校の授業でもあまり取り上げなかった。けれども新課程になってからは,大学入試センター試験で出題されるようになり,学校も無視する訳にいかなくなったのだ。さて,その単元の授業を行った。最初に生徒に説明したのは電卓の使い方。電卓に使い方などあるの?と思う人も居るかもしれないが,知っていると便利な機能がいくつかある。それを生徒に説明すると「こんなことが出来たんですね」と感心する。この会話は電卓の使い方の説明をするたびに繰り返される。もう20年以上も前からそれを繰り返してきた。取扱説明書を見れば書いてあることを生徒に言うのも同じこと。一度でいいので電卓の取扱説明書を読んでみることをお勧めする。
16/01/27(水)
久しぶりに寝違えてしまった。左首の後部に痛みが生じて三日目。月曜日の朝,起きてみるとどうにも首の具合がよろしくなかった。冷え込みが激しい朝だけに,余計辛かった。体質的に肩こりをしない方なので,こうした不調には弱い方かもしれない。下を向くと痛みが走るため,本を読む無作業などは難儀した。薬で痛みを抑えようかと考えたが,この程度の痛みで薬に頼るようでは,次に何かあったときまた飲んでしまうことになるかもしれない。そう思い飲まずに過ごした。今日で痛みも大分治まってきた。
16/01/26(火)
公立の中学3年生の場合,3学期の定期試験は入試の対応や卒業が控えているため軽めの内容になることが多い。けれども,付属校の場合はほとんどの生徒がそのまま進学できるために,いつもの試験とそれほど変わらないことがある。場合によっては中学3年間の総復習が試験範囲になることもあり,生徒にとってはむしろ負担増になる。それ以外にも,高校受験の問題を受験生と一緒に受けさせられることもあり,決して悠々自適という訳にはいかない。高校から入学してくる生徒と比較されるからだ。でも,当の生徒たちはそれほど気にした様子は見られない。しっかり勉強している受験生には所詮敵わないと思うのか,高校進学をしてからが勝負だと思っているのか。さまざまだ。
16/01/25(月)
昨日から全国的にかなり冷え込みが厳しくなってきた。沖縄でさえみぞれが降ったと聞いた。その沖縄では最低気温が10度を切ったようで,暖房設備があまり整っていなさそうな沖縄では難儀したことだろう。関東では心配された雪は降らなかったものの,朝晩の冷え込みで苦労した人も多いことだろう。ふだんの防寒着だけでは済まないのかもしれない。授業を受けに来た生徒に聞くと,やはり朝起きるのは辛かったようだ。こんなときは,遅い時間帯の仕事でよかったとつくづく思う。それだけ寒いと,当然暖かいものを食べてくなるのが人情だ。スープなど温まっていい。ところが塾の冷蔵庫になぜかコンビニエンスストアのかけ蕎麦が入っていた。生徒のものだ。寒いときでも冷たいものを食べたくなったようだ。人の嗜好はさまざまだと思った。それにしても,この時期でも冷たいそばを売っているのには驚いた。
16/01/24(日)
卒業生の成績表から順次それぞれの成績を新たなデータベースに入力をしていった。生徒ごとに成績表を開いては,高校1年から高校3年の一学期までの成績を所定の欄に入力するのだ。それ自体は大変な作業ではないのだが,おおよそ10年分のデータを全部入れていくので,それなりに時間はかかる。結局初日は八王子教室の卒業生7年分の入力で時間が来てしまった。実際,時間があったとしてもかなり疲れが出てきてしまったので,それ以上は難しかっただろう。入力をしながらやはり思い出してしまうのは卒業生のことだ。今回データを起こした中で,古い生徒はすでに30歳になっているはず。卒業後何度も遊びに来た生徒も居れば,その後どうなったのか音沙汰のない生徒も居る。他の卒業生から噂を聞きつけた生徒もいた。みんな今は何をしているのだろうか。そんな思いを感じた。少しだけ感傷に耽る時間を過ごしつつも作業は進めていっている。
16/01/23(土)
卒業生の成績をもとに計算する推薦率は,高校1年終了時から始まって,高校3年一学期の終了時点までの経過を追った。卒業生のそれぞれの時期での明大換算点を調べ,その生徒が結果的に明大推薦を獲得できたのか否かを調べる。それを集計して,たとえば高校2年2学期終了時点で換算点が6.8点台の生徒はどのくらいの割合で推薦を獲得できたのかをグラフにする。点数は0.1点刻みで表示し教室内や自習室に張り出す予定だ。現役の高校生がそれを見て,今自分がどの位置に居るのかを認識させるのがひとつの目的だ。何よりも先輩達の軌跡がそこにあるのだから説得力があるのは間違いない。その資料の作成には,まず卒業生の成績を集計しなければならない。だが,それ以前に集計するためのデータベースを作らなければならない。データベースソフトはふだんから使っているが,久しくもとから作ることをしていなかったので苦労した。データを数値型にするべきか,文字型にした方が処理しやすいのか。ふりがなの自動入力はどうやって設定するのかなど,すっかり忘れてしまった。以前のものを参考にしたり,以前作成したときのことを思い起こしながら,基本となるデータベースのフォーマットを作成していった。もっとも,こうした作業は好きな方で苦にはならない。新しいものを作るのはいつも楽しい。そんな性格なのだ。(つづく)
16/01/22(金)
第一教育センターでは,明大中野校と明大中野八王子校の生徒の進路指導として,塾独自の成績表を作成している。このサイトにもサンプルのリンクはトップページに張ってある。学校の成績表は各科目10段階評価で出される。それに加えて偏差値や学年での推定順位,高校2年生以上では「現段階」での明大換算点や,文理系コース別での換算推定順位を算出している。現時点でその生徒がどんな位置にいるかが分かるのだ。塾作成の成績表の取り組みはずいぶん前からやっている。科目ごとの偏差値や推定順位はなかなか個人では出しにくく,興味を示してくれる生徒や保護者が多い。今回これに関連して,卒業生の実際の推薦率をいくつかの時期に分けて分析することにした。(つづく)
16/01/21(木)
学期末ごとに生徒には成績表を提出をするように促している。成績表はそれぞれの生徒の状況を把握するためには大事なものとなる。結果を分析して,どこをどう修正していくべきかを考えていく手がかりとなる。生徒にとって成績表を出すことはあまり嬉しくないかもしれない。良い結果を望むのは何も親ばかりではないだろう。成績が上がって嬉しくない生徒は居ないはずだ。悪いところを直すためにも,成績表の提出はきちんとして欲しい。
16/01/20(水)
東中野教室に卒業生が遊びに来てくれた。卒業後も何度か来てくれたOBだ。去年から仙台に転勤となったが,上京した際に近くに寄ったらしくその足で訪れてくれたのだ。仕事も大分慣れたようだが,新たな勤務地でのこと,将来の希望などを熱く語ってくれた。今日からトップページの明治大学への推薦状況を平成27年度版にした。推薦獲得人数の上に桜の花を添えたのだが,どれくらいの人がそれに気づいてくれただろうか。今年推薦を獲得した中の誰かが,あと何年かしたら今日の先輩のようにまた遊びに来てくれるのだろうか。いつでも帰って来られるような,そんな雰囲気を作っていきたい。
16/01/19(火)
今週の土曜日に,明大中野校と明大中野八王子校の生徒の明大面接がある。明治大学の推薦権を得た生徒の最後の関門だ。こう記すと大変なことだと思うかもしれないが,ほとんどが通過儀礼なもので,この面接如何で推薦が消滅することはほとんど無い。もちろん推薦をきちんと取るためにはしっかり面接を受けることは言うまでもない。この面接の様子を知らせて貰うため,毎年塾生にはアンケート用紙を郵送している。面接を受けに行く生徒全員にアンケート用紙と返信用の封筒,それに簡単な手紙を準備した。今年は推薦を獲得した生徒が多く,思いがけず手間取った。授業が始まる間際まで準備に追われた。けれども,ここ数年で最も多いアンケート用紙を準備していると,それだけたくさんの生徒の希望が叶ったという実感が沸いてきた。郵便局までの日が暮れ始めた道は寒かったが,気持ちは暖かくなれた。
16/01/18(月)
日曜日の遅くから降り始めた雨は,日付を超えて雪になった。日曜日の晩から飲み始め,そのままこたつで寝てしまい起きたのが月曜日の午前6時過ぎだ。窓の外は白く,雪が積もったとき特有の静けさがあった。外を見ると家の前の道路は雪で覆われていた。すぐにテレビをつけ情報を得ようとしたら「受信できません」とのメッセージ。チャンネルを変えると,TBSとフジテレビは映った。テレビ朝日もかろうじて見ることが出来たが,NHKと日本テレビは映らなかった。雪が原因なのかは分からないが,地上波でこのような状況は初めてだ。ネットでもすぐに学校の状況を確認した。すると明大中野八王子校はすでに休校が決まっていた。明大中野校は朝からの授業は無しになり,それ以降のことは午前8時に決定するとあった。八王子教室は授業変更が必要であることが頭の中をよぎった。台風を含んだこの手の変更は毎度難儀するが,今回は朝の早い時間帯が大変だったようで,昼過ぎから落ち着いたので,その点においては助かった。
16/01/17(日)
年齢や性別,あるいは国籍や環境に関わらず人には誰でも共通で大切なものを持っている。それは『約束』だと思う。人が人を信頼できたり,大切に守りたいと思うとき,そこにはその人との約束がある。明日遊ぼうというこども同士の約束。元気で帰ってくるからという約束。一緒に歩んでいこうという約束。ずっとずっと忘れない約束。そこにはたくさんの思いが詰まっている。
16/01/16(土)
今日から高校2年生対象の「明大推薦・統一学力テスト対策直前ゼミ」が開講した。内部推薦を目指す生徒にとっては大切な試験だ。試験日は2月9日だ。この試験は予備校が実施する大学入試センター試験の模擬試験が用いられる。その模試の対象となる本番の大学入試センター試験が今日と明日に実施されている。明大中野校と明大中野八王子校の場合,実際この試験を受ける生徒はほとんど居ない。けれども,その模擬試験は真剣に受けるというのは,少し不思議な気がする。そんな状況ではあるが,数学の授業時にはテキストを配布するのと同時にノートも配っている。ノートの表紙の色は全部で5色。それを配るときに生徒に選ばせる。生徒が選んだあと,選んだ色により今日の気分が分かるのだというと,生徒はちょっと驚いた様子をうかがわせる。もちろん冗談であるが,真剣な中にもそのくらいの余裕があってもいいと思う。
16/01/15(金)
今年大学受験をする生徒を担当している。最初の試験は明日・土曜日から始まる大学入試センター試験だ。毎年のことながらこの日は寒くなる。今年もその例に違わないようだ。今の時代の受験は複雑多岐で,私立大学の場合ほとんどの大学で複数回受験できる。担当している生徒が受験する大学の過去問を解いてみた。文系学部の数学なので,それほど難しくないだろうと軽い気持ちで解き始めた。その予想は当たり,最初の問題は他のことを考えながらも10分と掛からなかった。ところが2問目で手が止まった。たいていの問題は,考えることを停止せずに進んでいける。もちろんどんな問題でもそういうワケではない。図形の問題で詰まったのだ。いろいろ考えを及ばせた結果,今の課程にはない方法で解いてみた。少し前の教科書なら当たり前のようにあったのだが,新課程の高校生は知っているだろうか?その考え方を使えば簡単に解ける。果たしてそれでいいのだろうか。過去問の解答は生徒が持っているためすぐには確認が出来ない。もし、新課程の知識だけで解けるとしたら何か見逃していることになる。ただ,最近はこうしてじっくり数学の問題と向き合う機会が少なくなったので,久しぶりにたっぷり数学を味わうことが出来て楽しかった。
16/01/14(木)
授業をしていたら高校3年生が2人,教室の入り口にやって来た。11月の授業以来で,2人とも推薦で明治大学に進学することが決まっている。そのうちの一人はこの一年間ずっとクラス授業で数学の授業を受けてきた生徒だ。それにも関わらず,推薦が決まったことの報告を直接してこなかったので,ダメじゃないか,と軽く叱ると「連絡しようと思っていたらタイミングがズレちゃったんです」とあっけらかんと言った。彼女の性格は知っていたので,しょうがないなあと言いながら,授業中だったので少しだけ話をしただけに留めた。正式に合格が決まったらきっとまた来てくれることだろう。先輩の話を聞いていた後輩たちの目にはどんなふうに映ったのだろうか。
16/01/13(水)
出勤途中,車中でNHKの昼のニュースを聞いていた。政治のニュースや国際的なニュースの後,「国民的アイドルSMAPが解散する模様です」とあった。NHKの昼のニュースで芸能ネタが,しかもまだ解散もしていないことを知らせるのはかなり異例ではなかろうか。その意味では,この雑記帳で芸能ネタを取り上げるのもかなり異例かもしれない。仕事場に着いてから少しだけネットで調べてみたところ,グループから抜けるのは一人だけとのこと。だとすると,普通は解散ではなく「脱退」が妥当な気がする。けれども抜けるメンバーの存在感がその中で最も強ければ「解散」となるのだろうか。例えるならば,ビートルズからジョンレノンが居なくなれば「解散」かもしれないが,ジョージハリスンなら「脱退」なのだろうか?(ジョージハリスンとそのファンの皆さん。ごめんなさい)。ネットを見終わってからふとカレンダーを見ればまだ今年が始まったばかりであることを思い出した。芸能界も年始めから今年のトップニュースになりかねない出来事が起きたようだ。
16/01/12(火)
急激に寒くなった。朝起きてネットで新聞社のサイトを見たところ,東京で初雪が降ったニュースがあった。慌てて窓を開けてみたが,昼近くの時間帯は雨も上がり路面が濡れている程度だった。深夜に少しだけ降った程度だったみたいだ。寝ていても寒さを感じるようになった。毛布をもう一枚増やさないといけないようだ。
16/01/11(月)
外で食事をすることはあまりない。ふだんは自宅で食べるかコンビニエンスストアやスーパーで弁当を買い,仕事場で食べることがほとんどだ。外食といっても大抵がラーメンや蕎麦など麺類が多い。あとは知人と飲むときくらいだが,こちらは飲むことが主体で食べることはほとんどしない。そんな中,たまにきちんとしたところで食事をするといつも打ちのめされる。それは自分で作るモノと歴然の差があるからだ。例えばサラダ。ドレッシングからして違う。くどくないのにしっかり主張する。例えばコンソメスープ。簡単なようで味が深い。牛肉を煮込んだハヤシライスに至っては完敗だ。そこがレストランでなかったら,器の底まで舐め回したくなるほどの感激を味わえた。今年最初の贅沢な食事は,しばらく同じ料理を食べたくはない。そんな思いを残してくれた。感謝。
16/01/10(日)
週末に終わらせようと思っていた仕事が終わらなかった。予定外の仕事が入ったため,金曜日に終わらせるつもりだった2つの仕事が半分も終わらなかった。それが土曜日に持ち越したものの,それでも1つの仕事は片づかなかった。まあ,予定通りに事が運ばないのはよくあることだ。ふだんは自宅になるべく仕事を持ち込まないようにしているのだが,今回はどうにもならなかったので持ち帰った。所要時間は一時間ほどだ。たいしたことないと思うかもしれないが,仕事場では同時にさまざまな用件が入り,なかなか終わらないのだ。その観点からすると,自宅での仕事も決して悪くはないのだが,できれば避けたいものだ。とは言うものの,ずっと溜まっていた仕事が片づきようやくスッキリした。
16/01/09(土)
去年の暮れから始まった高校2年生の期末面談が今日で全て終了した。ほぼ半月掛けて行ったことになる。年末年始のこの時期は忙しい保護者も多い中,どうにか調整をして来て戴いた訳なのだが,無事終わってホッとしている。けれども終わらせることが目的ではない。面談での話をどう活かすかが大切。それは生徒や保護者側のことばかりでなく,指導する側の人間にも言えることだ。ひとり一人の対応は難しいが,そこを怠ってはいけないことは承知している。高校2年生はまだ高校2年生なのだが,付属校の場合はもうすでに高校3年生でもある。すでに推薦を勝ち得るまでの残された時間は11か月を切った。でも焦ることはない。チャンスはまだたくさん残っている。
16/01/08(金)
高校2年生対象の明大推薦・統一学力テストの模擬試験を実施した。学校で過去に実施された試験を用いて,毎年三学期の始業式の日に行っている。八王子教室は例年,高校3年生に試験監督を頼んでいる。今年頼んだ生徒は,この一年間で最も塾で自習をしたていた生徒だ。推薦が決まってから初めて来てくれた。それほど間が開いた訳ではないのだが,ずいぶん久しぶりに見た気がした。それだけ日常的に見てきたということだろう。彼女も一年前には試験を受ける側に居た。たった一歳しか違わないのに,そこには大きな隔たりがある。だからこそこの年齢の一年は大事なのだろう。先輩から後輩へ引き継がれるこの伝統は,今日試験を受けた誰かが引き継ぐのかもしれない。
16/01/07(木)
講習中の下駄箱は賑やかだ。ふだんはみな同じローファーを履いてくるのだが,休み中は各自さまざまな靴を履いている。特に女子はブーツであったり,やたらと底の厚い靴が目立つ。やはり中高生はふだんのお洒落にも気を遣っているのだろう。通常時,下駄箱にキチンと靴を仕舞わない生徒が居るので,仕舞うように注意書きをしてある。ところが冬期講習中は仕舞うに仕舞えないのだ。下駄箱はローファーや革靴,あるいはスニーカーなら問題なく入るのだが,甲高の靴はとても入りきらない。ブーツなど到底無理だ。その結果,下駄箱の外に追い出される格好となる。それは致し方ない。もっとも,講習は今日で終了なのでしばらくはその手の靴を見ることはなくなるだろう。
16/01/06(水)
生徒からの年賀状を見るのは正月の楽しみのひとつだ。その種類はさまざまで,生徒自身が書いたもの,家族と共用のものに自分の言葉を書いてあるものなどだ。家族の写真と一緒に写っているものもあり,塾で見る表情とは別の一面が見られるのも楽しい。硬い表情のもの,兄弟姉妹で写っている楽しげなもの,旅行中のスナップ写真などが今年は見ることが出来た。
16/01/05(火)
新年の授業が始まって2日目。生徒にとって気がかりなのは宿題の進捗状況だろ。すでに全部の宿題を終わらせている生徒がいる一方で,まだ「重たい」宿題を残している生徒も居る。毎度思うのは,宿題の出し方の巧拙だ。年末年始のこの時期に出すには,分量はあまり多くない方がいいだろう。質の良い宿題を出した方がいい。けれども中には夏休みの宿題かと思わせるような量だったり,やる気をそぐような難問ばかりを並べている先生もいる。そういった宿題を出されて生徒はどんな思いを抱くのだろうか。結果的にその教科が得意な生徒の答えを写したり,塾や家庭教師の先生に解いて貰うのが相場だろう。何の目的で宿題を出しているのか。その真意を問いたくなるような宿題の出し方をする先生が今回も散見した。
16/01/04(月)
今日から冬期講習の後期が始まった。今年の仕事始めだ。朝の天候は良好というよりはこの時期としては暖かすぎた。春の陽気のような気温だった。空を見上げれば冬らしい真っ青な空。すっかり日が昇ってしまった時間帯の南の空には,うっすらと月の姿が確認できた。昼間の三日月といった趣だ。まるで和紙のように青い空に浮かぶ月を,どれほどの人が気づいたのだろうか。滅多に見ることが出来ないそんな月を眺めての初出勤は,上々の気分となった。今年はどんな年になるのだろうか。
16/01/03(日)
どの教科書の著者者・編集委員にも最初の方には大学の教授や准教授の氏名が記されている。そのあとに現場の先生方の名が続く。では,実際にこれらの教授陣がどの程度編纂に関わっているのだろうか。ある新聞社の取材では,最初の編集会議に出る程度で,あとはほとんど関わらないとあった。実際,大学の仕事が主である教授が中学校や高校の教科書の編纂に関わることは想像しにくい。ではなぜ教授の名が教科書に記されるのか。それは持ちつ持たれつの関係にあるようだ。名だたる大学の教授名があれば,教科書の売り上げに影響が出る。その教授に教わった中学・高校の先生も決して少なくはない。その一方で,教授側には教科書に名前が載ることにより,講演や出版物で少なからず副収入が得られるという利得がある。さて,最も肝心なことを忘れていないだろうか。それは現場の声だ。授業をしている先生方の声だ。その教科書で学ぶ生徒のことを考えているのだろうか。教科書は授業の最も根本となるものだ。その教科書に大人の事情が入っていいはずがない。こども達がより学習しやすいように工夫する教材を作る。それが現場の実情だと思う。そこに大人の勝手な都合を入れてしまうことなどしないで欲しい。実情を知らない,あるいは発言力を持たないこども達に代わってそう提言したい。
16/01/02(土)
元日の朝刊に教科書出版会社が公立中学校の校長に,教科書の意見を聞いた謝礼をしていたという記事があった。去年報道された出版社とは別の出版社だ。公立中学校の場合,市区町村単位で教科書を採用することが多い。東京都の場合,23区なら世田谷区や大田区あるいは足立区,市部では八王子市や町田市など人口の多い自治体では相当な数の教科書が売れることになる。教科書が売れれば,いわゆる教科書ガイドや教科書ワークなど,副教材やそれに類する本も多数売れる。私立校の比ではないのだ。少子化の煽りを受け教科書販売数が減少しているので,どの教科書会社も売り込みに必死なのだろう。そもそも検定中の教科書を外部に見せることは文部科学省の規則で禁じられている。公正な検定・選定に影響するというのがその理由だ。その是非はともかく,教育現場の人間,しかもそれが学校トップの校長が関与してしまうのはいかがなものか。生徒に社会のルールを守るように指導する立場の人間が,決められたルールを守らないのではこども達に説明がつかない。(つづく)
16/01/01(金)
年が開けた。年末から正月に掛けて,どこのデパートやスーパーでも福袋が用意されている。どの店もさまざまな値段の福袋があり,中には2億円の福袋もあるとか。中身がある程度分かっている福袋も多いようで,そうなると『お楽しみ』的な要素が少なくなる気がする。中には袋の中身を確かめる人もいるとか。ところで福袋をプレゼントするのはどうだろうか。あげる相手のことが分かっていれば,その人に合った福袋を用意することが出来る。中身は何でもいいと思う。大事なのは相手を思う気持ちで,日常使うものや長く使えるものなどがいいと思う。相手が袋を開けるときに喜んでもらえる。それが一番の福を贈れることになると思う。